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『原敬』ドラマ化したらこうなる

『原敬』のドラマ化が発表され、記者会見が行われた。


「この度、歴史ドラマ専門チャンネルが制作する歴史ドラマの主人公が、原敬と決定いたしました。

主要キャスト、撮影交渉などはこれから行う予定です。」

その後、主要キャストの発表、撮影の進捗状況を伝えるたびに、記者会見を行う。


南部藩本宮村、現在の岩手県盛岡市本宮から、撮影は始まる。


そこに原敬の生家があり、現在は原敬記念館となっていて、盛岡市の歴史資料館になっている。

『祝!原敬、歴史ドラマの主人公化!』

というのぼりが、いたるところに立っている。

華族でも藩閥出身者でもなく、『平民宰相』と後に呼ばれる人物の生家は、質素な(たたず)まいだった。

町の人々は、まさに地元の町おこしに躍起だ。地元の有力者たちが中心となり、音頭を取る。

盛岡市長や岩手県知事、さらには岩手県の地元選出の国会議員までが駆けつけ、この歴史ドラマを盛り上げるのに躍起になる。


これも全部、私が企画、立案した原案が通ったことから始まった。

私は広報も担当している。Webサイトを使った歴史ドラマの情報発信も行う。


歴史ドラマ専門チャンネルのホームページの作成や更新も行う。業務内容は実に多岐にわたる。

歴史ドラマ専門チャンネルは、もともとは中国やヨーロッパの歴史ドラマの配信を手掛けていたが、日本の近現代史のドラマも、これをきっかけにして本格的に手がけていくと、方針転換したようだ。

日本の近現代史の担当部署も設立された。もちろん、ヨーロッパ史はヨーロッパ史の担当部署、韓国時代劇は韓国時代劇の部署、そして中国史は中国史の担当部署と、それぞれの担当部署が制作、企画、立案、広報を担当する。


『原敬』のドラマは、冒頭から衝撃的な内容となる。なんといきなり、東京駅南口、現在の丸の内南口の改札付近で、実行犯の中岡良一に刺殺される場面。

この時、原を刺した刃物は深く突き刺さり、実際にはほぼ即死だったと伝えられているが、ドラマの中では息を引き取る直前に、原のこれまで歩んできた人生が走馬灯としてよみがえり、南部藩本宮村の生家の面影が浮かんだところで、息を引き取る、という展開から始まり、その後、南部藩本宮村の生家で、赤ん坊として生まれた瞬間の原敬が産声を上げる場面になる、という、これがドラマの冒頭の展開だ。


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