第2話
「で!だ!」
「出た?ハイハイ、よく出せましたね」
「違う!ちゃんと出せたけど!」
部屋に戻った俺と道満は早速元に戻る方法を検討する。
「実際ヤバいな、どうやって戻るか」
「元に戻らなくても良いんじゃないですか?」
「は?お前、は?」
渾身の顔芸、何言ってんだコイツ。
「だって身体が女になっただけでしょ。実際顔はちょい女っぽいけど。そんなに変わらないし、バレやしませんって」
「オイ〜誰が美人だって、まぁな」
「そこまで言ってない」
まぁ確かに俺は元々中性的な顔立ちではあって、そこが女子にキャーキャー言われる元の一つではあったんだけど、ん〜そう言えばちょっと頬肉柔らかくなってくる気がする。
「服は元々タボってるし、体型は大丈夫でしょう」
布団を片付けながら道満が言う。あぁ三度寝しようと思ったのに。
「うん、大丈夫そう」
俺に服を取り出した服を当てる。
「この胸はどうする!?これ!何カップかな!?」
「知らないですよ(イラッ)・・・・私よりは大きいですね。そのままで良いでしょ」
「いや!バレるって!」
「と言うかそんなにバレたらマズイですか?」
「マズイな。嫉み、僻みとかだな。俺の事嫌いな有象無象の陰陽師に内政系、俺の事嫌いな奴らが俺が女と分かれば俺を落とそうと脅し、告げ口色々やってくるだろう。」
俺は服を着ながら答える。
「陰陽師は男の職業だ、そういうのも利用して良くて資格剥奪の都追い出され。最悪死罪だ」
「そしたら私が都一番の陰陽師に!?」
「イヤ道満も同じ目にあうよ」
「何で!?」
「だって俺の弟子だし、ちゃんと女だし」
「晴明様、私ちゃんと陰陽師やれてますよ?」
テヘッとした顔にポーズを決める道満。何だそれは。
「それは俺の弟子だからだよ、特例なの!だから元に戻るの協力しろよ、お互いの生活の為に」
「え〜マジか〜」
コイツ本気で俺がいなくなるの望んでそうだな、一番の敵は身内か?
「ずっと隠し通すのは難しいだろうから、バレる前に原因見つけて元に戻る!」
「はぁ〜ハイハイ。分かりました。」
「ありがとう。さて!まずは!この胸だ!全然服がちゃんと着れません!どうしよう!?」
「削ぎ落とせば?」
「怖いわ!!」