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マルロック探偵の備忘録 1

【 マルロック探偵の備忘録 1 】


 またしても、若い女性の失踪事件が起きた。当局に届け出があった分だけで、これで五件目だ。


 城下町の路地裏で静かに消えていく命など、この街ではそう珍しいことではない。だが、今回の連続した失踪には、単なる犯罪を超えた薄気味悪さが漂っている。


 共通しているのは、いずれも健康で、美しい容姿を持っていたということだ。


 シャルロット王女殿下付きの侍女が、あの凄惨な姿で発見された事件からまだ日も浅い。

 彼女の亡骸が無惨な姿で発見されて以来、王都の妙齢の女性たちは皆、目に見えぬ怪物に怯えるようにして門を閉ざしている。白昼の活気はどこへやら、日が落ちれば街は墓場のように静まり返ってしまう。


 このままでは、王都エルドラントは安心して住める町ではなくなるだろう。


 表向きは平穏を装っているが、街の空気は、どこか濁り、きな臭い。

 犯人の目的は何だ? 金か、あるいはもっと歪んだ蒐集欲か。

 王家が口を噤み、不自然なほど静観を決め込んでいるのはなぜだ。

 真相を掴めるといいのだが。これ以上の犠牲者が出ないうちに。


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