15話 朝の自主練
─神和暦38年6月17日 4:02 天界 “破壊者の館”─
「ふぁ~」
んーよく寝た!4時間くらいでもよく眠れるってやっぱり時間減速領域はいいな。
おまけにベット1つの広さでいいからコストも少ない……よな?調整器内の魔力どれくらいか知らないからわかんないけど。
さて、顔洗ったら着替えて訓練場だ!
まずは剣から行こう!
「【実戦演習プログラム起動】【仮想敵召喚:剣公】」
今日は記念すべきカタナを教えてもらう初日だからな……今までの仮想敵の記録を更新しよう。
「――我を呼び出したのは貴様か」
「そうだよ。早く始めよう」
「世間知らずにもほどがあるな。すぐに我が勝利するというのに」
「すぐ終わるっていうのはこっちのセリフだ。せいぜい剣聖よりは長く持ってくれよ?」
「なめた真似を!」
よし、冷静さを失っているな。これで少し隙ができた。
普通の状態だったら厳しかったかもしれないけどこの状態なら楽勝よ。
逸らす。逸らす。受ける。斬り返す。
思ったよりも時間がかかるな……さすが剣公。
「だがこれで終わりだ!」
「何!」
バキン!
「な、何故我の剣が……」
「簡単な話だよ。お前が剣で受けた場所を狙って攻撃し続けただけさ」
「剣の一点を狙うだと!?ありえぬ……」
うん。僕も何でかはわからないけど、出来るようになってた。
弓で相手の一点をよく狙う感覚がついたからかな。
「ま、僕の勝ちってことで。それじゃあね」
ザシュ!
相変わらず人を斬るのには慣れないな……少し気持ち悪い。仮想敵だから倒した後ポリゴンの欠片になるのが少し救いだ。
人斬りとか呼ばれてる人たちはどうして平気でいられるんだろう?
「さてさて現在時刻は~4:59か。時間減速空間で一応やってたけど減速倍率増やすか……朝食に間に合わなくなりそう」
――その後“暗殺公”“槍公”“弓公”“銃公”と次々に公級の仮想敵を撃破し、何とか間に合ったトモキであった。
「いやー危なかった危なかった。公級を時間減速領域無しでも倒せるようになるまで、次の王級に挑戦するのはやめておこうかな」
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