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神鳳雪人
神鳳雪人、男、武術家。
神鳳流柔術を継承しているが、空間を〝渡る〟魔法師でもある。
一人称は私、ないし俺を使っているが、状況によりけり。少なくとも鷺ノ宮散花に対しては、私と言っていた。
――仕事だからだ。
今はまだ語られていないようだが、一年前に散花から、護衛を頼まれた。神鳳の家は古くから要人警護を仕事としており、そういう繋がりもあったため、鷺ノ宮から声をかけられ、私が散花の傍につくことになった。
だから、これは仕事だ。それ以上も以下もない――はずだった。
散花はこうなることが知っていて、私を傍においた。私は知らず、傍にいた。
――知っていたら、なにかができたのか?
そんな疑問が、ぐるぐると頭の中を巡っている。




