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第1話

全12話予定

俺、安倍晴明は浮かれていた事実をまず認めよう。


都一番、いや国一番の陰陽師と言われ調子に乗っていた。でも、実際そうだった。


本当に天才だったと思う。


男子には憧れられて、女子にはキャーキャー言われて。


俺に敵う陰陽師は誰も居なかった。


まぁ近いのは弟子の蘆屋道満くらいかなぁ。


アイツも頑張ってるよなぁ。


だからこんな事になったんだ。


突然都に現れたリョウメンスクナノカミを昨日まで掛かってなんとか倒した。


その祝いの宴。


めっちゃ頑張ったからなぁー。


何日も掛かったよー。


だからかハメを外して楽しんだ。


そして宴で良い気分で寝て起きたら



女になってた!!


「え、ちょ~っと待って。」


朝、厠にいって気付く。ある物がない。胸が重い感じする。


さて、布団に戻ろう。また寝たら元に戻ってるさ!


二度寝する。


起きる。


元に戻らない。女のまま。


「マジかぁ~」


布団の上で膝をかかかえる。


どうしてこうなった!?昨日!昨日を思い出せ!


えーと、都に来たリョウメンスクナノカミを払ってその成功祝いの宴をして~それから~それから~・・・・。


ダメだ、頭痛い!思い出せない!


「晴明様、起きてらっしゃいますか?」


「!?」


部屋の外から声がする。道満か!これ女体化バレたらヤバい!気がする!頭は回らないけど直感で!!


「開けますよ~?」


「あ!ちょい待ち!!」


とりあえず服着て色々隠すか!えっと服!服!どこ!?いつもやってもらってるからなぁ!


あー!もう胸邪魔!世の中の女はすごいな!


「晴明様??」


「あ」


見られたのはちょうど良く服を脱いでほぼ全裸状態。


「誰??」


「晴明で~す・・・・」


とりあえず右手でも上げてみる。


「あー!晴明様が女連れ込んでるー!!」


「違う!違う!俺!晴明!本人!」


「私よりナイスバディで何言ってんですか!?」


「俺そんなにナイスバディ??」


おいおいちょっと嬉しいじゃねーか。ポーズなんてとってみたり。


「で、晴明様はどこですか!?」


「だーかーらー俺なの!」


「だーかーらーんな訳ねぇっての!」


道満の顔がほぼ0距離まで近づいてくる。


怖い!俺の弟子怖い!


「この~泥棒猫!!」


話が終わらないのでとりあえず土下座して話を聞いてもらった。


「朝起きたら、女になってた。で原因不明と」


「そう」


「信じるか!そんなの!」


「ホントだって!」

「じゃあ例えば晴明様しか知らない事私の事話してください!そしたら信じますよ」


「俺しか知らない事?あーアレだ最初ケンカ売ってきた時、自分の右腕に五芒星墨で書いて超芒星とか言ってたのとか」


「うっわーーーーー!!」


頭も悶え苦しむ道満。


「あとはーものもらいなのに鬼が宿ったー!とか言ってフッこれで私にも鬼の力がとかドヤってた事とか」


「キャーキャー!!やめてー!!」


柱を頭に打ちつけ始める道満。


「あとはー」


「分かりました!信じるから!」


「右の胸の先端横に3つホクロがある」


その後十数分殴られた。俺が悪いのか?


「信じましょう、晴明様ですね」


「ありがとうございます」


ボコボコの顔でお礼を言う俺。俺が悪いのか?


「何にも覚えてないんですか?」


「なん・・・何にも覚えてない!」


ヤバい。


「? まぁご自分で何かやったんでしょう。性別変えるとかそんな力晴明様くらいしかないでしょうし」


「そ、そうだよね~」


そろそろ本格的にヤバい!


「? 何をさっきからモジモジしてるんですか?」


「厠!」


「行けばいいでしょう!」


「バカお前、女の身体だぞ!上手く出来てるか!」


「漏らされたらそれ掃除するの私なんですよ!」


また怒られた。俺の覚悟が決まらない内に強制的に厠に連れてかれた。


「これ!どうやってするの!?」


厠の中から叫ぶ俺。


「しゃがんで力入れれば自然に出ますよー!」


厠の外から道満の指示が飛ぶ。


「どこから!?ホント大丈夫!?」


「真ん中辺りからー!って自分の身体なんだらよく見てください!」


「いやでもそれでも女の身体だし、何かさー!うわっ!うわーーー!!」


何だろうこれは男の体の時全然違うし!変な感じ過ぎる!ってか見ちゃったし!!



厠を出たけどもう疲れた。


「・・・・道満の身体もこんな感じなの?」


「セクハラです」


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