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Episode80 トロールサバイバル(後編)

 建物の裏から出ると、いきなりベビートロールに出くわした。僕とヤンは、剣を抜き、戦闘を開始した。

 先手を取ったのはベビートロール。ヤツらは前と後ろから襲ってくる。それを僕たちは、息を合わして、しゃがんでかわし、後退した。それから、すぐさま、ベビートロールに近寄り、斬った。そして、僕たちはその場から離れた。

 そして、僕たちは建物の中に隠れて、さっきのトロールがら貰った、大根に僕の持っていた、塩をかけて同時にかじった。すると、2人の顔が笑顔になる。その時には、もう僕たちは意気投合して、堅苦しい敬語は無くなっていた。

 「ヤンはどうして、聖剣士になりたいの?」

僕はそう聞いた。すると、

「僕はシャインズ王国の憲兵団になりたいんだ。そのためには、最上級ジョブであることが大前提なんだ。」

と答えてくれた。そして、彼も、

「リドナーは何のために?」

と聞いてきた。うむ...。そう言われると、何のためにやっているのかわからなくなる。聖剣士である父に憧れていたからだろうか?それとも、向上心によるものだろうか?僕は首をかしげながらも、結局、

「お父さんが聖剣士で、憧れていたから...かな?あと、向上心があるってのもあるし。」

と2つとも言った。

 その後も、僕たちはお互いの家族のことや、仲間のこと、それに体験談などでにぎやかに会話をした。やがて、話疲れると、ベビートロールが食料を入れていた布を布団に、部屋の隅に置いてあった木の板を枕に2人揃って眠りについた。

 そして、次の日。僕たちは、起き上がり、窓からヤツらがいないか確かめてみると、案の定、奥にトロールが見えた。僕は、

「アイツが行くまで待とう。」

と伝えた。すると、ヤンはうなずいてくれた。それから、3分ほどしてやっと、ヤツは遠くは消えていったので僕たちは外へ出て、近くの井戸に向かった。

 しかし、そこに水は無かった。僕たちは初め、別の井戸を探そうと思うが、近くに宮殿があったことに気づくと、僕たちはベビートロールに気を付けながら、そこへたどり着いた。

 見ると、扉は開いていた。僕たちは差し足忍び足で中に入り周囲に警戒しながら、聖水が溢れ出る場所を目指した。と、その途中で、ベビートロールに出くわした。その次の瞬間には、トロールに足音が聞こえ始めた。戦っている時間はない!そう思った僕たちは、全速力でその場から逃げ、目的地にたどり着き、そこにあった水をくんで、また、全速力で宮殿を出た。

 それから、僕たちはベビートロールを倒しては逃げ、倒しては逃げ、時には逃げることに専念し、やがて、僕たちは元の世界に戻された。

 僕たちは強制送還されたのだと、思って帰ろうとするが、

「どこに行くのだ?」

と引き留められた。僕は、

「だって、失格なんじゃ...。」

と言うと、

「何を言っている。試験は終了したんだぞ?お前たちを含め、5人が合格している。」

と返されたので、僕たちは納得し、他の3人とともに、試験官についていった。

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