表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/84

Episode56 呪縛から解かれし者

◆今回初めて登場する人物◆

エリック(29)

ハーデスになる呪いをかけられた経験を持つ。しかし、その呪いは"死のゲーム"に勝った、とある旅人によって解かれた。


 僕はバーロンたちへの詰問を終えると、「ディテクト」を唱える。しかし、引っ掛からない。続いて、「ロングリーチ」を唱えてから、「ディテクト」を発動する。しかし、また引っ掛からなかった。僕は仕方なく「エクステンダー」で視力を拡張し遠くを見据える。と、その途中であるもの目にした。

 あの遺跡で見た、ラプトルのような機械の集団が男性1人を襲っていたのだ。彼は武器を取られたようで逃げ惑っている。機械たちに捕まるのは時間の問題だ。

 そう思った僕は、すぐさま視覚を元に戻し、そのことをみんなに伝える。すると、6人ともうなずいてくれたので、僕は地面に召喚魔石サモンズ・ジュエル叩き付け、ブレイズドラゴンを召喚する。続いて、テーラやバーロン、マリア、エリーナさんも各パートナーを召喚したので僕は後ろにエレナを乗せ、テーラは後ろにリリーを乗せ、全速力で飛び上がった。

 

 そこには、5分ほどでたどり着いた。僕は機械恐竜たちを見つけると、

「ブレイズドラゴン!炎をはくんだ!」

僕はそう言い放つ。すると、ブレイズドラゴンが炎をはき、機械1体を倒した。

 そんな僕に次いでバーロンたちはそれぞれのパートナ機械恐竜を1体ずつ確実に倒していく。やがて、2、3体になると、僕は百雷魔法で一掃した。こうして、機械恐竜たちの襲撃は沈められた。

 それを確認した僕たちは、パートナーモンスターから降り、それぞれの魔石に戻す。すると、あの人はすぐにこちらへやって来た。

「いや、助かりました。ありがとうございます。」

彼は例をしてきた。それをやられと困るのだが...まぁ、今はいいか...。僕はそんな思いを抱きながらも、

「当然のことをしたまでですよ?」

と答えた。すると、彼は話し続ける。

 「どこかでお会いしましたかな?」

その人は、話をそんな言葉を締めくくった。僕はあまり覚えがないので、

「いえ、お会いしてないと思いますが...。」

と言って、終わらせようとした。しかし、彼はさら深く突っ込んでくる。

「いぇ、どこかでお会いしましたよ?たしか、橋の近くで...。」

と、迫ってくる。僕は今一度、思い返してみる。

 橋...とは、僕たちが初めて冒険にだったときの橋だろうか?おのころは、まだ気楽だった。前はバッファル島だけだったが、今度は、他の4島もまわっている。それに、前はボス敵が人間だったのに対して、今回は魔神だ。単体では神の次に強いといわれるあの魔神である。そんなヤツと戦えなど無理に決まっている。

 などと、考え耽っているとテーラの声がした。その瞬間、僕は我に返る。

「この人、やっぱり会ったことがあるわ。」

彼女がそう言うので、

「その根拠は?」

と聞く。すると、

「マリアがあの人の記憶を見て言ったから間違いないわ。」

と答えられた。ん?待てよ?記憶を見る?そんなことが?と、首をかしげていると、

「私は『ノスタルジア』っていう人の記憶を見たり、変えたりできる固有魔法が使えるのよ。」

とマリア本人が言った。記憶を見たり、変えたり?それって、ヤバいんじゃね?と、一時は思ったが、固有魔法なのだから同じ魔法を使える人なんてそうそういないと納得した。そして、僕は彼女の話を聞いたことでさらに、自分の固有魔法が知りたくなったのだ。

 さて、話は変わるがマリアが固有魔法「ノスタルジア」で見た記憶はある日、この人がハーデスになる呪いをかけられてしまい、その呪いを僕たちが解いたと言う内容だった。それを聞いたとき、あの時のハーデスか...それを僕が解いたんだなと誇らしさでいっぱいになった。

 しばらく、そのテンションのままだったので、元ハーデスの人が、

「二度も助けてもらったのに、お礼がまだでしたね。」

と言いながら、彼が手に出した金貨30枚入りの巾着を躊躇なく受け取ってしまった。そのせいで、マリア意外の全員にゴミを見るような目で見られたが、ハイテンションだったので全く気にならなかった。

 続いて、僕は

「行くぞ。」

とみんなを急かしてしまった。そのせいで、またマリア意外のみんなにゴミを見るような目で見てきた。が、やはり、ハイテンションの僕には全く気にならなかった。

 そして、そのテンションが下がり始めると、僕は事の重大さに気づいた。マリアが意外のみんなには

「今さら、気づいたの?」

と罵られるわ、マリアには

「あんなにもさりげなく受け取るなんて...ご師匠様!」

と、貶しにしか聞こえないことを言われるわ、今さら、返したら失礼なるし、そもそもあの人見当たらないわで頭を抱えてこう呟いた。

「くそー、やらかした...。」

と。

 今回は、かなり長くなってしまいました。ごめんなさい。

 最近は、ほぼ必ず1000字を超えるのでそこは諦めています。が、2000字を超えた場合は、お詫び申し上げようと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ