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Prolog

咲かぬなら、貴方はどうする?西洋薄雪草

突然で大変申し訳ないのだが、聞きたくても聞ける人が近くにいないのでお聞きしたい。…愛するってなんなんだ!?なぜその思考に至っているかというのは元より3日前に私がある人(なのかは疑問だが)と夫婦の契り、要は婚姻を結んだからである。

昼間のガラス張りの庭園の中で紅茶を嗜みながら、こんな如何にもギリシアの哲学者じみたことを考えている。

「すまない。紅茶はいかがかな。」そう話しかけて、向かいのガーデンチェアに座った長身の男。彼の名はアルベルト。アルベルト・V・エードルワイトと彼は名乗っている。童話の姫君のような白い肌に、澄んだ黒にまばらに混ざる白の髪。絵に描いたような紳士の佇まいをする男である。

「はい。アルベル…アルさんの淹れる紅茶は美味しいですよ。」「愛称で呼んでくれたのは嬉しいよ。更に敬語を外してくれると互いにもいいんじゃないか。」「それが簡単にできたら苦労してませんってば…」何故こんなにも新婚の夫婦間とも程遠い距離感なのか。先ほどの色々もひっくるめてお話しする。長くはならないように努めるので、是非聞いて欲しい。



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