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Episode34 完全復活

★今回初めて登場する怪物★

アーク

5体の魔人と、4体の龍を束ねる魔神。あるとき、完全復活をとげる。

ウォッシュドラゴン

現在、アークに仕える水龍。口からは水弾や高圧な水を放つこ

とが出来る。

ガイアドラゴン

アークに仕える地龍。地を揺らすほどの衝撃波を口から放つ。岩を作り出し、攻撃することも出来る。

ライトニングドラゴン

昔は、アークのしもべであった光の龍。裏切り者。

ヘルドラゴン

アークの魂の一部が変化した龍。アークが復活すると元の魔力を取り戻した。

 この日、魔神・アークは完全復活をとげた。

 なのに、ライトニングドラゴンは気づくのが遅かった。ヤツは力を完全に取り戻してしまった。その邪悪な力を感じ取ったその龍は、罪悪感からか、勝てないことを覚悟してアークに戦いを挑んだ。

 先手を取ったのはライトニングドラゴン。ソイツはアークに向かって光弾を放った。それは、ヤツに見事、命中した。が、ダメージをくらった様子が見られない。

 「かかれ!」

アークがそう言った瞬間、ライトニングドラゴンの目の前には青、緑、黒のドラゴン3体、そして、魔人5体が現れた。そして、ソイツたちは一斉攻撃を仕掛けた。それを防ぐため、ライトニングドラゴンは”聖なる守り”を発動する。が、その強大な威力の前ではそんなもの全く役に立たなかった。バリアは一瞬にして壊れ、光龍の体は貫かれた。その風穴からはドクドクと血が流れ、やがて、動かなくなった。

 その死体を、アークは無慈悲にも貪り、魔力を吸収する。と、目の前にシャドウナイト軍団を連れた死んだはずのクリスが現れた。

「アーク様、完全たるご復活おめでとうございます。」

彼は丁寧な言葉づかいでアークの完全復活を祝う。

「何もかもお前のおかげだ。誉めてつかわそう。」

そんな彼に対してアークはそう告げる。

「ありがたきお言葉。」

彼がそう言うと、シャドウナイトたちを含めた全員がひざまずいた。

 「アーク様、ご復活してばがりで申し訳ありませんが、2つほど伝達がございます。良き知らせと悪き知らせがあるのですが、どちらをお先にお聞きになられますでしょうか?」

クリスがアークに向かって質問をした。その魔神は

「悪い知らせから聞こう。」

と答える。

「我がしもべ、スコット、さらにはあなた様のしもべ、ボルケーノキドラまでもが何者かによって倒されました。まぁ、正確に言いますとスコットはボルケーノキドラを怒らせて、仲間割れ...に、あったようですが...。」

と、彼は悪い知らせをアークに伝える。すると、その魔神は

「あのバカめ!ドラゴンを怒らせたらどうなるか何度も言い聞かせたはずだぞ?」

痺れを切らしてそう言う。

 「私はそのバカめがいなくなって精々したと感じるのですが、アーク様も同じお気持ちでしょうか?」

と、クリス。

「フハハ...そうだな...。して、良い知らせとは?」

アークは、そんな彼に対して相づちをうちながら良い知らせの方を聞く。すると、彼は

「何者かがアーク様の封印を目論んでおります。」

と言う。

「何!?それが、良い知らせだと言うのか?お前は我輩の封印を願っておるのか!?」

「めっそうもございません。良き知らせはその先です。」

彼は怒鳴るアークに怯えることなく訂正し、話を続ける。

 「その何者かとは私の知っている輩たちなのです。」

クリスはきっぱりと言った。が、アークに

「それがどうした?」

と言われる。すると、彼は

「ですから、そやつらを賞金首にしてしまえば金の亡者どもがその何者かを殺してくれるという考えでございます。」

と、言いながらリドナーたち5人(その中にリリーはいない)の写真が張られた紙をアークに見せた。

 「賞金は金貨1000枚、か。ずいぶんと高いがそんな金どこにある?」

アークはその高額さを不思議に思ってクリスに聞いた。すると、

「アーク様はシャインズ島の長が大富豪であることはご存知でしょうか?」

と言う答えが帰ってくる。

「おい、おい。まさか...。」

アークは息を飲んでそう言う。

「そのまさかでございます。アーク様。」

と彼。

 その瞬間、アークは全てを悟り、

「フハハハハハ...ハッーハハハハハ...!」

と嘲け笑いだした。やがて、クリスも

「フハハハハハ...!」

一緒に笑い始めた。

 その日、ラーセット神殿からは1日中、笑い声が聞こえたと言う。

 


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