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流れる雲

私の人生は浮雲のような気がする。


どこに行くのかもわからない、流されもして、流れもする。


私は誰も愛していないのか・・・。


いや、愛したい・・・。心から愛したい。


ただ、怖いんだ。そして、欲張りなんだ。


風が私の頬をたたく、もっとしっかりしなさい、と。


私は歩く、たった一人で


すれ違う人はみんなしらない、私が何者で、なぜすれ違ったのか


そして私も彼らが何者で、何のためにいま私とすれ違ったのか


しらない。


博多の空は青くて、でも、冷たかった。


私はそんな空を眺めながら煙に体を包まれ、そして、私も煙を吐き出していた。


吐く息は白く、うつろだった。


灰色の世界・・・。


タバコのせいじゃない。わたしの心のせいだ。


どうしてだろう、点と点の関係のようなもの。


私たちの間に愛なんてこれっぽっちもない。


でも、私はあなたの子供ならほしいかも・・・と、ときどき思っている。


わかってる。愛し合ってなんかない。


ただ一瞬の快楽を共有するだけ。むしろ、あなたの快楽に付き合うだけといったほうがいいのだろう・・・


周りの目からすれば・・・。


私は周りの目から見れば哀れな女なんだろうきっと・・・。


そんなことを思いながらタバコの煙を吐き出す。


この姿を彼に見られたら・・・。


彼はタバコをすう女が嫌いだといってる。


きっと見られたら、


もう二度と会わないといわれるか、やめろよそんなこと、といわれるに違いない。


愛なんて必要なのか??


私に必要なのはただの快楽だけじゃないのか??


私はそれがために男を求めてるんじゃないのか、と


考えてしまう・・・。でも、その反面、それだけじゃあ納得してない部分もある。


結局は心も体も満たされたいとおもっているんだ・・・。


そんなことを感じだ瞬間、私はタバコをひねりつぶした。


私にそんなこと許されるわけがない。


私はまたあてもなく歩き出した。


私は今まで罪深いことばかりを繰り返している。


相当たちの悪い罪だ。


決して刑事罰に問われることはなくても、一般社会のの倫理に反している


そんな私の願いを神様は聞き届けてはくれないし、それじゃあ世の中不公平ってもんだ




〜今日は博多に泊りになった。〜



ただ、それだけのシンプルなメール。


用件だけのメール。


それだけしかよこさない男に私はどうして自分の時間を割いてしまうのか。


不満がたまりにたまってた。


愛されてないなんて100も承知だ、だけど、女としてこの体に手をつけられている以上


それなりの扱いをされたかった。


女の心理としては当然というところだ。


その日だけでもいい、私をある種、特別な場所においてほしいと思うのは当然のことだ。


愛してるなんて言葉はいらない、行動で示してほしい。


今夜あなたと一瞬の快楽を共有する私のために、今日だけでも私のために何かしてほしい。


そう思うのはいけないことなのか。と、思い不満がたまる。


でも、男のほうの心理としては、気持ち良い思いできてるんだからこれ以上、何の不満がある。というところだろう・・・・。


わかってるよ、本気で愛してない女には快楽意外に何も与えないってことぐらい。


でも、女はそれじゃあ気がすまないんだ。それが本能的な感情で、抑えられないんだ。


思い切ってぶちまけてみた。


でも、彼はわかってくれなかったんだろう。


あのメールからして。




〜博多なら会ってあげてもいいけど、〜



初めて上から目線でメールを打った。



きっと彼のことだ、むっとしてるに違いない。


私はもう、そんなこと、どうでもよかった。


そういう関係の女としてはかなり失格なんだろうけど、もうどうでもよかった。


ただ、証明してほしかったんだ。


俺の中にお前はいるんだよ、って。


愛してるとかそんな言葉は要らない、ただ、私のいないところで私のために時間を割いてほしかったんだ。一瞬でもいいから。


あなたの中に私はちゃんと認知されてるって証明してほしかったんだ。


それだけ、私にとってあなたは


遠くて、つかめない存在なんです。


そんなあなたに体を託して、快楽を感じて、そして、現実に戻される。


残酷だよ・・・。


でも、あなたに会いたいんだ、会って、あなたと快楽をともにしたい。


何故かはわからない・・・。


ほかに良い男はたくさんいるのに、現に私を大切にしてくれてる人はほかにもいるのに・・・・。



でも、そう思ってしまうんだ。



〜用事があるから、会えるかどうかはわからない〜


〜10時半までに会えそうだったらメールして、連絡なかったらもう帰るから〜


彼は私には何もしてくれない。


私の体を求めるだけ、なら、私の都合に合わせられないならもう帰ろう。


私を大切にしてくれる人のもとへ、でも、なんだか切ない。



朝から続いてた吐き気もだいぶおさまって、私はなにか口に入れようと喫茶店に入った。



〜わからないから今日はやめとこう。ごめんな〜


謝ってるようには聞こえなかった。


めんどくさい。ただその一言を感じるだけだった。


私どうしちゃったんだろう・・・・。


そんな、めんどくさい女じゃなかったのに。


やっぱり・・・。


いや違う!!そんなんじゃない。こんなことでおぼれたら私の負けじゃない。


あぁ・・・。私はいったいどうしたんだろう


彼がほしい・・・。ただただその気持ちが募っていく。


彼がほしい・・・。


気がついたら友達に電話をしてた。


そして、出た結論は


〜やっぱり会いたいって言ったら困る?〜


私はやっぱり一瞬の喜びを手に入れたくなったんだ。




彼は私の部屋に入ってくるなり私の体に手をつけた。


どうして、私はこの人に勝てないの??


どうしてよ!!


私は心の中で叫んでる気がした。


手のひらを返したように駄々をこねる私に彼は困惑した。


そして、私は彼にうやむやにやり過ごされ、部屋に独りぼっちにされた。



倦怠感に包まれながら私は天井を眺めた。


私ってどうしてこうも浮雲のように流れっぱなしなんだろう。


そんな時、あの忌まわしい記憶がよみがえってきた。


私が、こんな女であることを許してしまうような心に成り果ててしまった出来事を・・・。


あんなことがあれば愛なんてなくてもいいやっておもうわ・・・。


タバコが吸いたい、でもここは禁煙。


風呂に入ることにした。


あの時はこんなことになるなんて思っても見なかっただろうになぁ〜とおもって


湯船の中で眼を瞑る。




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