〜STORY 98 6月12日 弐〜
12月になり今年も残り1ヶ月となりました
2020年は新型ウイルスの性もあって散々な一年になってしまいました
来年は少しでもマシになれば良いなと思いますが先はまだまだ長そうですなぁ
誰かウイルス除去装置を作ってくれないですかね
「うふふ…いいお洋服が見つかりましたわ♪これで優希様も私にメロメロですわ〜♪」
普段からデザイナーの母親の手伝いをしている晴菜なだけもあり良い服はすぐに見つかったのだがそれを下の服に合わせるとなると結構難儀になり更にその逆のパターンもあって中々決められなかったのだがようやく何通りか出来たようだ
いつもなら優希が喜んでくれるものを瞬時に決めれるのだが今回は訳が違う
「(御母様や奏音ちゃんになら多少は許してはあげますけども今回はお邪魔虫さんまでいますからね。妥協だけは絶対に許しませんわ!!【フンス!】)」
自分と同じ匂いを感じるが優希と血の繋がった椿や奏音は問題にならない
なら唯一優希との仲を邪魔してくる飛香だけには絶対に負けたくないと思っている晴菜は飛香が普段から選ばない且つ自分によく似合う物を探すのに費やした
その結果は自分でも満足のいくものとなったがこの時の晴菜は奏音と椿が自分と同じ想いを募らせているとは思いも知らなかった
「えっと…優希様はっと……あっ!優希様……何なさっておられるのですか優希様?」
「まぁ……見て分かる通りお店の人に絶賛お説教中ですね……はい。」
更衣室の目の前で優希は眼鏡を光らせたドリルヘアの加藤さん(37 独身)に正座して説教を受けていた
「あら?もしかしてあなたもこの人のお連れさんですか?まったく…近頃の若い人はマナーがなってないのかしら。少しおしゃれしただけでハイテンションになれるなんて幸せですわね〜そもそもオシャレというのはね…」
晴奈の顔を見るなり加藤さん(37 独身)は腕組みしたまま溜息を吐き文句をつらつらと語り出した
この加藤さん(37 独身)は普段はお客に対しては丁寧に接するのだが裏では「あのおばさんまた来てるのね?はぁ…あの人の香水きっついから来ないで欲しいんだけど…」や「あの女子高生ったら私に自慢げに「似合ってます?」とか言ってきちゃって何様なのよ!ムカムカするわ〜」などひたすら愚痴を同僚達に浴びせるばかりか本当にムカついたときはお客に対し直接文句を言ったりするらしく評判はあまり良くない
「【カラカラ】お、お兄ちゃん……」
「【フルフル】『僕が怒られてるだけだから奏音達は出てこないでいいからね?大丈夫だから【ヒソヒソ】』」
因みに飛香や奏音達はカーテンからこっそりこっちの様子を伺っていた
本来なら奏音や椿もすぐに更衣室から飛び出して優希と共に説教を受ける気だったのだが優希が3人を庇って1人だけで説教を受けるのだった
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では次回もお楽しみに!!
ありあっした~♪