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神さまの声 聞こえたわ  作者: 三日月未来


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2/7

第2話 夢の続き

三日月未来です。

「神さまの声」のオリジナル曲と同時並行しています。

3話は明日以降に執筆します。

 けたたましく響く騒音で千鶴は意識を戻した。

音がする方向に視線を投げると、床を往復する猫型ロボット掃除機が3台。


 掃除完了通知機能が作動した瞬間。

[ニャン・ニャン・ニャン]


 猫の瞳が鳴き声のあと、赤色から水色に変わった。


⬜︎⬜︎⬜︎


[夢の続きがーー ]

また聞こえたわ。


 千鶴は朦朧とする中、歌のサビを耳にして耳を塞ぐ。

聞いたことないメロディに胸騒ぎを覚える千鶴は首を振る。

同じメロディが繰り返され脳内から響き、鬱陶しさを感じた。


 何かが起こる前兆なのかしら。

気絶する前に聞いた声とは明らかに違う。


 千鶴は病み上がりのように、ゆっくりと身体を起こした。

汚れた白シャツが黄色のブラウスに変わっていたことに気付く。


⬜︎⬜︎⬜︎


「おはよう」

「あのーー どなたですか」


「私は如月碧よ。千年グループで社長をしているわ。気絶しているあなたを弟の優が保護したのよ」

「ありがとうございます。私は未来千鶴です」


「千鶴さんと呼んでいい」

「ええ、構いません。碧さん、ちょっとお尋ねしていいかしら」


「どうぞ」

「浅川と名乗る男性が見えませんでしたか」


 碧は、クスクス笑い出して、笑い涙をハンカチで拭った。


「失礼しました。思い出したら抑えられず・・・・・・ 」

「碧さん、浅川がなにか」


「あまりにもうるさくて失礼なのでーー うちの警備が門前払いで追い返したのよ」

「ああーー あの男またやらかしたのね」


 千鶴も想像して、吹き出すように笑い出した。


「碧さん、失礼しました。浅川、何か言ってましたか」

「千鶴お嬢様の秘書とか」


「碧さん、それは浅川のいつもの妄想です。私には年配の執事はいるけど秘書はいません」


⬜︎⬜︎⬜︎


 如月碧は千鶴の両肩に優しく両手を置いて尋ねた。


「千鶴さん、昨日の出来事だけどーー あなたが持っていた水色のファイルと関係ないかしら」

「あれは、ただの歌詞が書かれた楽譜を入れたファイルです」


「でも、そのファイルを持ってから不思議な出来事が起きていない」

「碧さん、あれは流行りの自動生成で作られたアニソンもどきよ」


「アニソンとエイアイのコラボなのね」

「そうだけど、編曲しているわ」


「でも、その曲、機密じゃないの」

「いいえ、大事なので機密ファイルにしただけ」


「分かったわ。あと不思議なこと、起きてない」

「あの、このブラウスは」


「それはゲスト用のブラウスよ。急な来賓に備えているだけ。他には」

「ここに来てから、耳鳴りかしら、音楽のサビが何度も聞こえるの」


「昔に、聞いた曲じゃないの? 」

「いいえ」


「変ね。脳内再生じゃないみたいね」

「ああーー また聴こえたわ」


「同じメロディ? 」

「ちょっと気になるサビ」


 千鶴は碧に聴こえたサビを伝えた。


⬜︎⬜︎⬜︎


「ーー 夢の続きーー ですか」

「はい」


「そのあとで、何か起きていない」

「今のサビでは、今のところ」


「じゃあ、前は」

「あれは、内側から聞こえた不思議な声だったわ」


「というと」

「はい、自問自答しているような」


⬜︎⬜︎⬜︎


 如月碧の警備が碧の部屋をノックした。

「優さまが、いらっしゃいました」

「分かったわ。開錠してください」


 碧の部屋にいる千鶴の姿を見て優は笑みを浮かべて駆け寄った。

「意識戻ったの」

「ええ、お陰さまで」


 千鶴が優に言い掛けた時だった。

地鳴りが聞こえ、窓ガラスがキラキラと光る。

[ーー 夢の続き]


「また、サビが聴こえたわ」

「曲名、わかる」


 千鶴は優と碧を交互に見つめながら首を振った。


⬜︎⬜︎⬜︎


 碧は、急いで巫女の携帯に連絡を入れる。

「社長、私たちはゲストルームで待機しています」

「それなら、話が早いわね。すぐに私の部屋に来てください」


「社長、直ちに参ります」


⬜︎⬜︎⬜︎


 巫女装束の5人の花顔柳腰美女が、展望台の特別室に霧のように現れた。


 千鶴は、不思議な光景を目撃して言葉を失った。

碧は、千鶴に起きている出来事を巫女たちに伝えた。


「社長、おそらくーー 予知能力じゃないかしら」

「厄介ねーー 」

 碧は巫女を見つめ頷く。


 碧のデスクの赤色の電話が鳴った。

優が受話器を取り応対する。


「碧姉さん、未来グループの社長からの連絡です」

 

 碧は千鶴に受話器を渡す仕草をして微笑んだ。

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投稿後、加筆と脱字を修正をする場合があります。


三日月未来(みかづきみらい)

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