057⚫️やりすぎたかな & 058⚫️ノミスギの未来
057⚫️やりすぎたかな
ーどうされました、マイロード?
ーいや、さすがに少しやりすぎたかな、と。
ーなにをおっしゃいます。それ相応の報いではありませんか。
ーそうそう!テレーゼやウィルに邪な妄想を抱いたんですもの!
ー・・・思うのは自由だと思うんですがねえ。
ーマイロード、’情欲を抱いて異性を見る者は、誰でもすでに心の中で姦淫を犯したのである’という記述をご存知でしょう?
ーああ。あの世界線のあの時間軸の信仰のひとつですよね。しかしなあ。それなら、膨大な対象者が出かねませんよ。
ーで、どうなさるおつもり?
ーどうしようかな、ココア。いい方向性はないか、ソレイユ。
ーそうですねえ。それも本人次第じゃないですか。
ー’悔い改めよ、さすれば自らが築いた心の牢獄は崩れ、真の自由が訪れん。’
ーうぅん。そうですよねえ。でもなあ・・・。
058⚫️ノミスギの未来
ノミスギは、ひっそりと暮らしていた。
’影の軍団’は散り散りとなり、ある者は重用され、またある者は罪を問われて刑罰を受けた。
かろうじて逃れたノミスギは、山中深くで孤独に生きていた。
ある日、ひとりの男が現れた。
「・・・お頭・・・。ご無事だったのですか・・・。」
息を飲むノミスギに、日焼けした健康そうな顔でヤリスギが笑った。
「久しぶりだな、ノミスギ!王都でイイスギ、タベスギ、ウワバミ、ミスギ、カンガエスギ、ヤッチマッタ、コンナモンダ、その他大勢が待っている!さあ、行こう! ’影の軍団’じゃないぞ。’光の守護団’としてだ!」
ノミスギは声も出せず、ただ涙を流した。




