合流
「私が帰りましたよ!!」
パキラ邸の玄関を勢いよくバーンと開ける音と共に聞き覚えのある声がした。
・・深夜2時の出来事であった。
「お前は!一体!今!何時だと思ってんだー!?」
俺はマリーのほっぺを思いっきりつまんでやった。
すると、はぁはぁと息を荒げながら涙を浮かべ出すのだ。
「わぁあああ!セージぃいいいいいい!!わーーーん!!」
「おいこらっ!やめろ!離れろ!俺の服に鼻水をつけるなーー!」
「おいおい、人んちで何やってんだオメーら?」
「賑やかな人ですね、その人がマリーさんですか?」
この騒ぎで起きてきたのはナズナ以外の3人だった。
しかし、泣くほどやばい指導だったのだろうか?
ツバキおそるべし・・。
「あれ?マリーお前だけか?ツバキとバジルはどうした?」
「ツバキ先生は近くで宿を取っております。玄関ではなんですので中に入ってよろしいですか?」
玄関からした声の主はバジルの野郎だった。
こんなところまでついてくるなんて、さすがマリーの追っかけといったとこだろうか?
「おい、お前!マリーのことが好きなのはよくわかったから、明日にしないか?時間を考えろよ」
場は白けており、パキラに関してはとんでもない形相でバジルを睨みつけていた。
ラプラスは常ににこやかな表情だからよくわからん。
マリーはというと、弁当のようなものをテーブルに広げて食べ始めた。
「そ、それでは明日また参りますね。失礼いたしましたー」
言葉は丁寧なくせに夜中の2時にお邪魔しようとする図々しさがありやがる。
常識があるのかないのか、よくわからないやつだ。
じゃあ解散!
そして翌朝のこと。
「おはようございます〜。セージ今何時で・・」
「11時だ」
はい安定の午前11時です。
狭めのパキラ邸のため、俺とナズナとマリーは6畳ほどの部屋で雑魚寝していたのだが、2人とも一向に起きる気配がなかった。
ナズナは起こしたら目覚めるのだが、マリーは起こそうとすると寝ぼけてショックボルトを撃ってきやがる。
こいつには寝癖の悪さ世界一の称号を与えたい。
「やってくれラプラス」
「はい、準備はできていますよセージさん」
「なんですか?何が始まるんですか?」
パンをかじりながら不思議そうにテーブルに並べられたカードを見るマリー。
パキラは自室にこもっており姿が見えない。
ナズナはというと・・久しぶりに会ったマリーにくっついておられた。
「無事でよかったよマリーちゃーーーーん!」
「お前らほんと仲いいよな〜。主にナズナからくっつきに行ってるけど」
「私は追いかけられるより、追いかけたい方なのですよ。で?何をするんですか?」
俺はマリーにタロット占いの方法を教えてやった。
残念ながらバジルの追っかけは実らなそうなことがわかった瞬間でもあった。
「では、どうぞマリーさん」
「では、この子に選んでもらいますかね」
マリーが言いながら出したのは・・いつもの杖だった。
その杖がなんだかうねうねと動いてた。
俺とナズナはドン引きした。
「おい、なんでその杖動いてるんだよ?それに、いつから自分の杖をこの子呼ばわりするようになったんだよお前は」
そうなのだ、前までのマリーならこんなことは言わなかったはずなのだ。
「実は3日3晩一緒に修行して過ごしているうちに愛着が湧きまして、そうしたら杖が動き出したのです。私の愛でしょうかね?えへへ?可愛い子ですね、よーしよし」
「もう突っ込みきれんぞ」
「・・あくまで噂ですが、魂を注ぎ込まれた魔道具には自我が芽生えるという話があります。実物を見るのは初めてですが」
マリーが杖に頬ずりしているのを横目に、ラプラスが真面目そうな顔で語り始めた。
え?え?そんなことあっちゃっていいの?
まぁ、今更杖が動くぐらいじゃね、そんなに動揺しないからな!俺は!
「な・・!」
ほれみろ、流石のナズナもびっくりこいてら。
わけわかんねーこと視点jxいやねぇぞマリー。
「なんで!?マリーちゃん!?杖は可愛がるのに、私には来ないの!?」
「そっちかよ!」
いや、もう突っ込みが追いつかないんで勘弁してください。
あと、話も進まないんでこの辺にしてください。
「と、とりあえずは占いをしましょうかー?」
俺たちは苦笑いなラプラスの言葉で本題に戻った。
まともでいてくれてありがとう!
俺はダメもとで聞いてみた。
「なぁ?ラプラス、お前俺のパーティーに入らないか?うちのパーティーにはまともなやつがいないから、まともなメンバー募集中なんだ」
「」




