10 銅像のお化けの恐怖
銅像のお化けがぼくに向かって来た。
枯れ葉の乗り物もつかれてきたみたいだった。
少しずつ、はじっこからボロボロとくずれてきた。
銅像のお化けが、ぼくに手をのばしてきた。
指てっぽうをうった。
銅像のお化けは、それをすばやくかわして、もう一度、手をのばしてきた。
枯れ葉が動いて、その手からのがれた。
でも、枯れ葉はとうとうバラバラになってしまった。
ぼくは雪の上に着地した。
ぼくは乗り物をなくした。
ぼくははじめて、みんなが感じていたこわさを知った。
銅像のお化けと同じ地に立つと、本当にものすごくこわかった。
さっき、ぼくはみんなにいろいろイヤなことを言われたけど、ずっとこんなにこわかったなら、そりゃ言いたくもなるだろうと思えた。
ぼくにあやまってくれたみんなの勇気がすごいと感じた。
銅像のお化けがかけよってきた。
こわすぎる、のっぺらぼう!
ねらいがずれてしまう。
指てっぽうがなかなか当たらなくなった。
雪に足がうまって、思うように動けない。
銅像のお化けが、スーッと横に動いた。
ぼくはあわてて、のけぞってしまった。
信じられないことに、ぼくは後ろにひっくり返った。
うそでしょ、こんなタイミングで。
体が雪にうまって、しかも、あせっているから、なかなか立ち上がれなかった。
両手をついて、必死に顔を上げたら、なんと。
銅像のお化けが目の前にいた。
声が出なかった。
本当にこわいと悲鳴さえ出せないことをぼくは知った。




