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Episode12 飛び立ち

 島の東端についた。が、移動手段である帆船のフェリーはシャインズ島付近で起こった数々の竜巻の影響で欠航していた。

 「どうしよう?」

テーラが頭を抱えながら言う。僕たちも同時に頭を抱えて考え込む。

「何か乗れる物があれば...。」

マリアが言う。

「出来れば空を飛ぶ物が良いんだけど...。」

エリーナさんもそう言う。

 「空を飛ぶ物...空を飛ぶ物...飛行機なら?この近くに空港があったはずだよ?小さいけど...。」

僕が提案をすと、

「無理よ!」

と、即答された。理由はシャインズ島には空港がないかららしい。発展途上だな。普及してはいないが車はあるし、小さいけど他国からの訪問に備えた空港はあるしのバッファル島と比べると、ついついそう思ってしまう。

 あっちには空港がない。それに、冷静に考えてみればそれ以前の問題だ。そもそも、竜巻が発生しているのでは飛行機も飛ばないだろう。船は欠航、飛行機もおそらくダメとなっては公共の手段は使えそうにない。というか、移動手段はその2つだけだから使えない。やっぱり自分たちの手で行くしかないか。と、なると1つ提案が...。僕は手をあげる。

 と、いうことで提案をしてみると...。

「良い考えね。」

先にテーラが称賛してくれる。さすが、僕の彼女。僕のことを一番に思ってくれる。なんて、考えているといつの間にか4人は提案通り、それぞれのパートナーの背中にまたがっていた。

 「言い出しっぺが遅れてどうするのよ?」

テーラに言われる。彼女は僕のことを思ってくれる。それはいいのだが、どこか他人を貶すような節がある。そこら辺が可愛げがない。まぁ、一応(と、言ったら失礼か)敬語は充分に使えるし、悪い子ではないのだが...。僕はそんなことを思いながらも、そそくさと我がパートナー・ブレイズドラゴンの背中にまたがった。

 そして、僕たちは声を揃えて、

「飛べ!」

と、自分のパートナーへ合図を送る。すると、一斉に大空へ飛び立った。

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