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DEAD LIFE   作者: をか岡
第1章

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温かい家

[異能を発動します。]

審判が言ってた異能ってこれか…!

「うっ…!」

突然体に突き刺さるような痛みが走った。

「どうしたの?どこか痛む?」

スアンさんが心配そうな顔で言う。

「いえ、大丈夫です。」

ピコン

[異能"コネクト"を獲得しました。]


[認識可能な抽象的なもの同士を繋げることができます。]


抽象的なものを繋げる異能…そうだ!!

「これなら外に出られるかも!!」

「え?脱出できる方法思いついたの?」

その時突然城が揺れ、崩れ始めた。

「なに!?」

壁や地面にヒビがはいり、瓦礫が天井から落ちてくる。

「まずい!城が崩れ始めた!」

俺は目を閉じ、点と点を繋ぐように頭に思い浮かべた。

ここは実際に存在しない異空間…つまり抽象だ。そしてこの城に出口はない。ならここがこの空間の到達地に値する。

そして俺の異能は抽象同士を繋げられる。

「え!?何これ!」

青いワープゲートが現れた。

「皆さん!早くこの中に入ってください!」

「これヤマトが出したの!?」

「詳しいことは後で話すので!早く!」

きっとこの先はゴールの逆、スタート…つまりヒビの入口に繋がっているはず。

「とりあえず行きましょう!」

この時俺の頭にはある疑問が浮かんだ。

ここでこのまま帰ってもこのエネルギー源がここにある限りヒビは消えず、世界の破滅は止まらないんじゃ…?

スアンさんとアンナさん、そしてイーゼンさんが俺の作ったワープゲートに入り、ハユンが入ろうとしたその時、体の力が抜けて意識が薄れていく。

あれ…なん…で…

まるで体が裂けるかのような激痛が襲った。

痛い…!クソッ、なんでこんな時に!

「掴まれ!」

ハユンは俺の体を抱えてゲートの中へ入った。しかし体の痛みは治まらず、意識は深い底へ引きずり込まれた。


「ここは…戻ってきた!!」

「そのようだな。」

「ってヤマト!?どうしたの!?」

「わからない。突然倒れたんだ。」

「救護班を近くに待機させてます。今呼んだのですぐに来るはずです。」

「ヤマトさん…目を覚ましてください…!」

そんなメンバーの想いとは裏腹に、俺が次に目覚めたのは1週間後だった。


「…んん…」

目を開けると見慣れた天井だった。頭の中を整理する。

確か俺はあの時気絶して…誰かが家まで連れて来てくれたのか。

「はぁ…」

頭がズキズキする。それに体が熱いような気もする。

ガチャン

「お邪魔しま…ヤマトさん!?気がついたんですか!?」

「アンナさん。どうしてここに?」

「ちょっと待ってください!皆に連絡します!」

アンナさんは慌ててスマホに文字を打ち込んでいた。

「あの、俺どのくらい寝てたんでしょう?」

「ヤマトさんが眠ってからもう1週間ですよ!本当に心配したんですから〜!」

1週間!?俺はそんなに寝ちゃってたのか…でも一体なぜ…?

涙を流して安堵する彼女を見て心が温まった。こんなに俺のことを心配してくれるなんて。

「まさかそんなに眠ってたなんて。ご心配おかけしました。」

「そんなの気にしないでください!」

「それで、アンナさんがどうして俺の部屋に?」

「私達メンバーでかわりばんこでヤマトさんの看病してたんです。」

「え…皆さんが?ご迷惑おかけしました。ありがとうございます。」

「いいんですよ。無事だったならそれで。ヤマトさんは大切な仲間なんですから。」

アンナさんは本当に優しいな。

鉛のような重たい体を起こそうとしたその時、心臓辺りに神経を刺すような鋭い痛みが走った。

「いっ…!」

「無理しないでください!まだ起き上がったらだめですよ。」

なんだ?何でこんなに体が痛むんだ…?何処かにぶつけたような記憶はない。

その時、勢いよく扉が開いた音がした。

「ヤマト!目が覚めたのか!」

イーゼンさんとスアンさん、そしてハユンが部屋に入ってきた。

「心配したんだから!!」

「皆さん俺の看病してくださってたんですよね。ありがとうございました。」

「そんなの気にしないでいいのよ。友達でしょ?」

友達…その言葉に俺は深く感動する。メンバーの皆俺とは仲間だから仲良くしてくれてるんだと思っていた。まさかそんな風に思ってくれていたなんて…

涙が溢れそうだった。

「体の調子はどうだ?」

「あ、それが…まだ少しだるくて。」

ハユンが俺のおでこに手を当てる。

「まだ熱があるな。」

「そんな…どうしてこんなに長引いてるんでしょう?」

「…今はとりあえず安静にするんだ。お前達3人は仕事に戻ってくれ。ヤマトに話があるから。」

「わかりました。」

「ヤマト、早くよくなれよ。」

「絶対無理しちゃだめだからね。」

「ヤマトさん、お大事に。」

「はい。ありがとうございます。」

そうしてハユンを除くメンバーは家から出て行ってしまった。

ハユンは何かを考えているような顔でじっと俺を見つめる。

「…なんすか?」

「ちょっと失礼するよ。」

そう言うとハユンは突然俺の服をめくった。

「うわぁぁぁ!!何してんだこの変態野郎!!」

この野郎、気でも狂ったのか!?

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