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色々と新しい試みをしてみようか

 吉原で小学校を作ったあと俺は品川でも同様な学校を設立して、こちらでも引退した遊女や浪人などを試験でふるい落としをした後読み書きや九九などの教員と採用し初等教育を行わせることにした。


「これで現役遊女が禿に対してかけなきゃいけない時間も減って自分の芸事の上達の時間に使えるようになるだろうな」


 他人に教えながら自分も芸事の腕を磨くというのは大変だったろうからこれからは少し楽になるだろうし、元遊女や浪人の雇用にも繋げられたしまあいいことじゃないかと思う。


「後、婦人科を中心に女医を優先して育てるか」


 基本的にこの時代の医者は男しかなれないが、出産に対しては産婆が対応するように、婦人科に関しても女医が対応したほうが良いだろう。


 大奥に医者が入るとしても女医のほうが問題も起きにくいだろうし、女性特有の悩みや病気も女医のほうが理解しやすいだろう。


「まずは女性の患者しかいない婦人科や遊女は女ばかりだから吉原の中の医者だけでも女医を増やしたいな」


 現状の婦人科の医者は男だけなので彼等に医者志望の女性へと知識などを教え込ませるようにする


「とは言えそう簡単でもないだろうけどな」

 

 21世紀でも医師の大半は男であって女医は少ない。


 産婦人科や歯科などはまた別だが基本的に医師は男の領域で、看護師は女の領域であるという考えは根強かった。


「まあ少しずつやらせるしか無いよな」


 そして復興支援のための勧進興行として猿楽や猿若舞、傀儡芝居が行われたことで、芝居そのもの敷居も低くなり、大名や旗本も気軽に見に行ける場になったことで中村勘三郎たちも忙しいようだ。


「えびじょーもいそがしくてあんまあえないでさびちぃ」


「すまんな清花、他の子供じゃ駄目か?」


「うん」


 まあ気が合う人間って実はなかなかいないからな。


 関八州の比較的豊かな農村や商人などに個人的な依頼であちこちにでかけたりもしているようで、最近清花は海老蔵とあんまり一緒に遊べなくて寂しそうだ。


 関八州で気兼ねなく芝居が行えるようになったことで、上方からやってきた旅芸人たちの表情も明るい。


「物と物や銭を交換するのでないとという意識も少しは変わったか」


 芸という形を持たないものに対して金を出すという習慣は日本では一部の上流階級を除けばあまりなかったわけだが、農村などでも芝居が行われるようになったりしてるのはいいことだと思う。


 もともと猿楽は農民が辛い田植え作業を行うために気晴らしのために舞われていた面も大きかったはずだが、豊臣秀吉が大和猿楽を厚遇し徳川幕府がそれを継承したために衰え、芸能としてはほぼ忘れ去られた存在となっていたが今年の田植えの時期には多少復活するんじゃないだろうか。


 それはそれとして医療を発達させるための研究をする場所とかも必要かな。


「今の医学は古来からのものをまとめただけであんまり進歩がないんだよな」


 これは平和になってそこまで必死になる必要がないということかもしれないし、そもそも細菌やウイルスの存在が理解されていないことや腑分けは罪人が行われることと解剖などがなかなかできない状況もあったりするので仕方なくはあるんだけど。


「とは言え俺がそっちにかかりきりになるわけにも行かないしな」


 とりあえずは少しずつできるところから変えていくしか無いよな。

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