第2話 夢の続き
三日月未来です。
「神さまの声」のオリジナル曲と同時並行しています。
3話は明日以降に執筆します。
けたたましく響く騒音で千鶴は意識を戻した。
音がする方向に視線を投げると、床を往復する猫型ロボット掃除機が3台。
掃除完了通知機能が作動した瞬間。
[ニャン・ニャン・ニャン]
猫の瞳が鳴き声のあと、赤色から水色に変わった。
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[夢の続きがーー ]
また聞こえたわ。
千鶴は朦朧とする中、歌のサビを耳にして耳を塞ぐ。
聞いたことないメロディに胸騒ぎを覚える千鶴は首を振る。
同じメロディが繰り返され脳内から響き、鬱陶しさを感じた。
何かが起こる前兆なのかしら。
気絶する前に聞いた声とは明らかに違う。
千鶴は病み上がりのように、ゆっくりと身体を起こした。
汚れた白シャツが黄色のブラウスに変わっていたことに気付く。
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「おはよう」
「あのーー どなたですか」
「私は如月碧よ。千年グループで社長をしているわ。気絶しているあなたを弟の優が保護したのよ」
「ありがとうございます。私は未来千鶴です」
「千鶴さんと呼んでいい」
「ええ、構いません。碧さん、ちょっとお尋ねしていいかしら」
「どうぞ」
「浅川と名乗る男性が見えませんでしたか」
碧は、クスクス笑い出して、笑い涙をハンカチで拭った。
「失礼しました。思い出したら抑えられず・・・・・・ 」
「碧さん、浅川がなにか」
「あまりにもうるさくて失礼なのでーー うちの警備が門前払いで追い返したのよ」
「ああーー あの男またやらかしたのね」
千鶴も想像して、吹き出すように笑い出した。
「碧さん、失礼しました。浅川、何か言ってましたか」
「千鶴お嬢様の秘書とか」
「碧さん、それは浅川のいつもの妄想です。私には年配の執事はいるけど秘書はいません」
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如月碧は千鶴の両肩に優しく両手を置いて尋ねた。
「千鶴さん、昨日の出来事だけどーー あなたが持っていた水色のファイルと関係ないかしら」
「あれは、ただの歌詞が書かれた楽譜を入れたファイルです」
「でも、そのファイルを持ってから不思議な出来事が起きていない」
「碧さん、あれは流行りの自動生成で作られたアニソンもどきよ」
「アニソンとエイアイのコラボなのね」
「そうだけど、編曲しているわ」
「でも、その曲、機密じゃないの」
「いいえ、大事なので機密ファイルにしただけ」
「分かったわ。あと不思議なこと、起きてない」
「あの、このブラウスは」
「それはゲスト用のブラウスよ。急な来賓に備えているだけ。他には」
「ここに来てから、耳鳴りかしら、音楽のサビが何度も聞こえるの」
「昔に、聞いた曲じゃないの? 」
「いいえ」
「変ね。脳内再生じゃないみたいね」
「ああーー また聴こえたわ」
「同じメロディ? 」
「ちょっと気になるサビ」
千鶴は碧に聴こえたサビを伝えた。
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「ーー 夢の続きーー ですか」
「はい」
「そのあとで、何か起きていない」
「今のサビでは、今のところ」
「じゃあ、前は」
「あれは、内側から聞こえた不思議な声だったわ」
「というと」
「はい、自問自答しているような」
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如月碧の警備が碧の部屋をノックした。
「優さまが、いらっしゃいました」
「分かったわ。開錠してください」
碧の部屋にいる千鶴の姿を見て優は笑みを浮かべて駆け寄った。
「意識戻ったの」
「ええ、お陰さまで」
千鶴が優に言い掛けた時だった。
地鳴りが聞こえ、窓ガラスがキラキラと光る。
[ーー 夢の続き]
「また、サビが聴こえたわ」
「曲名、わかる」
千鶴は優と碧を交互に見つめながら首を振った。
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碧は、急いで巫女の携帯に連絡を入れる。
「社長、私たちはゲストルームで待機しています」
「それなら、話が早いわね。すぐに私の部屋に来てください」
「社長、直ちに参ります」
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巫女装束の5人の花顔柳腰美女が、展望台の特別室に霧のように現れた。
千鶴は、不思議な光景を目撃して言葉を失った。
碧は、千鶴に起きている出来事を巫女たちに伝えた。
「社長、おそらくーー 予知能力じゃないかしら」
「厄介ねーー 」
碧は巫女を見つめ頷く。
碧のデスクの赤色の電話が鳴った。
優が受話器を取り応対する。
「碧姉さん、未来グループの社長からの連絡です」
碧は千鶴に受話器を渡す仕草をして微笑んだ。
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三日月未来




