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Episode31 逃走

僕たちはリリーに連れられ、その趣ある家の中へと入る。そこは、1本の渡り廊下脇に、2つの部屋があると言うつくりで、廊下奥には木製の梯子があった。

 「何で蛍光灯とか電球がないのに明るいんだ?」

ほのかな明るさを保つ廊下(他の部屋も同じなのだろうが)を見ながら僕はリリーに聞くと、彼女は

「床に使われている木は、魔光樹と言って空気と触れることで光を放つんです。何でも木の繊維1つ1つに魔力がつまっているとか...。」

と答えてくれる。なるほど、だから明るいんだな。僕はそう納得した。

 「じゃあ、済んだら上へ上がってください。景色も良いので。」

僕たちを食卓に案内してくれたリリーが、お茶を注ぎながら言う。そして、彼女はどこかへ行ってしまった。

 その後、僕たちは現状分析のため、小会議を行い(もちろん、お茶をすすりながら、だ)、それも終わるとリリーの言った通り上の階、もといツリーハウス部分へと梯子を上った。

 そこには、すでに上がっていたリリーの姿と、白鼠の姿があった。僕は

「その鼠って君の?」

と聞く。すると、彼女は

「えぇ、私のペットのピュアです。あと、2匹ペットがいるんですけど、フクロウのワイズは偵察に行ったし、オオカミのジェントルは狩りに行ってていないんです。」

と答えた。フクロウとオオカミもいるのか。と、遠くの方からホーホーとフクロウの声がした。

 それから、間もなくしてフクロウのワイズがツリーハウスの扉を抜け、リリーの手に降り立った。すると、ワイズはホーホーと言い出した。彼女がこくこくとうなずいてことからして、話をしているのだろう。あの子、フクロウ語がわかるのか!?僕が驚きをよそに、彼女は焦り出した。

 「どうしたの?」

僕が聞くと、リリーは

「ワイズが、こっちに影の騎士の軍隊が向かってるって。それもかなりの量の!」

と、大声で訴えかけてくる。

「なんだそんなこと...って、えっ~!?」

テーラがありがちな反応をして見せる。

 と、言うわけで僕たちはこの家から立ち去った。リリーが下の階に行ってから出るのには時間がかかるので、近況脱出用のツタで下に降りることになってしまった。おかげで、かなり怖かった。が、今は弱音なんかをはいてる場合じゃない。僕たちは全力で走り始めた。

 やがて、ここまで来れば大丈夫であろう場所につくと僕たちは走るのをやめ、息を整える。

「皆さん、私も一緒に旅をしても良いですか?」

整えながら、リリーが聞いてくる。僕は

「もちろん!」

と、即答する(もちろん、他の4人もうなずいてくれた)。

 こうして、ハンターのリリーが僕たちの仲間になった。そして、僕には彼女はきっと頼もしい戦力となることを確信していた。

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