#13 カラオケ~前編~
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「あの人は高嶺の花」をどうぞ!
季節はじめじめとした梅雨に入り始めた。
そんな中、俺は安芸と一緒に高校近くのカラオケへ向かう。
前に練習した成果を見せるときが来たのだ。
安芸「もともとはお前のためだったけどめちゃくちゃ楽しみ~!」
そうはしゃぐ安芸。なんせ、安芸の好きな立美さんと一緒だからだ。
ここ最近、二人の仲は好調なようでずっと自慢話ばかりを
聞かされ続けていてうんざりしている。
そして、最終確認をする。そうこうしているうちに電車は学校の
最寄り駅へ着いた。そこから歩いて数分、待ち合わせ場所のカラオケに到着。
俺「やばい、今になって緊張してきた」
めったに行くことのないカラオケに好きな人と一緒になんて.......
そう俺が緊張していると安芸が笑いながら
安芸「大丈夫だって!いつものお前なら大丈夫だよ!」
と励ましの声をかけてくれる。数分すると立美さんが来た。
立美「きょっ........今日はお願いします」
あまり俺と話す機会がないので少しおどおどしているようだ。
それに対していつものように接する安芸。
やっぱり俺と違って安芸はかなり余裕があるようだ。
完全に二人だけの世界へ行ってしまい話においてかれる俺。
そうなっていると........
青谷「すっ.......すみません、少し遅れました」
遅れたといってもほぼ集合時刻ピッタリだが.......
おそらく二人がめちゃくちゃしゃべっているだけだからか。
青谷さんが来たことを気が付いた安芸が俺たちに声をかける。
安芸「じゃあ受付は済ませてあるから行こう!」
さすが用意周到だ。こういうところだけはあこがれる。
前と同じような個室に案内されて俺はさらに緊張感が増す。
その緊張感のせいかカラオケに入ってから青谷さんと
話すことができていない。どうしようと思っていると........
安芸「二人はよくカラオケとか来たりするの?」
とナイスタイミングで話の話題を提示する安芸。
立美「私は家族や友達とよく行きますよ!歌が好きなので!」
青谷「わっ........私はあまり行かないかな........音痴だし........」
青谷さんは後半、声を小さくしてそういった。
やばいこれが数時間なんて.......俺の心臓が持たないかも.......
そして早速歌うことになった。順番は安芸、俺、青谷さん、立美さんだ。
トップバッターが一番緊張すると思うが彼はそんな様子など見せる
こともなく難なく歌い始める。前にも聞いたがさすが安芸。
一番最初から89点をたたき出し拍手が巻き起こった。
こんなしょっぱなからハードル上げられたらなんだか少し
がっかりされそうだ........俺はいらん妄想が頭を駆け巡る。
安芸「よしっ、次は台地の番だぜ!こいつ、前にカラオケに
行ったときにめちゃくちゃ練習していたんだぜ!」
そう言う安芸に"すごい!"という青谷さん。
好きな人に褒められて悪い気はしないがなんだか恥ずかしい。
俺は練習をしていた恋愛ソングを入れてマイクを持つ。
立美さんの「いいセンスしてるね~」といった茶化しが聞こえる。
安芸の顔を見るととても二やついている様子だ。
こいつ、完全に面白がっている........
とうとう歌が始まる。少し緊張があったが歌うにつれてその緊張は
楽しさへと変化していく。歌うってこんなに楽しんだなと実感する。
あっという間に曲は最後のサビへ。俺は少し......いや完全に照れながら
歌う。"君のことが好きだ"と。
練習の時には気にも留めなかったところだがいざこうやって
好きな人を目の前にこんな歌恥ずかしすぎる........
なんとか最後まで歌い切り点数が出る。練習したおかげもあってか
安芸をもぬかす91点をたたき出した。
青谷「お~!歌うまいね!」
青谷さんが笑顔でそう言ってくれた。それだけで練習してよかった。
続いては青谷さんの番。曲名を見ると現在放送中のアニメの主題歌だ。
青谷さんは歌が上手いんだろうな~と思いながら期待をする。
しかし歌い始めた瞬間、画面の音程バーから大きく外れた音が聞こえる。
それは上手いとは程遠いうまさだった。
それでも彼女は上手い下手よりも楽しく歌っていた。
そうか、上手い下手なんて気にすることじゃないんだ。
楽しく歌っていたものの彼女も少しは点数を気にしていたようで
画面に表示された点数は63点。平均よりも大きく下だ。
青谷「楽しいけど........音痴なんだよね」
そう言う青谷さんに対して"大丈夫だよ!"と笑顔で言う立美さん。
そして次はそう言った立美さんだ。彼女の姿に惚れている安芸。
俺も青谷さんを見ているときはああいう感じなのかななんて思う。
立美さんが選曲したのは少し前に流行った曲だ。
やっぱり一番最初は有名どころを選曲するのがセオリーなのかな。
立美さんが歌い始めたとたん、これまで歌っていた人とは何かが違った。
その"何か"は俺にはわからないがそれでも誰が聞いても"うまい"の言葉
が合っているように感じた。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




