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巻き込まれ召喚のモブの私だけが還れなかった件について  作者: みん
第四章ー王都ー

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☆レフコースの呟き☆


我が主の名前は“ハル”。真名はまだ分からぬ。




我が主は、普通に可愛いと思うのだが…いつも、我の方が可愛いと言う。


ー主は、我の本来のサイズと年を忘れているのだろうか?ー


あぁ…我の年は言っていなかったか?兎に角、我は結構()()()なのだ。それでも主は可愛いと言う。ふむ─。主に言われるのは…悪くない故、よしとする。






『ハル殿は…可愛い人だな…。』


あの騎士が、急に主に好意を隠さなくなった。驚きではあるが、我としても、願ったり叶ったりな事だ。陰ながら見守る事にしようとしたが…



ー我が主が…ポンコ…駄目過ぎるー




あの騎士に限らず、あの魔導師も主に好意を寄せていると言う事を、魔獣である我でさえ気付いているのに、主は全く気付いていない─どころか、軽くダメージを喰らわせている。



ー少し面白い…と思ってしまうのは、ここだけの話だー




主の魔力が我の中に流れ込んだ時に、主の過去の記憶も…視てしまった。どうやら、主は元の世界で男から苛めを受けたことがあるようで、男性恐怖症なるものだったらしい。


ー其奴がここに居れば…我が仕返ししてやるが…残念でならないー



今では大丈夫なようだが…その辺りの事情もあるのかも知れぬな…。ふむ─やはり、ここはあの騎士に頑張ってもらうしかないだろう。

主の意識を変えるのは…少し…いや…かなり難しいものがある。


兎に角、あの騎士が主を求め、守ってくれるというのであれば、“見守る”だけでは無理であろう故、我があの騎士の為に─()()()やろう。





そして、またソッと寝ている主を覗き込む。


ーふむ。今日もよく寝ているなー


『主、おやすみ。』


そう言って、我もまた眠りに就いた。








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