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〜STORY 80 5月20日  〜

チチチ……チチチ……


「ん…あぁ〜、いい天気だなぁ〜」


部屋の窓から差し込む朝日により優希は腕を伸ばして起き上がった

校外学習の翌日の朝は清々しいほどの晴天だった

普段休みの日は予定がある日以外はアラームを付けずゆっくり起きるのが決まりになっているのだが清々しいほど晴れた日差しが優希の意識を覚醒させた


昨日の帰宅後、余程寂しかったのか奏音や椿が必要以上に優希に甘えて来たのだが、疲れが溜まっていたのかその日は全く相手にせずにそのままベットへ入りすぐに寝息を立てた

椿も奏音もベットに行くまではブーブー言っていたのだが入ってからは起こさまいと静かにしてくれたのが幸いだった

そのお陰もあってか優希は一度も目覚めることなく熟睡することが出来た


「ふわぁ〜。今日は何も予定も無いし漫画読んだりTVを見たりして家でのんびり過ごすとしようかな〜」


机の上に視線を向けると机の上には璃玖がおすすめだと貸してくれた漫画の全巻セットが置かれていた

あまり漫画を買って読んだりしない優希は今世間は何が流行っているのかは分かっておらず、こうやって璃玖や奏音に教わることが多々ある


「【狼社長と子羊社員】か。見る限り男の人同士の恋愛作品だけど世間ではこれが流行ってるのかな?」


璃玖が優希に貸した【狼社長と子羊社員】は優希の言う通りバリバリのボーイズラブの漫画だった

イケメン社長と気弱な社員のオフィスラブを描いた恋愛作品なのだが璃玖が貸してくれるのは必ずBL漫画なのだ

全国の腐女子の間では大人気を誇った作品で一時はネットや店頭で全く購入できない事態に至った程の人気作品である


「ん〜貸してもらってる身としては文句は言えないんだけど恋愛漫画よりもバトル漫画やスポーツ漫画の方がいいなぁ…」


恋愛作品はあまり好んで読まない優希は璃玖に毎回漫画を借りはするもののパラパラとページをめくってさっさと読み切ってしまう

正直断ってしまえばいいのだが璃玖が折角用意してくれたこともあり拒めずにいた


「…っていうかお兄ちゃんにBLの漫画を渡すこと自体が間違ってると思うんだよね〜。ムッツリスケベのお兄ちゃんには萎えちゃうでしょ?」


「まぁそれもあるのかなぁ……って!なんで奏音が僕の部屋にいるんだよ!!」


起きたとはいえ意識がまだはっきりしていなかったこともあって枕元立っていた妹の奏音の存在にまるで気づかなかった


「ん〜?お兄ちゃんもう起きてるかなぁ?って思って覗いて見たらお兄ちゃんの可愛い寝顔が見えたからついつい入っちゃったの♡」


「入っちゃったの♡じゃないよ!人の部屋に勝手に入っちゃ駄目でしょ!!」


「えぇ〜?兄妹なんだし今更そんなの気にしないよ〜」


「奏音は良くても僕は駄目なの!!」


ぷく〜とハリセンボンのように頬を膨らませむくれる奏音

兄妹といっても優希も奏音も思春期真っ盛りの高校生でしかも学年どころか学校屈指の可愛さを持っているといっても過言では無い奏音なら尚更だ


「でもお兄ちゃん。そこにいるママはいいの?」


奏音は優希の横ですやすやと寝ている椿を指差す


「う〜ん……もうゆうちゃんったら〜♡」


「うん……椿さんについては僕も諦めてるからさ……」


と言いつつも毎日横に椿がいることに慣れすぎてしまい気がつけば椿がいない方が落ち着かなくなってしまっていることは奏音や椿には絶対に言えない優希はふぅと一息つき椿を起こすのだった

読んでいただき誠にありがとうございました!


もし良かったら高評価、ブックマーク頂けたら幸いです!


あと感想や作品についての意見など頂けたら作品力向上に繋がるので是非お願いします!!


では次回もお楽しみに!!

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