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秋桜  作者: 七地
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☆おまけ☆

最初は家庭科室で机に突っ伏していたお昼寝タイム。

今は大好きな人に凭れてお昼寝。


寛貴って体温が高いから、くっついていると温かい。


「ニヤケながら寝るな」


「だって…」


寛貴の胸に頬をスリスリとしたらコツンと額に固いものが当たった。

手を伸ばして胸ポケットから携帯を取り出してもう一度スリスリしようと思ったらユラユラとストラップが揺れていた。


「これ…」


シンプルなリングがついていて、きっと寛貴に似合うと思って買ったペアのストラップ。

由利ちゃんから電話を貰ってからの事を良く覚えてなくて、どこかに落としたんだと思っていた。


「どうして?」


「公園でずぶ濡れになった荷物の中に入っていた。包装紙が破けていてらしい。…笠原から聞いた、梨桜がつけているのとペアなんだろ?」


「うん!失くしたと思ってたの。つけてくれたんだね」


ストラップを手に取って眺めると、やっぱりこの携帯と寛貴に合っている。これを選んでよかった。


葵と一緒にいるのは勿論だけど、寛貴ともずっと一緒にいたいな。

背中に腕を回して、ぎゅーっと抱きつくと「どうした?」と言いながら抱き返してくれた。


「好き」


「知ってる」


それだけじゃないよ?


チュッと頬にキスをして、また胸に頬を埋めた。

大好きで、一緒にいたくて、愛しいって思えるこの気持ちは…


「ねぇ、寛貴?」


視線だけで『どうした?』って答えてくれる。


「前に言ってくれたよね」


―愛してる―って言ってくれて


「私も、愛してる…え?きゃぁ!!」


気持ちをこめて言おうとしていたのに、体がぐらりと揺れて視界が反転した。

深いキスを落とされて…


「んっ…」


舌を絡められて、甘く噛まれて…トロトロに蕩けてしまいそうな甘いキスによってしまいそう。

ダメだよ、ここは学校だよ?


寛貴の胸を押し返して抵抗したら、唇が離れて体を抱き起してくれた。


「帰るぞ」


「え?」


何言ってるの、これから午後の授業だよ!?


「ダメだよ、授業がある」


「煽ったお前が悪い」


煽ってない!

でも、離れたくないのが正直な気持ち…


ねぇ、寛貴…これからも、一緒にいてね?



.

新しい作品を掲載しました。


「オレ様な彼の優しいキス」葵と千尋の物語です。https://ncode.syosetu.com/n8490ft/

2019年11月10日20時より掲載予定です。




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