表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
34/64

油断大敵。

…………華裏那は、東京・六本木のイスロ日本支部オフィスより定期的に中米・イスロ本部と連絡を取っている。

今日は総帥であるドメニコとの直接対談だ。


オフィスの高いパーテーションに遮られた各デスクの内の一つに、華裏那は座り。

モニターを見つめている。


回線が繋がり、中米本部に居るドメニコの姿が映った。


「2号機。

1号機に対するコマンド実行の遅れは多めに見るが…………あれから1号機とのコンタクトで何か得るものはあったかね?」


華裏那は、さも面白く無さそうに言う。


「フン、少しはマシになったみたいだけど?アタシを倒すには10年早いわ」


そんな華裏那を、ドメニコは嘲笑う。


「しかし、2号機。

1号機は進化を遂げている。

君も改良型兵器の威力を目の当たりにしたはずだ。

油断していると、寝首を掻かれるぞ」


ドメニコの話を、ずっとおざなりに聞いていた華裏那が。

キッと向き直る。


「ボス。

前から気に食わないことがあるんだけど」


「…………なんだね?」


「なんで、あの子が1号機でアタシが2号機と呼ばれるわけ?

アタシの方が上よ!」


なんだ、”そんなこと”か…………やれやれ、とばかりにドメニコ。


「それは製造順を意味している。ミッション上での名称だ」


加えて、ドメニコは威厳を保とうとする。


「戦闘ヒューマノイドに、姉も妹も無い!」


しかし、華裏那には通用しない。


「勝手に決めないでくれる?

なにさ、何から何まで自分の都合いいようにしてるクセに。

呼び方を変えなさいよ!呼び方を!!」


華裏那の剣幕に、さすがのドメニコも気合負けしそうになる。


「し、しかしだな、既にイスロ職員達にも浸透している呼称なわけで………今さら変えてしまうと、皆混乱するのではないか?と」


華裏那が遮る。


「さっさと変えなさい!!

今すぐ変えて!!

不愉快なのよ!!!」



ブツッ!と一方的に回線を遮断され、困惑するドメニコ。


「ふぅ………………

あの女は、どうも苦手だ……」


どちらがボスなのか?たまに分からなくなる、ドメニコであった!



その頃。

同じ東京都内の某学生街にある研究室では、麻衣の定期メンテナンスが行なわれていた。


「クリティカル電デモリッシュ、現場で使ってみたようだけど、どうだったかしら?

とは言え、乱発は控えなさいとも言いたいけど」


美枝は慎重に、現在の麻衣の出力データを分析している。


麻衣は退屈そうに言う。


「まあ、前と使い勝手あんまり変わんないように感じたけど?

思ってたより、実行あとの力抜け(出力ダウン)も感じなかったし。

それに…………お母さんの心配してたエリックも結局平和な奴だったし?

もう、あとは人助けの他は使い道無い技だよね」


美枝は、キッと向き直る。


「人助けに使うので終わればいいけど、あなたや華裏那、エリックを造る技術を持った集団が存在するのよ!?

これから彼らが、どんな野望を持つかは計り知れないわ。

引き続き、油断大敵ね!!」


相変わらず、勘の鋭い美枝であった!



〈油断大敵・完〉


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ