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221.マンションへ帰宅してクリスマスの準備

 俺は昼の部を終えてブークリエさんたちから別れてから、マンションの自室へと帰路に着く。

 リアナさんからの連絡を待ちながら、俺はリアナさんのクリスマスを過ごすための飾りつけや料理の準備を始めた。

 マキシムさんと一緒に見た皿やカップ。

 モミの木にある飾りも、彼から教えてもらったドイツならではのオートメントたちは十分だろう。

 コーンポタージュを鍋でぐつぐつ作りながら、数日前から準備しておいた七面鳥も問題なく焼けており、冷凍のフライドポテトをフライパンで揚げ、リアナさんと一緒に飲むコーラも食後のデザートはリアナさんが好きだと言っていたチョコレート店のホールケーキは念のため冷蔵庫に入れてある。


「……浮かれすぎてる、かなぁ」


 頬を軽く掻いて、上がる口角を抑えきれない。

 だって誰かと二人っきりのクリスマスは、好きな人とのクリスマスは本当にこんなに気持ちが浮足立ってしまう物なんだって思ってなかったから。

 でも、リアナさんは任務みたいだし……さっき連絡で俺が指定した時間までは大丈夫だって言ってたし。

 大丈夫、だよな。

 ちらっと、壁に立てかけてある茶色い縁の丸い時計を見る。


「……リアナさん、大丈夫かな」


 ピロン、とポケットから鳴る電子音と振動に俺はすぐスマホを取り出す。

 リアナさんからのラインだった。


「えっと……『別の任務が入って遅くなると思う』……か」


 大丈夫だ、確かに七面鳥もフライドポテトも出来立てが美味しいけど、食べれないってわけじゃないし。


「『大丈夫ですよ、俺待ってます!』……っと」


 俺はラインの返信を打つと、リアナさんから「ごめんなさい、できる限りはやく戻るわ」と返って来た。彼女のその一言で、俺は勇気をもらった。


「そうだよな、俺だって部活のかけもちで長時間待ったことあるんだし! へっちゃらだし!」


 うん、と強く頷いて翔太はテレビを付けてリアナがやって来るのを待つことにした。

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