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転生先は・・・え?ジーンズ!?

今回の転生先はジーンズ!?

主人公の「ライフ」はぬいぐるみの生活を終えた。

感動のラストを迎えてぬいぐるみ生命?を終えたライフが意識を

取り戻した。

「、、、??目を開けているはずなのに真っ暗だ。ここはどこ?

なんか重い、、体の上に何かが乗っているように重い。。」


どこにいるのかがわからないまましばらくしていると、、周囲から

声が聞こえた。

「この服センスいいよねー」

「この服のサイズ売り切れだった!」


そう、どうやら服屋にいるようだ。

ただライフは自分が何になっていてどこにいるのかがまったく

わからず混乱していた。


その時、、目の前が明るくなり、体が浮き上がる感覚があった。

ライフを手に取ったお客さんがいたのだ。


服を自分に合わせるお客さん。

鏡の前で自分の姿を見たライフ。

「今度はジーンズ!?さっきまでの状況から何となくまた生命のない

モノになったんだろうなと思っていたけれど・・・なぜジーンズ!」

そう。ライフの体が重かったのは、ジーンズが重ねて上に積まれて

いたからだった。


パーカーとか帽子とか・・もっとほかに色々あったのではと思いながら

呆然としていると、お客さんがライフを持ってレジに向かった。

バーコードを読み取られたライフは、お客さんのものとなった。



お客さんの自宅に運ばれたライフ。

お客さんは男性。部屋はワンルームでシンプルな部屋だった。

「モノがない部屋だなぁ。。服もそんなに持っていないみたい。

どんなファッションになるんだろう♪

生まれ変わったからにはここは前向きに楽しもう!ははは!」


モノに転生し続けて若干投げやり状態のライフがそう思っていると、

男性が鏡を見て独り言を話し始めた。

「はぁ・・・・何を合わせたらかっこよく見えるのかわからない。。

周りのみんなはジーンズとTシャツだけでもかっこよく見えるのに

なんで僕はそう見えないんだろう・・」


どうやらこの男性は今すぐかっこよくなりたいと思っているらしい。

好みの女性がいるが、自信が持てずにいるようだ。

女性に好感を持ってほしくてかっこよさを求めあの服屋に行き、

ライフに出会ったようだった。

「誰でもいいから僕をかっこよくしてくれーーー!」

大きい独り言はドアの向こうにまで響いた。


ライフ購入から3日後・・・

ライフは初めて外に出た。

ジーンズの上はシンプルに黒いTシャツ。

バイト先に向かっているようだ。


「ジーンズの目線ってこんな感じなのね。

子供のころの目線と同じで幼少期に戻った気持ちになるなー」


そんなことを考えながら久しぶりの外を満喫していたライフ。

15分ほどすると、男性はとあるスーパーに入っていった。

どうやらスーパーの店員のバイトをしているらしい。


その後数日男性と共に生活していてわかったが、

男性はスーパーで働いて自宅に戻るというルーティーンで

それ以外は特に出かけている様子はなかった。

好みの女性はどうやらバイト先にいるらしいが、ライフが

見ている限り特に親しく話している様子もなかった。


「ほかのジーンズが出動しているときに親しく話してるのかな・・?

たまたま私の時だけなのかな。。」


そんなことを考えていると男性がまた独り言を始めた。

「はぁ。。。レイちゃんと全く喋れないな。。

もっと自分に自信が持てたら声かけたいけど自信が皆無すぎる・・

彼氏がいるのかもわからないし、、というかそれ以前に

話せないし・・(etc...)」


独り暮らしあるあるよね。。とライフは思いながら、何とか

できないかと考えていた。

ジーンズである自分が何かできないかなと・・。



翌日・・・

男性はライフを着てバイト先へ。

服装はライフ+黒Tシャツ。

「うん。バイト先だもの。シンプルがいいよね」

ライフはそう思った。


ライフがそう思っていることなどつゆ知らず

男性がいつものように歩いていると、、なぜか全力で転倒。

ライフはダメージを受けた。

「いたーーーーーーい!!!」


その時、、「パララーン♪」と脳内で音が鳴った。

「なぜ・・?

このタイミングでレベルアップってどういう基準・・・イタタ。。

え?スキル身についてるんですけど。」


■スキル:ダメージジーンズ

■効果:かっこよさが150上がる


「!?150!?何そのステータスアップ!

かっこよさが上がるって・・どこぞのゲームか!」


そんなことを思っていると、視界が動いた。

男性が起き上がったのだ。


いつもより歩く速度が速い男性。走っているのかというレベルで早い。

転倒が恥ずかしく早くこの場を去りたいという思いが前面に出ている

速度だった。


バイト先のスーパーに到着。

すぐさま休憩室に行って椅子に座った。

すると、、誰かが入ってきた。

「怪我してますね。どうしたんですか?」

レイちゃんが話しかけてくれた。


男性は予想していなかった展開に戸惑い返事できずにいると・・

「ばんそうこうあるので消毒してから使ってくださいね。

お仕事歩くの難しそうだった帰られたほうが良いかと思います。

私その分頑張るので!^^」

そう言ってレイちゃんは休憩室から出て行った。


ライフは思った。

「なんて優しい子なんだレイちゃん!天使か!」

男性も同じことを思っていたようで、、独り言の「天使か!」で

まさかのハモリを見せた。


その日の仕事はいつも以上にはかどった。

男性は帰宅した後に思った。

「今まで話したことなかったレイちゃんが突然話かけてくれた。。

奇跡に近い。。ケガしてたからなんだろうか・・」


ライフは「喋ったことなかったんかい」と思いながら、今後

喋るきっかけにはなったのでは?と思っていた。



その後3日間はライフは部屋で待機。

その間レイちゃんと喋れていないことは独り言から明白だった。

4日目にライフを着てバイト先に出勤した男性はびっくりした。

レイちゃんが話しかけてきたのだ。

「その後怪我は大丈夫でしたか?」


男性は今度はちゃんと返事しようと頑張った。

「大丈夫!ただのジーンズがダメージジーンズになるレベルで

転倒したけど大丈夫!」

それを聞いたレイちゃんは

「相当なレベルで転倒したんですね(笑)」と笑顔で聞いてくれた。

再び「天使か!」がハモリそうになった。


その後、ライフを着て行った時だけレイちゃんと話せるようになった男性。

ライフは思った。

「かっこよさ150上がるって結構な効果だったんだな・・」と。

そしてライフジーンズでレイちゃん仲良くなった男性は、

一緒に出かける約束をした。


緊張で独り言が止まらない男性。

「うわー。。レイちゃんと出かける約束しちゃったよー。

どうしよう・・・

このジーンズ(ライフ)を着て行ったときはちゃんと話せるから

このジーンズは欠かせないとして、、上どうしよう。。

いやここはいつも通りで・・・・いやでも。。」


ライフは思った。

「私を着て行ったときだけじゃなくて別の服装の時も話せるように

ならないと・・・私ほぼ毎日着られることになるんじゃ・・・

え、過労働だな」

そんなことは気に留めず、悩んだ末に男性はライフジーンズの

ファッションを完成させた。



お出かけ当日・・・

レイちゃんが服を見たいというので向かった先はデパート。

女性ものの服屋はあまり来たことがない男性は戸惑いながらも

レイちゃんと服を見ていた。

するとレイちゃんが男性に向かって話し始めた。

「この服似合うんじゃない?この上下でこうしたら・・・

ほら!いい感じ!!」


ライフは思った。

「確かに・・・いい感じ!」


男性はレイちゃんおすすめの服を一式購入した。

その日は服を見て、ご飯を食べて解散した。


するとそれ以降、その服を着た時もレイちゃんと喋れるようになった。

さらに、いつもと違うファッションでバイト先に行ったときに

レイちゃんに「そのファッションいいね」と言われると・・・

その服でもレイちゃんと喋れるようになった。


そう、ライフジーンズをきっかけに、レイちゃんがいいねと

言った服を身に着けたとき、男性のかっこよさステータスが上がって

いたのだ。


すっかりレイちゃんと喋れるようになった男性は、レイちゃんと

お付き合いするまでに発展!

独り言も楽しいものになっていた。

「レイちゃんとこんなに喋れるようになるとはな~♬

あの転倒事件の時に初めて喋ったんだよなー。

このジーンズはダメージジーンズとして着続けているけど・・

レイちゃんのおかげで自分の服の好みもわかってきたし

もう着ることはないかな。」

ライフジーンズを眺めながら独り言を話す男性。


ライフは思った。

「あれ?この流れは・・・捨てられる!?

捨てられるということは・・・あれ??私また転生ですか!」


覚悟を決めつつあったライフ。

すると男性はライフジーンズを丁寧にたたんで紙袋に入れて

出かけた。


付いた先はリサイクルショップ。

ライフは前世で働いていたリサイクルショップを思い出した。

「あ・・・懐かしいなリサイクルショップ・・・。

ん?リサイクルショップ!?もしかして・・・」


男性はレジにライフジーンズを渡した。

そう、男性はライフを処分するのではなく売るという選択をしたのだ。


レジ店員が手続きのためレジから離れている間に男性がライフに向かい

こう言った。

「このジーンズに出会って自信が持てるようになった。

次にこのジーンズに出会う人にも僕と同じように幸せが訪れますように・・」


ライフは思った。

「この人はダメージジーンズになった私も着続けてくれて、モノを

本当に大切にする人なんだな・・・。

次の人の幸せを願えるほど幸せになってくれて私もうれしい・・!

次の持ち主の元でも頑張るよ私!!」



そう思った瞬間・・・ライフは意識が遠のいていった。。

次に目覚めたときにはもちろんジーンズではなくなっていた。

「ジーンズで頑張るって決めたのにまたー!?」

捨てるのも1つの選択肢ですが、売るもの1つの選択肢。

別の誰かに使ってもらえる手段があるということを伝えるために書きました。

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