Episode40 シーサーペント島の黒龍
★今回初めて登場する怪物★
バハムート
堅い殻で覆われた邪悪な黒龍。そこそこの知能を持つ。
ヤツはいきなり襲ってきた。僕たちはその場から、散開しソイツの姿をこの目で見る。
黒くて堅そうな殻に残忍な目付き、そして、体から漂う邪気。間違いなくコイツはバハムートだ。
まず、テーラが投げナイフで先手をとる。が、それは華麗にかわされ、バハムートは闇の球を放った。彼女はそれを後ろ飛びでかわし、再び、ナイフを投げる。しかし、またかわされてしまう。これで、彼女は丸腰。あまりにも、危険なので僕は彼女に瞬間移動魔法をかけ、戦場から離脱させた。
「やぁぁぁ!」
続いて、バーロンが斬りかかる。が、バハムートの堅い殻の前では、そんな剣など全く歯が立たなかった。彼の剣はキィィィン!という音とともに、跳ね返された。
「彼の代物よ、硬化せよ!ハーディー!」
今度は、僕が自分の剣に硬化魔法をかけ、バハムートに斬りかかる。と、ソイツは闇の球を放ってくる。僕は一度、後退し、それをかわす。そして、再び斬りかかる。が、殻にかすり傷1本しか与えることが出来なかった。そこで、僕はもう一度、斬ろうとするが、バハムートが尾を振ってきたので僕はその場から離れた。
「シャイニング・ビルド!」
続いて、マリアが光の創造魔法を発動し、輝くレンズを作る。そして、そこに太陽の光を集め光線を放った。それは、眩い光を放ちながら、バハムートに向かって直進する。しかし、それはソイツが放つ邪気に包まれ、消え去った。
ヒューン!ヒューン!ヒューン!
今度は、リリーがたくさんの矢で攻撃を仕掛ける。が、バハムートはそれらを手で弾き、爪で彼女を引っかこうとする。僕はそれを阻止するため、すぐさま空斬を放ち、その手をはねようとした。しかし、ヤツはそれに当たる前に、手を引っ込めこちらに闇の球を放ってくる。か...賢い!その球をよけながら僕はそんなことを思った。
「闇よ、刺され!シャドウ・スパイク!」
エリーナさんがそう唱えると地面から紫色の針が現れる。よし、僕もやるぞ...!そう思って僕も杖を抜き
「光よ、刺され!シャイン・スパイク!」
と唱える。すると、今度は黄色い針が黒い針の間に現れた。しかし、それらはバキバキバキッ!と、踏みつぶされる。しかも、バハムートは大きなダメージをくらった様子がない。
「くっ...!」
僕は歯ぎしりをする。
ヒューン!ザクッ!シャキン!グサッ!
その後も、斬ったり撃ったり、放ったりを繰り返す。そんなことをしてるうちに、日が暮れてしまう。僕は戦いながらテーラのナイフを拾い、彼女を復帰させてからそれらを渡し、 茂みの中に隠れさせた。
「紫雷の矢よ、汝を打ち倒せ!エレキスピア!」
僕はバハムートに杖を向けそう唱える。すると、杖先からたくさんの紫雷の矢が現れ、一斉に龍へ飛んでいった。ソイツはそれらをかわそうとするが、何本かをかわしきれず体に命中する。そのことを確認した僕は、テーラに合図を送る。すると、彼女の隠れる茂みからナイフが飛んできた。
ギュァァァル!
テーラの強力な投げナイフが片目に刺さり、バハムートが悲鳴をあげる。そして、負けじと闇の球を放ってくるが、変な方向に飛んでいって僕たちに当たることはない。そんな余裕な気持ちで、僕は空斬でソイツの口を切り裂いた。すると、黒龍は動かなくなった。
「さあ、島の長に討伐完了を伝えにいくわよ!」
それを確認した、エレナが言う。僕たちはうなずき、彼女に着いていく。と、そのとき僕はシャドウナイトの言っていたあの言葉を思い出した。
「待って!」
そこで、僕は彼らを静止させてから、
「我が求めし物よ、探知せよ!ディテクト!」
と唱える。すると、バハムートの胃の中で引っ掛かった。僕は剣を抜く。そして、龍の皮をはぎ内蔵をむき出しにする。うわっ...気持ち悪っ!僕は内心、吐きそうになりながら胃を切り裂いた。
すると、中から胃液と愛の象徴・アメジストが出てくる。僕は水筒の水で胃液を洗い流し、アメジストを手に取り、天にかかげた。石は日光を反射しキラキラと輝いた。




