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「雪子の地底調査」(セーラー服と雪女 第23巻)  作者: サナダムシオ


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30/30

㉚ 12番目の男

「はじめまして。私はサン・ジェルマン伯爵と申します。」

 彼はクルマから降りて、キチンとした形で、女王に挨拶した。


 爬虫類族のウアジェト女王は、ちょうど現場監督が一段したところらしかった。

「サン・ジェルマン…すると、貴方が12番目のメンバーなのね?」


「ああ、他の11人のサン・ジェルマンズから、あらかじめ聞いていたのですね?」

「ええ、そろそろ現れる頃だと、思っていました。すると貴方が、ここの管理担当のニンゲンという訳なのね。」

「はい。どうやら、私のチームで担当する事になりそうです。」


「こんにちは…。」

 伯爵の様子を見て、他の者もみんなクルマから降りて来た。

「…伯爵のパートナーの村田京子です。」

「伯爵の友人のカグヤ・イシュタルです。鳥族の末裔です。」

「…そのパートナーの成雪です。今はまだ、ニンゲンの事を勉強中です。」


「私も少しばかり、テレパシーを嗜むのですけれど…どうやら貴方たちに、ココの管理を任せても大丈夫そうね?みんな、心根が真っ直ぐな方ばかり。」

 女王は満足そうだった。


「まだまだ精神的には、未熟な者も居ますが、そこは協力し合ってという事で…。」

 伯爵もそんな風に答える。


「…えっ、ちょっと待って。ここの管理?聞いて無いわよ。」

 京子が今更のように言った。


「前に管理役だった大蛇たちを、私たちの友人に当たる方たちが、始末してしまったので、お引き受けしようと…いけませんででしたか?」

 シレッと言うサン・ジェルマン。


「まったくもう、少しは相談しなさいよね?コレでも私は、貴方のパートナーなのよ?」

 と当然の憤慨ぶりの京子。


「ああ、申し訳ない。いずれキチンと説明した上で、参加希望者を募るつもりだったんですが。今、女王からネタバレをされてしまったので…ソレを否定する訳にも行かず…ねえ?」

 と、皆を見回す伯爵。


「私は寿命300年だから、参加しても構わないわ。ねえ、成雪?」

 と、カグヤは言う。

「僕もカグヤが一緒なら…この空間に興味も有るしね。」

 と成雪も言った。


「私も不老不死だから、暇は有るわよ。ただし、必ず貴方も一緒にね?」

 ヤレヤレといった感じの京子。


「まあ…そういう事です。多分、今ココに居ないメンバーも、賛成すると思いますので…定期的に交代制という形で、やらせていただきます。」

 そう言って、サン・ジェルマンは、女王の方を振り返った。


「皆さん、ありがとう。助かるわ。またナチスみたいなヤツラが来たら、頼むわね?あの時は大蛇が居たから追い散らせたけど…もう全滅してしまったから。」

 女王は少し寂しそうに言った。


 こうして、サン・ジェルマンのチームの女性陣を中心に、この地下世界の守護に就く事になったのだが…その活躍についてはまた、別の話なのである。


 以上で23巻はオシマイです。

 続く24巻も、どうぞよろしくお願いします(>ω<)

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