第127話 交渉役
毎日はちょっと無理になってきましたー。
斉藤についての方あげたい。ナナで歌いたい。
赤猪は魔獣たちの中ではだいぶ上の立ち位置だったらしく
生き残るほうに運をかけて逃げ出し始めた魔獣がでてきた。
残り4匹ほどが残って様子を見ている。
戦う気はないらしいけど毒霧が到達していない町に入りたいらしい。
この町の周りは完全に毒霧に包囲されていて
どれだけ用心して攻めてきているかわかる。
自分でトドメを刺さないところがなんかもうね、いやらしい。
遠隔で操作できるアレとか使いたいって言ってる
経験の浅いヤツとか頭に浮かんでくる。男かな?
凶暴な状態のオタ狼とその配下集団が睨みを利かすと
目を逸らしつつも立ち去る気はないらしい。
うまく逃げたつもりの魔獣が一匹わたしのほうへ突っ込んできた。
守られている女だと思ったか!あほうめ!
真横のショタ姉さんが手を振り払う動きをした途端
その魔獣は周囲の血しぶきを元にした結晶に埋め尽くされ倒れ臥す。
守られている!うん。しょうがないので偉そうに腰に手を当て
該当の毒のやつにこれ以上の戦闘は避けることを提案しよう。
わたしの仕事は交渉役だ!
「おーーーーーーい、目的はなんだかわかんないけど
こっちは3人以上だし、そっちは戦える駒がもうほとんどいないでしょう?」
視覚は強化されているのでステータスの出ている相手が見える。
薄暗い沼のようなところにぼんやりと立っている黒いものが
ゆらゆらとしている。
周囲の毒霧が一気に濃さを増す。
見ていた魔獣たちはより狭まった範囲網に
戦々恐々としている。さっき人間と言葉通じる奴いたし
こっちに味方してもらえないかな?
「そっちのでっかいのー!こっち側につかんかーい?
敵対しないだけでもいいよーーー!!!」
『・・・頼もう、人間と交渉するのは非常に不快だが
我には子がいる。ただしどちらの味方もしない。それでよいか?』
巨大なツノを持つ一角獣が首をふり側の子を見つめる。
「いいよいいよ!!危なくなさそうなとこで座ってて!」
やれやれ、やっとこれで直接対決ができるってものです。




