第11話 開店
ひとまず互いの(一方的にマザコン王子のステータスはふせて)
状況について確認しあったあと解散となる。
特にいっしょにいる必要もないしね。
一応短刀をもらったけど生き残れる気はしない。
ただ私はモンスターなので
食べ物は必要ないらしい。
せいぜい眠ったり、寒すぎると死ぬくらい。
この地域はやや暖かめなので木の上とかで
たぶんなんとかなる。たぶん。
近くに町があること。また自分のステータスは勝手には見られないこと。
桃色ワールドのスキルには変身能力や記憶操作能力があることもわかり
行く先の目処はたったのでたまに連絡をとりつつ
お互い生き残ろうと健闘を祈った。
そして今、その町にいるわけですが
サキュバスは食べ物はいらない。
いらないがどうしても人の精気は必要でして
かといって吸い切ると相手が死んでしまう。
すぐさま討伐、それはいかんということで
町の外で弱いモンスター(ネズミっぽい小さいの)を練習台にし
半端に吸う技術を身につけた。
そのまま吸い付くと1/4しか精気が手に入らず
桃色ワールドの力だと1/2まで吸えるようだ。
あまりに効率が悪いため半死半生で街につき
マザコン王子からもらった小さなテントにカンバンをたてかけ
ひっそりと暮らしている。
*あなたの日頃の苦労を癒します。マッサージ屋サキュ*
小銭と生活の足しとなる精気をチビチビ頂いてます
世知辛いよ!!
それでも一応お客さんが来ると
桃色ワールドであは〜んとなり、うふ〜んとなり
記憶が定かではない状態にして、いい気分で小銭を払わせ
たしかに確実に癒していった。




