メリーと花と精霊と(3)
メリーの職業がついに明かされる!?(笑)
「ねぇメリー、にゃんで行くときみたいにじゅもん?みたいにゃの言わないの?」
これは今気づいた事だが、行く時は『我が血よなんたらかんたら』って(そんな事は言ってない)言ってたのに、さっきは誰かに声をかけるだけで浮いていた。私じゃなくとも疑問に思うものだ
『それはね、あちらの世界から精霊界へ行く時は呪文を言わないで行くのは凄く力を使うし、難しいの。だから正式なものでなくとも言わないと扉が開かないのよ。
でも、精霊界は本来の力が使えるしあちらの世界よりもやりやすいのよ。』
ほーそういうものなのか。花の女神だったら出来ると思ったが違ったのか。
「へぇー
じゃぁ、じゅもん無しできたひとはいにゃいの?」
『あら、いるわよ。そりゃあ大概の精霊達は出来ないけど、精霊王なら出来るに決まってるじゃない。』
え。
ここでまさかの精霊王かよ!
『精霊王は精霊界のなかで1番強いのだから、出来ないわけないじゃないの。』
えぇー…
「あ…、メリーのおしごとってなぁに?」
『言ってなかったかしら?私はね、精霊王の秘書をしているのよ。ふふ驚いた?』
「ええぇーーー!」
え、もしかしなくてもメリーって1番王に近い立場なんじゃ…
『今日精霊界に誘ったのも、仕事中にポロッとリリーの事言っちゃって~
そしたら珍しく精霊王が興味をお示しになられて連れて来いって仰るから暇そうだし連れてきたのよ。』
「え…。ってことはいまからせいれいおうのとこ行くの?」
サァっと体が冷えてくる。
『えぇ。』
精霊界に来たからと言って王に会うことはないだろうと思ってたのに王に会いに行くなんて!!
『ほら見えてきたわ。あの大きな城が精霊王の住んでいる王城よ。』
次は精霊王登場です。お待たせしてすみません




