↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生した貧乏男爵令嬢、領地を開発して大金持ちになります!  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/35

この世界、地球とは違う?

「お母様!」


私はお母様を見つけると、すぐに駆け寄った。


「竹の子は、今ぐらいの時期に採れますか?」


「竹の子?」


お母様は少し不思議そうな顔をする。


「竹の子は、いつでも採れるわよ?」


「へ?」


私は固まった。


「一年中?」


「そうよ」


……え?一年中?

竹の子って、春に採るものじゃないの?

私は思わず考え込む。


「そう言えば、最近食べてないから食べましょうか」


「え、あ……はい!」


竹の子。食べられるなら食べたい。

……じゃなくて!

これはどういうこと?

この世界の竹の子は一年中採れる。


となると。私の前世の常識で考えたら、何か見落としそうな気がする。


季節が違うのか。植物そのものが違うのか。

それとも、この世界では普通なのか。


「じゃあ!」


私はもう一つ聞いてみる。


「この椿っていう花は?」


植物図鑑を持ってきて、椿によく似た花を指差す。


「ああ。これも一年中、花は咲いてるわよ?」


「…………」


やっぱり。


「クルークも色々と興味が出てきたのね!」


「はい!」


これはそういうことにしておこう。

植物について興味を持った四歳児。


うん。自然だ……たぶん。


「この椿は、何かに使ってますか?」


「使う?」


お母様は少し考える。


「うーん……聞いたことはないかしら」


「なるほど……」


やっぱり。使っていない。

つまり。この領地には、まだ利用されていない資源がある。


しかも――私は周囲を思い浮かべる。


パンパ領は広い。その大部分が山。

木も大量にある。竹も大量にある。

それなのに、今の主な産業は木材と竹細工くらい。


「……」


これは。もしかして。

とんでもないことなのでは?

今まで私は、地球の知識を基準に考えていた。


竹の子は春。椿はこういう木。


この植物はこう使える。

でも。この世界では、それが当たり前とは限らない。竹の子が一年中採れる。

椿に似た木が一年中花を咲かせる。


そして、その椿の種から油が取れる可能性があるのに、誰も利用していない。


「……ふふ」


私は思わず笑ってしまう。

お母様が不思議そうにこちらを見る。


「どうしたの?」


「なんでもありません!」


そう。まだ何も分からない。

でも。一つだけ分かった。


この領地には、まだ使われていない物がたくさんある可能性が高い。


それなら。


木。竹。植物。実。葉。種。


……山そのもの。


「これは、ちゃんと調べないと」


私は拳を握る。

パンパ領は、私が思っていた以上に大きい。


その山の中に、まだ誰も価値に気づいていない物が眠っているかもしれない。


だったら――探してみる価値はある。


「まずは、植物をもっと調べよう」


私はそう呟いた。


領地開発。


どうやら、商品を作るだけじゃないらしい。

この領地に何があるのかを知ることも、立派な領地開発なのだ。


そう思った私は、また書庫へ向かうのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。