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VS魔王
「キイイイィィィィィィ」
嫌な予感がして牽制に風の刃を放つが、そんな嫌な音を出してかき消されてしまう。
音を出した熊のぬいぐるみは元々は可愛らしいものだったのであろう。だが今は眼が赤くなりどういう原理なのか体がブチブチという音をたてながら大きくなっていく。
おそらくこのぬいぐるみがさっきの紫色の魂のようなものの元凶だろう。紫色のオーラのようなものが漂っている。
「キイイイイィィィィ」
また嫌な音をたてると、紫色のオーラが触手のように伸びてきてシュティの配下を掴む。すると、
「ぐあああぁぁぁ」
「がああああぁぁぁ」
絶叫した後にブランと糸が切れたように床に伏せてしまった。普通に伏せているのでは無く、関節がおかしな方向に曲がっている。
「ヒッ、これはどういうことなんだ!」
「俺はこんなのに協力したんじゃないぞ!!」
シュティの配下たちが戸惑っている。ここにいても被害が増えるし邪魔なだけだ。逃げて貰った方がいいだろう。
「シュティ、ここは下がっていろ!俺はこいつらを殺る!」
「あ、ああ。頼んだぞ!アユム殿!みな、ここは一度引くぞ!」
よし、これで人目は無い。思う存分やれる。あの時の蜘蛛の魔王とは訳が違うようだ。




