3日目 そんなばかな…ありえないっ
TRPGのシナリオ作ったりしてました。
クトゥルフ楽しいですよね、クトゥルフ。
……不定期更新です、遅れてすみません(平伏
「私に考えがあるの」
わたしがひたすらに、泣いて、泣いて、泣き疲れてへとへとになり。副産物として師匠の服に、クッキリとわたしの顔の形をプリントし終えた頃。そう師匠が言った。
考え?……何の考えなのだろう?
「……考えってなんですか師匠?」
「だーかーらー、シャクティ」
「?」
「あなた三ヶ月くらい前に突然ガイドの仕事を始めるって言いだしたでしょ?」
「そうですけど…」
「私は絶対失敗すると思ってたの――……そして実際そうなっちゃったよね」
「うっ……」
確かに師匠と二人で暮らしていて、わたしだけ働いてないのが申し訳なくて――師匠の役に立ちたくて申し出たのです。
ちょうどわたしと師匠は『遺跡の中に』住んでいたから。わたしでもっ、案内のお仕事くらいはできるかなって思って……。
それにわたしは実際やれる自信があったのです。
でも結局、お客さんは全然来てくれなくて……
師匠の役にも立てなくて……
で、でも! そのことが! 師匠の言わんとする『考え』と一体何の関係があるというのでしょうかっ???
「ししょっ――」
「わたしくしが」
喉から出かけた、わたしの疑問の声をため息混じりな師匠の乾いた声がさえぎる。
「——私がその間何もせずただ傍観していたとでも思っていたの?」
「ぅ………ぅ?」
…
……
………
「ん??!」
い ま な ん て ?
「うそぉっ…??!?!?!!?」
え、うそ、なんで・・・? あの、ししょーが?
そんな訳…いや、うそ、ないないっ??1?
だって、あの弟子いびりの師匠が…??
す る わ け な い っ !?
「ばっ、いまあなた私を馬鹿にしてたでしょっ! か、可愛いばか弟子が頑張りたいっ…て…い、言ってることを私が応援してあげないわけ無いでしょうが!」
「………」
いったい、何がどうなって…こんなことに……。
もしかして師匠何か悪いものでも食べたのかしら…。
「む」
「……あによ」
いや、昨日の晩は珍しく師匠が自分で料理していたからっ!
料理の腕の抜群の師匠がそんなはず……というかわたし昨日師匠の手料理美味しく食べてた!そんなはずはなかったっ。
…
……
つまり?
「し、師匠が、デレた……!?」
——ポカァ〜〜ンッ——
——あいてぇっ——
「あ、あなたねぇっ…」
** * ** ** * ** **
「うぅ、すぐに手が出るぅ…やっぱりいつもの師匠でした……」
「ちょっ、何それっ?! 私が乱暴者みたいじゃありませんかっ」
「…焦る師匠も新鮮で良き」
「……あなたも人のこと言えないじゃない……」
* *** ** * ** *** *
「はぁぁ…」
「拗ねるしs…ぉもがっぁ!?」
「いい加減黙って」
「…」
「……」
(……シャクティの息、手のひらにあたってる……)
(………師匠の手、冷んやりしてる……)
「…………」
「……………」
——あ、あったかい——
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こ い つ ら
作者に百合分が不足しているので百合タグをつけるか検討中です。