238.学園から脱出
俺とリアナさんは体育館から出て、グランドに出る。
他の生徒たちも逃げまどっているようで、生徒たちと混じって脱出できるだろう。
「っ! 青年!! 避けて!!」
「え?」
リアナさんが叫ぶのを聞いて、俺は立ち止まる。
すると、アストリアが俺を襲ってきていた。俺はとっさに構えることができずに、あ、これ死んだ、と思っていると俺とアストリアの間にブークリエさんの花の盾が現れる。
キィン!! と、金属音と聞き覚えのあるサイレン音が響いた。
「ッチ!! 邪魔すんな!!」
「生憎、俺はしつこい男だぜぇ!! 入れ墨女ぁ!!」
「……っ!?」
アストリアが俺に襲い掛かろうとしたのを、ブークリエさんの軌能を発動させた。
俺はブークリエさんの名前が口からでかかったが、何とか堪えた。
「おい、そこの坊主!! とっとと逃げろ!!」
「……!! ありがとうございます!! キャンベルさん!」
「え、ええ!」
ブークリエさんのフォローに俺は感謝してリアナさんの腕を引っ張る。
学校から外を出ようと走り出すと、後ろから殺気を感じた。
「あはははは!! 逃がすわけないじゃん!!」
キティナの大声が聞こえたと思って俺は後ろに振り替える。
彼女は跳躍しながら、リアナさんに向かって大鎌を振りかざそうとしていた。
「――――――リアナさん!!」
キィイイイイン!! と体育館の時よりも激しい金属音が響く。
「また邪魔すんの!? ウッザぁ!! とっとと死んでよ!!」
「うるせぇよ、ガキ」
アギレラはリアナさんを庇って黒々とした鉤爪でキティナの大鎌を耐えている。
リアナは翔太の方を向いて、腕を掴む。
「……少年、急ぎましょう」
「は、はい! キャンベルさん!」
俺たちはそうして、学園から脱出した。




