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おっさんが異世界転生でゲームの世界に行ったら召喚術士になる  作者: AZ
第2章 『ロイレン領開拓編』
17/20

プロローグ

よければ、ブックマークと評価をお願いします。

応援、よろしくお願いします。

精進して執筆します。

 俺の名はルーク。本来なら普通に転生するはずが過去の記憶を無くさずに生まれ変わった。

 しかも転生したその場所は俺の世界では有名なゲーム『ドラゴン・ファンタジー』を投影した世界だった。

 俺はゲームのやっていたころの記憶を駆使して、このアルディナガルの世界を楽しく生活しようと思ったのだが…どこでどう間違ったのか?色んな事に巻き込まれる運命にあったようで…。

 今の俺の目的は、この世界に散らばる『53枚の召喚カード』を集めること。4枚の召喚カードを見つけ残りは49枚。

 ただし、その目的の前にやることができてしまった。

 あーあ…いつになったら気ままな暮らしに戻れるんだろう…?



◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆



 王国の窮地を救い多額の恩賞を貰った俺たちパーティ・アークは、俺の故郷であるロイレンの村に向かっていた。一応、『男爵』となりロイレンの領主となったので顔を出さくちゃいけないと言うことと、俺の住む家を建てるための場所を決めることだ。

 もっとも、俺の仕事はこの村の開拓を広げ発展させなくてはいけない。

 …どうしてこうなった?やっぱ、国に関わるのはデメリットばかりだ。まあ、『この世界の住人』なら大喜びするんだろうなぁー…。でも、俺は国に縛られる様な暮らしは望まない。国王め、分かってるからこそ『ロイレン』を俺に任せたわけだ。まったく食えない人だ。


「あと2ヶ月は帰らないつもりだったのに…こんな形で帰ることになるとはなぁ…」


 馬車に揺られながらの帰宅。しかも場違いな豪華な馬車。

 あー…嫌だなぁ。恥ずかしいなぁ…。


「諦めが悪いぞ、(ヌシ)よ」

「まあ、(あるじ)がこういう目立つのを嫌っているのは分かっていますが…これも『男爵』の役目です」

「エリリンは旦那様の行くところについて行くだけです~」

「レムも同じなのです」

「ワタシは魔術研究施設があれば十分よ」

「まあ、オレも自分専用の書斎は欲しいからなぁ…」


 俺の場合は『召喚カード』を集めると言う大目的がある。そのためには世界中をめぐる必要がある。この世界のことを知っていると言っても細かなところは抜けているとこもあるわけで…。そこでどういても『資料』は必要となるわけだ。


 ロイレンの村に着いたのは3週間後のことだった。初めての長旅は結構身体にキタ。疲労感に尻が痛いこと痛いこと…。

 村に着くと村人全員が集まっていた。まあ、そうなるか…。


「神童・ルークの凱旋だーっ!」

「この村の領主さまだーっ!」

「村を上げてお祝いじゃーっ!」


 まあ、無理もないけど大げさに始まったなぁ…。

 村の規模のお祝いなので城のような豪華さはないが、和気あいあいとしたこの雰囲気はやっぱり懐かしくもあり大好きな空間でもある。


「ルーク。お帰りなさい」

「母さん。ただいま」

「兄ちゃん!」

「お兄ちゃん。おかえり~」

「エルク、エリン。頑張ってたみたいだな」

「うん。毎日、兄ちゃんの言いつけ守って頑張ってたよ」

「魔法LV.4になったの~。ほめて褒めて~」

「2カ月でLVを2つ上げるって…才能あり過ぎだろう…」


 2人の頭を撫でていると、オヤジであるブレンが歩み寄ってきた。


「父さん。ただいま」

「立派になったな。まさかここの領主になるとはなぁ…」

「世の中何があるか分からないよね?」

「それよりも…そこにいるお嬢さんたちの紹介をしてもらえるか?」

「ウチらは全員ルークの嫁じゃ」

「おい!」

「まったくの嘘ではないじゃろう」

「そ、そうだけど…。えっと、『婚約者』って感じかな?ハハハ…」

「その…小さな子もか?」

「レムは俺の『家族』だよ」

「…そうか。『家族』か」


 父さんたちは俺の言葉だけで何かを悟ってくれたらしい。さすがは俺の両親だ。


「レムちゃん。あっちは俺の両親だ。でジュース飲もう」

「僕が作ったぶどうジュースだよ。すっごい美味いんだ」

「う、うん…」


 レムはエルクとエリンに連れられて行く。

 俺はそれを見届けて軽く食事を取ることにした。

 シーラ、エリリン、アンリエッタの3人は食事を楽しみ。イザベラは酒を飲んで村人と盛り上がっている。俺も飲みたいが…我慢だよなぁ。


「さて、だいぶ良いも回てきたことだし、領主さまのお言葉を貰おう」

「「おおっ!」」

「…みんな。このロイレンとその周辺を領土に貰ったルークです。爵位は男爵ですが、開かれた領主となりますので、何でも気兼ねなく聞いてください。相談事も受けます。これからこのロイレンは発展することになるでしょう。ですが…自分が目指すのは自然の豊かさの残る街作りです。華やかとまではいかないでしょうが、尋ねた者たちが心から安心できる街にしたいと思います」

「「ワ―――――ッ!!」」


 俺の演説のあと村中の湧き上がる声が鳴り響くのだった。

 あー…やっぱ、らしくないわー…。もう、これ地球時代の営業スマイルだよ…。染み着いているのかねー…。


「ご苦労様です。良い演説でした」

「咽喉カラカラだよ。あー…ガラじゃないわー…」

「何を言うておる。良い言葉だったではないかのう」

「エリリン。感動したです~」

「まあ、このくらいはやってもらわないとワタシとしては困るんだけどね」

「あんまり高望みしないでくれるかな」


 その日遅くまで宴が続き、俺たちは気づけば自宅で抱き合って寝ていた。まあ…全員でゆったりできる家じゃないんでしょうがない。

 朝になると、早速迎えが来た。眠いのを我慢して領主の住む家の場所を決めに行く。

 候補は3つ。湖畔のある丘の上、森に囲まれた平地、小高い草原が広がる台地。どこも村からは30分ほどの距離になる。


「鑑定に千里眼、分析を使って地表を調べたんだけど…候補としては森に囲まれた平地か小高い草原が広がる台地だね」

「湖畔はダメやんなぁ…」

「あそこ…丘の下が空洞なんだよ」

「そりゃあ、ダメだわ」

「仕方ないですね」

「なら、エリリンは小高い草原が良いです~」

「まあ、どんよりした森の中よりは…ですね」

「まあ、妥当だわね」

「じゃあ、小高い草原にします」

「では、どのくらいの広さで何階建てにするかだのの話を決めましょう。朝食のあとに…」

「お願いします」


 朝食を取りながら間取りなどを話し合っていく。3階建てでカタカナのコの字の建物にすることになった。庭は広めで噴水を付けるかは話し合い中だ。自分たちが使う生活空間などはすべて1階に集中させた。2階と3階は全て客間という扱いで各回40部屋ずつ作ることにした。

 右側の離れに温泉施設的な建物も作ることにした。左側の離れには研究施設を…地下施設有りで。

 広めのリビングに応接室。3部屋分の書斎に50席はあるダイニングルーム。キッチンに洗濯場に地下に食料や日用品の倉庫。個別の部屋に使用人寮なども作ることにした。

 朝食のあとこの話をしたら金貨1000枚はかかると言うことだった。通常の貯金で賄えたのにさすがに驚いたがすぐに着手してもらうことにした。完成には半年はかかるらしいので、俺は6属性魔法の1つである土魔法を使って、自宅の近くに家を造ることにした。仮の領主の館を作ることにしたのだ。


「木造建てで良いよな」


 土魔法LV.10で覚える造形呪文(クリエイト)材質変換呪文(マテリアライズ)を駆使して10人家族でもゆったり暮らせる3階建ての家を建築する。まずは、造形呪文(クリエイト)で形を作る。大きさ、間取りをイメージして魔力を大地に流し込むと『土』が盛り上がって建物の形が作られていく。とりあえず形を作り上げたところで中に入る。間取りや階段の上り下りの確認。細かなところの指摘を造形呪文(クリエイト)で直していく。土壁なのでイマイチ実感はないが地下倉庫ができた時点で俺は家の外に出る。


「…『材質変換呪文(マテリアライズ)』!」


 土壁だったところが木材に変わっていく。

 すべてが(ヒノキ)と言うわけではないが木造としては最高級の木造建てになっただろう。

 玄関周りの床は思いきって『大理石』にしてみた。まあ、高級な石とは気づかないだろう。左右で部屋の作りを変えてみた。家のコンセプトは和と洋の融合である。右が洋風で靴履きのまま過ごすリビングや応接室に書斎。テーブルダイニングキッチンも付けてある。左は和室。靴を脱いでくつろげる畳部屋の居間には10人くらいなら余裕で囲める円錐の『ちゃぶ台』を完備した。和室のリビングは遊び部屋だ。十分な広さと座布団。縁側は木造の廊下なので心地良い。遊び道具は後で作るとしてゆったりのんびりできる使用だ。こちらにもキッチンがある。

 2階はそれぞれの個室と両親用の2人部屋。3階は客間という作りにした。また建物の裏には十分な広さを確保して岩の城壁を作り、庭と露天風呂を作る。まあ天然の温泉ではなく魔法で生み出した水と火炎呪文(ファイアーで湯を沸かすと言うやり方だが、今の俺ではさしてMPの消費は感じない。


「まあ、こんなもんか…」

「いや…十分に立派な建物だぞ」

「初めてにしては良い出来じゃ。後は家具をそろえるだけやし」

「ちょっと、ワタシの研究施設も建ててよ~」

「わ、分かったから…そんなに揺らさないで~…」


 結局、イザベラの研究施設も作ることになった俺だった。

―エリザベート― 女・16歳・職業:家政婦 サブ職業1:料理人 サブ職業2:神家事士 サブ職業3:狩人 サブ職業4: サブ職業5: 

Lv.250 HP:5320/5320 MP:3248/3248 SP:3106/3106

攻撃力:1557 防御力:1760 瞬発力:1460 根性力:1509 魔法力:1772 命中率:1401 生産力:1985

職業スキル― 神の料理術(LV。10) 神の清掃術(LV.10) 神の裁縫術(LV.10) 神の洗濯術(LV.10) 神の交渉術(LV.10) 狩猟術(Lv.10) 料理人(LV.10) 家政婦(LV.10) -

カンストスキル― 魔力増強(大) MP自動回復(中) 身体強化(中) HP自動回復(中) 命中率UP(大) 家事 採取 解体 生活魔法 鑑定 分析 ―


―イザベラ― 女・2023歳・職業:魔女 サブ職業1:魔法使い サブ職業2:魔導技師 サブ職業3:調合師 サブ職業4: サブ職業5: 

Lv.273 HP:4503/4503 MP:12074/12074 SP:706/706

攻撃力:1255 防御力:1409 瞬発力:1606 根性力:1132 魔法力:10703 命中率:2513 生産力:6085

職業スキル― 聖魔術(LV.10) 神魔術(LV.10) 暗黒魔術(LV.10) 召霊術(LV.10) 精霊術(LV.10) 魔黒呪術(LV.10) 6属性魔法(Lv.10) 治癒術(Lv.10) 調合術(LV.10) 魔道具術(LV.10) -

カンストスキル― 魔力増強(極大) MP自動回復(極大) 身体強化(中) HP自動回復(中) 千里眼(大) 命中率UP(大) 調合 魔道具 魔術開発 採取 解体 生活魔法 鑑定 分析 ―


―レム― 女猫獣人・10歳・職業:狩人 サブ職業1:戦士 サブ職業2:  

Lv.23 HP:351/351 MP:102/102 SP:207/207

攻撃力:125 防御力:147 瞬発力:224 根性力:252 魔法力:87 命中率:101 生産力:75

職業スキル―  剣術(Lv.2) 狩猟術(Lv.3) -

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