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壊れた世界の反逆者 第二部 -『管理者』不在の世界編-  作者: こっちみんなLv30(最大Lv100)
第一章:骸と魂塊の舞踏は神の所業をし、だが彼女は死を誘う
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登場人物紹介(アウトサイダー)※第二部一章終了時点

どうも。毎度お馴染み、ミネルヴァ・メイザースよ。


さて、次はアダムの崇高な目的を邪魔するいけ好かないアウトサイダーの連中を紹介するわ。

メインヒロインである美樹もこの枠ね。


まあ……全てが厳密な敵という訳ではないのだけれど。



◆パラメーター項目

 攻撃力:そのまんま

 耐久力:しぶとさ

 俊敏性:反射神経とか素早さ

 柔軟力:どの様な状況でも上手く立ち回れるか

 潜在力:成長性や起死回生の可能性

 アダムランク:秘密組織アダム内における公式の総合評価


◆評価

 SSS:類を見ない性能

 SS:トップクラス

 S:クッソ強い

 A:優れている

 B:普通よりマシ

 C:普通

 D:劣っている




□『強襲部隊』『渦』のメンバー



◆葛野葉(くずのは) 美樹(みき)


・種別:インカネーター(混在覚醒状態)


・肩書き:『黒炎魔王の淫魔女(アスモダイ・ラスト)』


・宿す化身:アスモデウス(七つの大罪:色欲)


・固有能力:自身が交わった人間を操る


・固有武器:『黒炎の轟き(ダーク・プロミネンス)』、『変幻自在の触手《メタモルフォーゼ・テンタクル》』


・捕縛結界:紫と赤の肉壁



・パラメーター

 攻撃力:S(↑)

 耐久力:B

 俊敏性:A

 柔軟力:SS(↑)

 潜在力:S

 アダムランク:S



・キャラクター解説


 可愛らしく、そして妖艶な美しさも兼ね揃えた絶大な美少女。

 だが、一見の清楚な容姿とは裏腹に、その『本質』は『色欲』に塗れた淫らな本性がある。


 京馬とは幼馴染であり、互いに両想いであった。

 だが、自身に宿った化身の目覚めにより、美樹は自身の成すべき目標が出来、京馬と対峙する関係となった。


 美樹がインカネーターとなった経緯は極めて特殊であり、通常のインカネーターは化身と対話する事が出来ないが、美樹は常に自身の化身と対話出来る。

 また、その力の発現に関しても特殊であり、通常のインカネーターはアビスの力を使うと、現実世界とアビスの世界の軋轢(不具合な干渉)を生み、その軋轢によって力を察知されるが、美樹の場合はされない。

 つまり、通常では有り得ない不意を突く事が可能である。

 どちらの特性も、京馬の様な現人神と被るが、あくまで美樹は『インカネーター』である。


 今回の事件では、アウトサイダーの『総統閣下』である浅羽に『伊邪那岐(イザナギ)』の『亡骸』の回収を命じられ、美樹を含めた『渦』のメンバーは『殲滅部隊』『朧』のメンバーと共に『黄泉』へと侵攻する。

 だが、それはあくまで表立った任務であり、裏ではその『朧』のリーダーであるマシリフ・マトロフを殺害するのが最重要任務であった。

 『亡骸』の回収も重要な任務であった為、彼女は戦況を鑑みて、マシリフ・マトロフを利用しながら事を進めていた。

 激戦の渦中、暴走を防ぐ為に『精神寄生《アストラル・パラサイト》』で咲月に寄生したマシリフ・マトロフを葬る為、彼女は早々に『誘惑の奴隷《テンプテーション・スレイヴ》』で仲間した『黄泉帰り』である日向の『八咫(やた)の鏡』の力と共に、マシリフ・マトロフを手に掛ける。


 その後、咲月達と共に『黄泉』へと向かうが、殺し損ねたマシリフ・マトロフとの『亡骸』の取り合いに、あと一歩で届かず、マシリフ・マトロフと『亡骸』の精神の同調を許してしまう。


 想い人である京馬と日向と共に、『伊邪那岐(イザナギ)』となったマシリフ・マトロフと対峙する。

 新たに『イース』の記憶が覚醒した京馬をフォローし、何とか世界を救う事が出来た。


 事件の後、絶対的窮地に何度も遭った仲間達にせがまれ、美樹は浅羽に人員強化を求める。

 そこで、美樹と浅羽は実はかなり友好的な関係だと知った仲間に唖然とされながらも、新たな仲間を浅羽に紹介されたのであった。



 

・魔法名及び技名


 『誘惑の奴隷《テンプテーション・スレイヴ》』

 :絶大なフェロモンを解放させ、対象を交わりに誘い込む。相手の趣向に沿う様に幻覚させる為、かなりの高確率で成功可能


 『盲目の嘆き(ブラインド・グリーフ)』

 :周囲を暗闇にし、その視界や気配を遮断する


 『宵闇の羽衣(ダークネス・カーテン)』

 :周囲に『影』を造り出し、視界や気配を遮断する。しかし、術者と『味方』には敵の動きが観測出来る可視領域を生み出す事が出来、『盲目の嘆き(ブラインド・グリーフ)』の上位版と言える。


 『黒獄炎の紅槍《プロミネンス・オブ・ブラッド》』

 :『黒炎の轟き(ダーク・プロミネンス)』を纏わせた『変幻自在の触手《メタモルフォーゼ・テンタクル》』を硬質化させた槍にし、絶大な攻撃力で敵の精神を貫く。多少割高な精神力を使う為、美樹は使い所を弁えながら使用する。


 『影の使役者《シャドウ・サーヴァント》』

 :自身と全く同じ影の分身を造り出す


 『影の隠匿者《シャドウ・コンセルメント》』

 :あらゆる『影』に身を潜ませる


 『召喚悪魔(サモン・デーモン)アスモデウス』

 :自身の化身を介し、『本神』であるアスモデウスを一時的にアビスから呼び出す



・『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』技


 『色欲に陥られる終焉(ラスト・オブ・ラスト)』

 :美樹が吸収した『色欲』を消費し、『模倣』の『影』を生み出す。自身、或いは空間上の対象と完全に『同程度』の『影』を造り出し、操る。『影』である為、美樹の他の能力とも併用出来る。但し、『色欲』を消費する為、使い続ければ、美樹の根本の力が減少してゆく。





◆ミシュリーヌ・エマニュエル


・種別:インカネーター


・肩書き:『鋼籠城の麗人(ガーディアン・レディ)』


・宿す化身:サブノック


・固有能力:あらゆる『城』に関与しているものを召喚する


・固有武器:『聳え立つ牙城へ頂く槍《タワー・オブ・ジャベリン》』


・捕縛結界:穢れの無い牙城



・パラメーター

 攻撃力:A

 耐久力:S

 俊敏性:B

 柔軟力:A

 潜在力:B

 アダムランク:A




・キャラクター解説


 美樹がインカネーターとなってからの最も信頼出来る友人であり、交わった経験を持つ同性愛者。

 『誘惑の奴隷《テンプテーション・スレイヴ》』の支配下に置かれているが、本人は同意の上でまるで気にしていない。(寧ろ、喜々としてその行為に及ぶらしい)


 アウトサイダーが未だ、アダムから特別警戒されるほどでも無かった初期の頃からのメンバーであり、新島と共に、古参のメンバーである。

 だが、戦闘力に関して言えば、彼女はそこまで強くはなく、アウトサイダーの拠点の守護が主な任務であった。

 しかし、『フォールダウン・エンジェル計画』以降、急速に規模が増大したアウトサイダーが新設した『王下直属部隊』で、彼女は美樹と同じ『強襲部隊』『渦』に配属され、その任から降りる事となる。


 戦闘において、彼女は新島と共に前線で闘うパワータイプであるが、その固有能力で全般的なフォローをする事が出来、また戦場での判断力にも優れる。


 美樹と交わりを続け、また共に戦場を駆け回る内に、彼女の精神力は増大され、今では『渦』には必要不可欠な戦力となりつつある。


 今回の事件では、単身、ウリエルへと挑んだ新島が敗れた時、『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』で変幻自在なウリエルの『神の炎(ヤハウエ・フレイム)』を退け、離脱する。

 以前では考えられなかった彼女の戦闘力は、人の持つ可能性を感じさせ、ウリエルを感動させたのであった。


 

・魔法名及び技名


 『絶対忠義の兵士《パトリオット・ソルジャーズ》』

 :ミシュリーヌの固有能力によって、鎧のみの動く兵隊を創造する。

  精神力が続く限り、何体も量産可能であり、人型から馬、虎などの様々な形状に変異させて創造する事も可能。


・『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』技


 『城塞守護者・不尽神槍《ガーディアン・オブ・サブノック》』

 :何重もの『氣』を纏った鎧装甲と槍を構築し、装備する。一時的にあらゆる『氣』を絶たせる状態となり、圧倒的な制圧力で敵陣を粉砕する。





◆咲島(さきじま) 夢子(ゆめこ)


・種別:インカネーター


・肩書き:『弄ぶ御伽噺(ストーリー・テラー)』


・宿す化身:オセ


・固有能力:捕縛結界内のあらゆる世界の創造


・固有武器:なし


・捕縛結界:メルヘンワールド



・パラメーター

 攻撃力:D

 耐久力:D

 俊敏性:D

 柔軟力:SS

 潜在力:SS

 アダムランク:A




・キャラクター解説


 いつも新島とコンビを組んでいる女子高生のインカネーター。

 アウトサイダーの属し、幾重ものアダムの幹部を葬ってきたにも関わらず、本人は学生生活を満喫している。

 それは、彼女が戦闘の際に一度も顔を見せずに勝利してきた為であるが、その『固有能力』故だろう。


 性格はぶっきら棒で、面倒臭がり。

 しかし、一方で自身の興味あるものには全力で力を入れ込む。

 さらに夢見心地であり、白馬の王子様のような人物が自分の前に現れるという妄想を日々悶々としている。


 しかし、そんな普通の女子高生らしい一面の裏では、凄惨な光景にも揺るがぬ程の強い精神力を持ち、大抵の相手にも物怖じしない。(流石にSSクラスの美龍(メイロン)程にもなるとビビりまくるが)


 彼女は、美樹と行動を共にしているが、彼女なりの『世界の創造』を考えており、あわよくばその座を奪おうと企んでいたりする。


 彼女の能力は捕縛結界内でのあらゆる世界の創造。固有武器はなく、その捕縛結界内に相手を取り囲めば、相手は成す術も無く夢子の手の平で踊らされ、最後には倒されるだろう。


 絶対無比の固有能力を持つ夢子だが、その捕縛結界に相手を取り込めなければ勝機は無く、そのため如何に相手より早く自身の捕縛結界を発動させるかが勝機となる。そのため、夢子は取得した二重結界の力を使い、無理やりにでも相手を自身の捕縛結界へと招き入れる。


 また捕縛結界は、夢子自身の趣味でメルヘンチックになっている。例えば、オズの魔法使いや不思議の国のアリスのような童話の世界である。捕縛結界は、そのストーリーに沿って進み、相手を嬲り殺すように、最後の締めまで弄ぶ。


 相性によっては、相手を完全に完封する事が出来、油断ならない相手だ。


 今回の事件では、その彼女の能力の特性上、驚異の力の持ち主であるSSクラスの美龍の足止めを担当する。

 しかし、予想を遥かに超えた美龍の圧倒的な強さに、思わず夢子は恐怖する。

 いとも簡単に、『最終章』を破られた夢子は死を覚悟するが、直後に登場した彩乃に助けられる。

 京馬が『伊邪那岐(イザナギ)』を倒し、事件が収束した時に彼女は目覚め、自分と美樹達『渦』のメンバーを物語に取り込み、その場を脱出した。

 圧倒的強者がいる中で、飄々と逃走出来るのは、彼女ぐらいであっただろう。

 


 

・魔法名及び技名


 『語り部(ザ・ストーリー)』

 :夢子が原作を変更して造り上げた『物語』に対象を引きずり込み、物語の中で相手を甚振る様に倒す。

夢子の優秀な『二重結界』の技能により、物語を途中で抜け出したものは一人もいない。


・『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』技


 『真名解放(オーディン)』

 :『物語中』に、オセを堕天する前の『管理者』として召喚する。だが、未だ不完全で、全盛期の三分の一にも満たない力しか発揮出来ない。





◆新島(にいじま) 大吾(だいご)


・種別:インカネーター


・肩書き:『蹂躙する巨怪僧(ビッグ・フット)』


・宿す化身:べへモス


・固有能力:あらゆるものを構築した重力に準じさせる


・固有武器:『巨獣の蹄(ヒュージ・アサルト)』(新島式極星殺根)


・捕縛結界:京馬達の世界のあらゆる地上



・パラメーター

 攻撃力:SS

 耐久力:SS

 俊敏性:S

 柔軟力:A

 潜在力:B

 アダムランク:S




・キャラクター解説


 かつてからアウトサイダーの『総統閣下』である浅羽と舎弟関係にあった通称『ビッグ・フット』。

 インカネーターになる前から化け物染みた戦闘力で、数々の敵を恐怖に陥れた。

 以前、剛毅の住む町を浅羽と共に『黒崎組』として荒らし回った。

 その時、多くの剛毅の仲間と、間接的に彩乃と剛毅の母を殺した為、剛毅に深く恨まれている。

 また、影虎も手に掛けたが、殺さずに放置した事を本人はすっかり忘れているようだ。


 新島は以前、織田が二代目メイザースと共に計画した『身体的超人育成計画《ノーマル・ヒーロー・プラン》』の犠牲者であり、生まれた頃から『殺し合いの戦闘』のみを教え込まれてきた。

 その為か、おつむが弱く、それが新島のインカネーターとしての成長の妨げになっている様である。


  新島の宿す『ベヘモス』の固有能力は、万物を縛り、そして守る、重力である。その力場は未だ自身の周りにしか発現出来ないが、自身の精神力を凝縮させた『重力圧縮グラビティ・コンプレッサー』は、広範囲に渡りその力場を拡散させてあらゆるものを押し潰す。その威力は世界最高峰と謳われるエレンのマッシヴ・エレクトロニックに匹敵する。しかし、新島の固有能力の発現には自身が認識しなければならないという弱点がある。


 また、固有武器として使用している『新島式極星殺根』は、本来のベヘモスの固有武器を融合させたもので、『この世界』の法則とアビスの法則に即している。そのため、アビスの力を持たない一般人にも視認出来る造りになっている。何故そのような構造にしたかというと、新島自身の趣味によるためらしい。


 今回の事件では、元アウトサイダーのナンバーツーであるウリエルと対峙する。

 以前から、ウリエルとの再戦を楽しみしていた新島はミシュリーヌがいるのに関わらず、単身でウリエルに挑む。

 善戦したが、結局ウリエルに敗れ、ミシュリーヌに抱え込まれて敗走する事となった。

 鍛え、自身が前よりも強くなったにも関わらず、ウリエルに敗れた事を、新島は非常に悔しがり、更に鍛錬を重ねる事になる。


 

・魔法名及び技名


 『忍者走法』

 :生み出した重力の力場により、不可思議な非常に変則的な詰めで、相手を翻弄する。


 『すごいバリヤー』

 :自身の周囲に反発する重力の力場を造り出す事により、あらゆる攻撃を跳ね返す事が出来る。しかし、『アビスの法則』上で、新島の意識外の攻撃はすんなりと通ってしまう様だ。


 『すげえ早くなるぴょんぴょん』

 :様々な箇所に設置した『アビスの法則』上の重力力場に足を置く事により、加重をエネルギーに変えて速度及びパワーを向上させる。段々と力場を踏む度に新島の力が溜め込まれる為、早急に妨害しないと絶大な威力の攻撃が対象に襲い掛かる。


 『重力圧縮《グラビティ・コンプレッサー》』

 :広範囲に、強力な重力力場を置き、その場にいる全てをその重力で潰す。絶大な威力を誇り、Sクラスでさえもまともに食らえば致命傷となる。



・『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』技


 『全力出してやるよ!』

 :文字通り、『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)による急激な精神力を全て単純な強化に回した状態。圧倒的な重力力場の中、全てを消し炭にする新島の驚異の一撃が襲い掛かる。







□『殲滅部隊』『朧』のメンバー



◆マシリフ・マトロフ(マリエ・クオランティ)


・種別:インカネーター(『探索者(ザ・シーカー)、精神体』)


・肩書き:『醜悪な形亡き者《グロテスク・アンノウン》』


・宿す化身:ドゥルジ


・固有能力:『不浄』を与える


・固有武器:『蠢く不浄網(ポイゾネス・ビュート)』


・捕縛結界:崩れた堕ちた腐食群の海



・パラメーター

 攻撃力:SS

 耐久力:C

 俊敏性:S

 柔軟力:A

 潜在力:B

 アダムランク:S



・キャラクター解説


 『殲滅部隊』『朧』のリーダーであり、『這い寄る混沌』を崇拝する永き時を生きた存在。

 その身体は無く、気に入った肉体に『精神寄生《アストラル・パラサイト》』して、生き永らえている狂人。

 非道、残忍を代名詞とする様な醜悪で邪悪な存在であり、闘争本能が強い『朧』以外の隊では嫌悪されている。

 アウトサイダーでは『教授』と呼ばれるが、その所以は、色々な人々が多くの人体実験を目の当たりにした為らしい。

 だが、それは自身の興味ではなく、否、『彼女』の興味は全て『這い寄る混沌』に行き付くが、それを知る者は少ない。

 『彼女』と言ったが、その性別は幾重もの肉体を乗り捨てた為、本人も分かっていない。

 『フォールダウン・エンジェル計画』以降では、『命(みこと)』と呼ばれる少女にその身を宿しており、少女の命を弄ぶかのような彼女の行為に、より一層、アウトサイダー内で嫌悪感が募る。

 同じ隊のバーナビー・アッシュとは敬遠の中で、互いが二人きりになると殺し合いが始まる為、エルネストが上手く二人の配置を気遣っているらしい。


 彼女が持つ固有能力は『不浄』であり、あらゆるものを腐敗させる力を持っている。その力は強大で、アビスの住民でさえも容易く『不浄』させる。

 また、『人神統合(ユニオン)』という特殊技能を併せ持ち、発動すると『現人神』の様に、全能力が高まり、場合によってはSSクラスでさえも苦戦する可能性を持つ。

 だが、戦闘センスは乏しく、思った以上に戦績は芳しくはないようだ。


 今回の事件では、『這い寄る混沌』の為に、彼女は『亡骸』の入手に躍起となっていた。

 先ず、その足掛かりとして『ルシファー化』出来なくなった桐人の身体を狙うが、思った以上に弱体化していない桐人に面喰い、ファルザードの助けで逃走する。

 おまけに、『神の実から生まれ出でるもの』を宿す咲月を攫い、封印しようとするが、咲月が起こした暴走により達成出来ず、美樹の手によって深手を負ってしまう。

 しかし、何とか生き延びた彼女は、決死の覚悟で『亡骸』を手に入れ、遂に念願が達成された。


 だが、それも『イースの記憶』が蘇った京馬との対峙に敗れ、全ては無碍となった。


 しかし、その時に京馬の想いの奔流である『蒼』に触れ、彼女は自身の封じられた過去を思い出す。

 自分がかつてペルシャに住むか弱い少女であった事。

 『這い寄る混沌』によって利用、洗脳され、全ての村人を人体実験し、そして自身の身体を捨て、『アビス』へと足を踏み入れた『探索者(ザ・シーカー)』となった事。

 そして、永きに渡るアビスの漂流で完全に自身を失っていた事を知る。


 京馬に、マシリフ・マトロフは本当な破滅を望んでおらず、只々、家族や友人との平穏な日々を夢見ていた事を指摘され、だが、認める事が出来ず、全世界を消し飛ばす様な『神の枝』から供給された一撃を放つ。

 それすらも、京馬とその場にいた人々、『黄泉』のアストラルの『想い』が凝縮された一撃に敗れ、彼女は自身を取り戻す事になる。


 彼女の本当の存在――『マリエ・クオランティ』として、自身が死ぬ前に全ての贖罪と平和を願い、京馬と同行する事となる。




・魔法名及び技名


 『不浄』

 :あらゆるものを腐らせる『不浄』を周囲に撒き散らす。


 『漆黒の沼(ダークネス・マーシュ)』

 :闇と風の『合成魔法』。『不浄』の概念を『アビスの力』そのものへと転換させ、力を無効化させる。


 『獰猛な蛇の絞殺《マッド・ストラングネーション》』

 :闇と風の『合成魔法』。地から天に昇る精神を食らう不定形の大蛇を呼び起こし、対象を貪る。


 『不浄神の喘ぎ(ドゥルジ・ブレス)』

 :闇と風の『合成魔法』によって凝縮させた『不浄』を解放し、通常よりも強力な『不浄』を撒き散らす。


 『蠢く羽虫の葬列《スクィーム・ヒューネラル》』

 :『人神統合(ユニオン)』によって、生え出た触腕から、一つ一つが『不浄神の喘ぎ(ドゥルジ・ブレス)』と同等の不浄の塊を掃射する。


 『天地咀嚼《ワールド・マスティケーション》』

 :実質、マシリフ・マトロフが持つ最高の攻撃手段。『蠢く不浄網(ポイゾネス・ビュート)』を解体し、解放した『不浄』の『氣』を空間全体に作用させ、『世界を不浄にする』。『捕縛結界』内で無ければ、都心程の規模が一気に壊滅する程の脅威の威力を誇る。


 『精神寄生《アストラル・パラサイト》』

 :相手の『精神』に無理矢理に侵入し、浸食する事で、その身体を乗っ取る。成功率は相手の精神力の度合いに作用され、強靭な精神力を持つ者は先ず弱らせなければ、成功率は薄まる。



・『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』技


 『万能腐食因子《オールデリート・ファクター》』

 :もう二度と拝める事は出来ないであろう、『神の枝』から供給された恐ろしいまでの『精神力』で解き放たれる全てを無に帰す『腐食因子』。全世界を破滅させる一撃。





◆エルネスト・ホーガン


・種別:インカネーター


・肩書き:『滅殺の格闘王《デストロイ・チャンピオン》』


・宿す化身:スヴェントヴィト


・固有能力:二物体で挟んだものを潰す


・固有武器:『圧殺筐体(スマッシュ・コア)』


・捕縛結界:栄誉ある決闘場



・パラメーター

 攻撃力:SS

 耐久力:SS

 俊敏性:S

 柔軟力:B

 潜在力:B

 アダムランク:S



・キャラクター解説


 かつて、エルネストは総合格闘技のチャンピオンであった。

 しかし、勝利に固執するが余り、薬物ドーピングを行い、それが発覚。

 その後、彼はチャンピオンの座を奪われ、そして堕ちるところまで堕ちる。

 傷害事件を起こし、恋人には逃げられ、金も尽き、そこで彼は更に死にもの狂いで鍛錬をし、馬鹿にした回りを見返そうと奮闘してきた。

 だが、そこで交通事故に遭い、そんな彼に周囲は二度とリングに立てなくなるであろうと予想した。

 それでも、彼は諦めなかった。リハビリを続け、栄光に手を伸ばし続けた。

 そこで、『軍神』『スヴェントヴィト』の化身を宿し、インカネーターとなってしまった。

 アダムが彼を勧誘しようとするが彼は拒否し、そのまま逃亡。

 幾人かの追手を退け、アウトサイダーに加入する事になる。

 それは、アダムの様な拘束は無く、自由に行動可能なアウトサイダーの方が自身の目的に都合が良いと判断したからだ。

 彼は、『真の強者』達である『アビスの力』を持ったものの頂点に立つ事を目標とし、絶対強者の『世界の創造』を目論んでいた。

 根が気が短く、気性が荒い彼だが、同時に世話焼きな面もあり、『朧』では実は一番話が通じる相手である。


 その固有能力は、『二物体で挟んだものを潰す』というシンプルなものである。

 それは、『エルネストが所有するもの』で挟み込めば、精神力無視で確実に相手をミンチにするという恐ろしいもので、基本的には固有武器である二つの筐体で相手を追尾し、油断した相手を確実に殺す手法を用いる。

 チャンピオンという過去の肩書きもあり、エルネストは肉弾戦にも絶対的な自身があり、筐体と自身の肉弾攻撃で相手を追い詰める方法を基本戦術としている。


 今回の事件では、彼は『ルシファー』であり、世界最強と言われた桐人に興味を持ち、交戦を希望する。

 だが、途中で割り込んできた志藤の『建御雷神(タケミカヅチ)』により、絶命してしまう。



・魔法名及び技名


 『雄大なる軍神の腕《スヴェントヴィト・アーム》』

 :肩から下の腕を八本に増殖させ、圧倒的な制圧力の打撃を繰り出す。


 『覆されぬ王者の威厳《パーフェクト・プライド》』

 :『圧殺筐体(スマッシュ・コア)』を分解し、自身に纏う鎧へと変化させる。その能力は『触れるものを潰す』という能力に変化する。近距離の攻撃しか出来なくなるが、近接戦ではほぼ最強の攻防一体技。(しかし頭部は無防備である)



・『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』技


 『世界掌握《アルティメット・ウィールド》』

 :本編では披露される事は無かった、エルネストの奥の手。全領域へと分解させた『圧殺筐体(スマッシュ・コア)』の氣をばら撒く。一度、相手が挙動すれば、『潰される』、完全封殺技。





◆デメトリア・チェッカリッニ


・種別:インカネーター


・肩書き:『裁きの女教皇《ジャッジメント・エンプレス》』


・宿す化身:ゼウス


・固有能力:なし


・固有武器:『雷霆(ケラウノス)』


・捕縛結界:オリンピア



・パラメーター

 攻撃力:SS

 耐久力:B

 俊敏性:SS

 柔軟力:A

 潜在力:C

 アダムランク:S



・キャラクター解説


 デメトリアは元アダム・ローマ支部長であり、同時にカトリック教会の枢機卿の一人であった。

 絶対的な権力と地位を持っていた彼女は、好みの男性や、その地位に取り入ろうとする男性などと多くの爛れた関係を持っていた。

 宝石や、ブランド物などに非常に興味があり、その派手な格好はセンスとは関係なしに、彼女の内面をそのままに表現していると言ってもよいだろう。

 そんな彼女であったが、突如として人生が転落する。

 彼女の持つ『雷霆(ケラウノス)』の圧倒的な力を鼓舞する為に開いた闘技大会。

 そこで出会ったエレンと勝負し、彼女は大敗する。

 気高き美しさを持ったエレンに、デメトリアを慕う男性も虜にされ、デメトリアは嫉妬し、プライドもズタボロに引き裂かれる。

 更には、『他の枝世界の管理者』である『クロノス』の襲撃の際に、彼女は失態をし、アダムの地位を危ぶまれる。

 そこで、『フォールダウン・エンジェル計画』以降、急速に勢力を広めたアウトサイダーからの勧誘があり、彼女はアダムに見切りをつけて加入する事となる。

 

 デメトリアは固有能力が無い。

 しかし、唯一の固有武器である『雷霆(ケラウノス)』は変幻自在な雷撃で、応用力が高い。

 雷撃の檻を構築したり、大群に雷の雨を降らせたり、強大な雷槍を造り出したり、攻守共に優秀な固有武器である。

 そして、特筆すべきは、一点に凝縮させた『雷霆(ケラウノス)』の一撃の威力の高さである。

 『京馬達の世界』でそれを放てば、ユーラシアの大陸に縦に深い裂傷を刻み込み、世界地図が変化するであろう。


 今回の事件では、『黄泉』への襲撃の際に、アダム日本支部が調査の為にエレンを派遣している事を知り、デメトリアは意気揚々とその首を狙う。

 鍛錬し、自身の力に自信を付けた彼女であったが、エレンとの雷撃の一騎打ちに敗れ、自分の命を削った『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』で発動させた『百手雷鳴の大巨人《ケラウノス・ヘカトンケイル》』により、エレンを命に代えても排除しようとする。

 だが、その秘策をも上回ったエレンの能力を前に敗れ、絶命する。



・魔法名及び技名


 『雷霆(ケラウノス)』

 :彼女の唯一にして、絶対の固有武器。あらゆる戦法は、変幻自在のこの武器のみで贖(あがな)える。



・『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』技


 『百手雷鳴の大巨人《ケラウノス・ヘカトンケイル》』

 :ゼウスを慕う三体の『ヘカトンケイル』の力を招集し、圧倒的質量の『氣』を蓄えた雷鳴の巨人へと変化する。一振り腕を振るえば山を霧散させ、一踏みすれば街を壊滅させる大巨人の力で、対象を殲滅させる。





◆バーナビー・アッシュ


・種別:実験されて後天的に変化した竜人(アビスと枝世界の住民のハーフ)


・肩書き:なし


・宿す化身:イルルヤンカシュ


・固有能力:あらゆるものを『拒絶』する『尾』を発現する。(精神力無視)


・固有武器:『海竜神の砥ぎ爪《ヴォーテックス・シーサーペント》』⇒二代目メイザースにより、身体と一体化


・捕縛結界:海竜神の巣



・パラメーター

 攻撃力:SS

 耐久力:S

 俊敏性:S

 柔軟力:B

 潜在力:D

 アダムランク:S



・キャラクター解説


 元はアダム・タイ支部のインカネーターであった。

 しかし、冷酷で狂気的な二代目メイザースの実験により、化身と精神が融合された彼は、龍の鱗や眼を持つ容姿の『竜人』となった。

 その二代目メイザースの倫理を全く無視した非道な所業を黙認していたアダムに、彼は憎悪し、アウトサイダーへと加入する。

 復讐鬼と化した彼は、そのアダムで改造された驚異の力で多くのアダムの幹部を殺害している。

 アダム・ロシア支部のフランツとは共に戦場を駆け抜けた友人であり、共に純粋に『世界の平和』を願っていた。


 今回の事件では、彼はいつもの如くアダムの幹部を殲滅しようと任務に意気込んでいた。

 だが、そのアダムの標的となるリストを眺め、彼は顔を伏せる。

 以前、戦友として戦った友の名があったからだ。

 自身の刃が鈍ると判断した彼は、標的をヴェロニカに定める。

 しかし、その交戦中に、友であるフランツが乱入する。

 フランツには別の幹部が対峙している筈であったが、どうやら敗れ去ったと判断し、バーナビーは覚悟を決める。(実際には、『黄泉帰り』である剛毅にその幹部は倒された)

 共に懐かしみ、だが手を抜けない攻防の中、バーナビーはフランツに敗れ去る。

 安らかな死を望んだバーナビーは、友の手で静かに眠る。



・魔法名及び技名


 『尾』

 :アビスの住民であるイルルヤンカシュの『拒絶』の尾を自由に発現し、自在に操る事が出来る。


『竜神の庇護《ドラゴニック・ウェポン》』

 :水属性の硬質の鎧を身に纏う。元々、強大な防御力を持っているバーナビーに、鎧の防護が加算される。



・『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』技


 『平伏すべき竜神の尾《グローヴェル・ドラゴニック・テイル》』

 :自身がイルルヤンカシュの『本神』そのものと言える程、精神を同調し、急激にその精神を高めた『竜』となる。長期的な『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』の維持をする事が出来、一晩経ってもその精神は費える事はない。





□その他



◆浅羽(あさば) 帝(みかど)


・種別:インカネーター


・肩書き:『傲慢の赤王(ウィルシュ・プライド)』


・宿す化身:べリアル、unknown


・固有能力:対象を超越した精神力を得る。


・固有武器:『傲慢と繁栄《プライド・アンド・グローリー》』


・捕縛結界:ソドムとゴモラ



・パラメーター

 攻撃力:SS

 耐久力:SS

 俊敏性:SS

 柔軟力:S

 潜在力:B

 アダムランク:SS

(固有能力により、変動)



・キャラクター解説


 アダムに仇なす組織の中で最高の規模を誇る組織『アウトサイダー』のトップ、『総統閣下』。

 元は暴走族上がりの暴力団の幹部であったが、凄惨な拷問の最中にインカネーターと覚醒する。

 その類稀なる知恵と精神力により、早々に屈指のインカネーターとなった彼は、偽名で配属されていたアダムを抜け、アウトサイダーを立ち上げる。

 彼はその間の空白の期間にアビスを長い間放浪していたらしく、その際に無くした両眼の代わりを見つける。

 それこそが、絶対的な力を持つ浅羽の力の秘密であるが、その実態を知る者は少ない。


 また、彼は『トバルカインの遺産』である六つの『モノリス』が安置されている空間『ソドムとゴモラ』を捕縛結界として所有しており、『王下直属部隊』と呼ばれる上級部隊に一つづつ分け与えている。

 『瞬間転移』、『空間操作』など、各モノリスは強大な力を持ち、アダムを苦しめる。


 浅羽の固有能力である『対象を超越した精神力を得る』というものは、そのままの意味であり、『通常』では相手の『二倍』まで精神力を上昇出来る。

 更に『開眼』させた時、その更に上をゆく『三倍』、『四倍』、そして一瞬であるが『最強』という『神の樹』に匹敵する精神力まで上昇する事が出来、その時の浅羽は間違いなく全『枝世界』最強とも言える存在となる。(数秒だが)

 それは、化身であるべリアルの力では無く、浅羽が両眼に宿した『神の実から生まれ出でるもの』の力によるものであるが、その正体は把握されていない。


 浅羽の右腕と呼ばれるキザイア・メイスン――『絶対悪を嗜む魔術師(テイスティ・ヴァイス)』とは実は犬猿の仲であり、互いが殺す機会を伺っている。(キザイアは『利用』の側面が強い)

 また、『王下直属部隊』の『渦』のリーダーである美樹とも同じ関係柄であるが、明確にその意志と利害関係を示している為、却って信頼を置いているようだ。


 今回の事件では、表向きでは『亡骸』の奪取を『朧』に、そしてそのフォローを『渦』に命じていた。

 だが、実際はその『朧』にいるキザイアの部下であるマシリフ・マトロフをその混乱の中で殺害させるという任務を『渦』のリーダーである美樹に依頼していた。

 『亡骸』の奪取は、『黄泉帰り』という予測困難な集団に妨害されて達成出来なかったが、マシリフ・マトロフの排除(マリエと変化した為、死んだものとして判断)は達成出来た為、少し胸を撫で下ろす。

 第三の勢力である『大日本帝国』には、更なる混乱を引き起こす存在として危惧もし、期待もしている。

 人員不足と訴えた『渦』に対し、浅羽は新たなメンバーを紹介する。

 


・魔法名及び技名


 『二倍』

 :対象の二倍の精神力を得る。大抵のインカネーターはこの時点で敗北が決定する。


 『破滅王の歯車《ホイール・オブ・べリアル》』

 :変則的な赤魔法。幾つもの精神体である歯車を召喚し、歯車が回転し始めると同時、浅羽の精神力が上昇し、回転速度が増す毎に更に上昇してゆく。際限が無い為、早急に歯車を壊さなければ、浅羽に勝ち目が無くなる。


 『開眼』

 :サングラスを取り外し、両眼に宿る驚異的な力を解放する。この状態へと至った浅羽の力は、『這い寄る混沌』も恐怖を覚える程。



・『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』技


 『全知全能の破滅《ディメンション・ルーイン》』

 :詳細不明。だが、浅羽本人はこの『過負荷駆動(オーヴァー・ドライヴ)』を発動した時、『世界は終わる為、絶対に使う事はない』と明言している。


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