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フォト・アルレール


フォト、女、幻想種。


 偉大なる夜の王から生み出された、親指のフォト。王に忠誠を誓った我が身は、誰でもない王の傍に在ることを忠とし、王のご意向に沿うことを本懐としている。

 故に、弱い人間など、目にかける必要など、ない。



アルレール、男、幻想種。


 正式にはアルフレッド・アルレール・アルギス。簡単にアルと名乗ることが多い。

 こんなことを言えば、フォトは嫌悪をむき出しにするだろうが、私は人間に血を分けた。

 あいつはおそらく、知らないのか、知りたくはないのだろう。血を分けることができるのは人だけで、高潔である、などと思うこともまた、比較すべき人間がいるからこそ、できるものだということを。

 だからこそ、私は人と関わる。それと同時に、以前に貰っていた〝刹那〟の姓を、誰かに譲渡したかった。私には重い荷物だったからだ。

 この先、血を分けたあの女がどうなるかなど、あまり興味はない。ないが、どうなったのか、その結果を後で知ることを、楽しみには思っている。



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