010⚫️どうしてくれんだよお
いやあ、ありゃあ、どう見たってアイツらが悪いぞ。
ショーンが朝飯を食ってる最中に、
「お前の’所有物’、ちょっと貸せ」だと。
いただけねえよな、あれは。
ああ、シャルロットが目を見張るほどの美人なのはわかる。
試合が終わって用済みなら、おこぼれを拝借したいって、そういう下卑た気持ちを持つ奴がいるのもわかる。
だがなあ、限度ってもんがあるだろ。
ショーンが何度も断ってんのに、挙げ句の果てに力ずくで奪おうなんて、ここはリングの上じゃねえんだぞ。
しかも情けないことに、同じような輩で徒党を組んでよ。
悪質にもほどがあるし、何より相手が悪すぎた。
よりによって、ショーンとシャルロットの二人だぜ。
「昨日の激闘でまだダメージが残ってるだろう」なんて勝手な思い込みが、あの怪物たちに通じるわけねえだろ。
たとえ手負いだとしても、あの二人は’虎’なんだ。
路地裏の’猫’が集団でかかったところで、どうにもなりゃしねえ。
喧嘩両成敗?
そんなもん、成立するわけがねえ。
今頃あいつら、まとめて医務室のベッドの上で後悔してんじゃねえか。
はあ・・・。せっかくの朝飯、どうしてくれんだよ。
テーブルはひっくり返るわ、スープは被るわ。
食堂、しばらく閉鎖じゃねえか?
俺、これから試合に出るっていうのに、どうしてくれんだよ?
えっ、キッチンカーが来てくれた?
ひゃっほう!




