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マリーちゃんの幸せライフプラン始動

連載版として新しく執筆はじめました。

短編で(主役なのに)書ききれなかったマリーの恋愛事情をもっと盛り込みつつ、かわいいシャルロットを書きたく頑張ろうと思いますので宜しくおねがいします。

 転生した身として、本来気をつけるべきは悪役令嬢の場合破滅エンドを避ける、だけど私はヒロイン転生しているからこの限りではない。


ーー駄菓子菓子。


 どの選択肢も待っているのは死、あるのみだ。ということで私が取るべき選択肢はたった一つ。


「フラグを折るための活動をする」


 はい、シンプル!モブとして極力目立たない!以上!でも、ヒロインだから見た目自分でいうのもなんだけど超絶美少女かつ庇護欲そそるのでなんとかして目立たないようにしなくてはいけない。一方で、魔力量が多いので生徒会に入ることは既定路線なので避けられない。(こっちでいう成績優秀者扱いで教員推薦ポイントが何故か加点される仕組みで、大体魔力多いと生徒会に組み込まれちゃうんだって)だから生徒会で真面目に活動しつつも目立った活躍はしない。

 

 とはいえ、生徒会と一言で言ってもこの学園、ふんわり設定で攻略キャラくらいしかいないのかなと思っていたけどしっかり組織化されている生徒会だった!そして結構な数の生徒で組織されていた。ゲームでは「貴族階級が下なのに魔力量が多いので半強制的に生徒会に入れられる」というのが凄く目立つポイントだったみたいだけど、実際は生徒会に所属している生徒は結構いるっていう点では特筆するようなことはないみたい。魔力量は、高位貴族であればあるほど高い割合が多いのでそういう高位貴族は結構魔力量が高いから生徒会に入るという理由はちょいちょいあるみたいだけど、下位貴族は本当に魔力量が大きくないと無理だから、私の魔力量が多い、ということがポイントだったみたい。


 生徒総会をトップとして、執行委員会(ここに生徒会長とかいる感じね)が全体組織の取りまとめをして、そこに監査委員会・選挙管理委員会・専門委員会があって、専門委員会にさらにぶら下がる形で美化・文化・図書・体育・保健・放送・広報委員会があったので、私は図書委員会に所属してなるべく王太子や他のメンバーと関わらないように息を潜めながら活動することに決定。王太子といえども流石に一年生から執行委員会には所属しないので執行委員会の準メンバー、かつ監査委員会に他メンバー含めて所属していましたよ。


 ちなみにシャルロット様は王太子の婚約者ということで準皇族扱いかつ魔力が多いので王太子と同じ執行委員会に所属してます。尊い。


 シャルロットの可愛さにずっきゅんされて、とりまきとして常に傍にいようと決めたので、こういっちゃなんですが私、見た目がめっちゃ可愛いので浮かないように工夫することにしました!なるべく地味めな髪型にしてそばかすをメイクで書き足し、メガネっ娘に毎日コスプレ気分。制服こういう時没個性でいい仕事してくれる!


 攻略対象との最初の出会いフラグはシャルロットと友達になることでひとまずは避けられた折れたみたい。攻略対象からは、シャルロットのとりまきの一人、としか見られていないようである。むふ。順調順調♪


 フラグは基本、私と王太子との仲が深まってシャルロットが嫉妬心を隠して隠してプッツンすることで一気に噴出してしまう。あの美少女シャルロットが物言わずとりまきが忖度してチマいイジメをするわけである。物を隠す、器物損壊(ものを壊す)、ハブって孤立させる、噴水に突き落とす、でラストは階段から突き落とす。まぁシンプルなので「はい、ここテストに出るぞー」って言われてるのと同じ状態なのでその前後の流れは細かく覚えていないけれどポイントポイント押さえていけばいいかなと思っていました。


 だけど、とりまきに入った時点で実はそのテスト、なくなってます!!フラグ回避めちゃ簡単じゃね?とはいえ、ゲームの強制力が怖いんで、真面目に対策打つことにしました。


 まとめると、マリーちゃんの幸せライフプランは

・(攻略対象に見つからないように)目立たない

・それぞれの婚約者のカップリング強化でゲームの強制力回避


の2点です!


ーーそう。このゲームの攻略者である王太子と筋肉バカは、婚約者いるんですよ。


 ほんと馬鹿よね。ゲームで気軽に婚約破棄とか言っちゃうの。ということで今後の方向性は以下の通り。


 →王太子:シャルロット様と恋に落ちて頂く(っていうかぶっちゃけ落ちなくていい。いつまでもシャルロット様愛でていたい。けど幸せになってもらいたい。めちゃジレンマ)

 →筋肉バカ:とりまき仲間の1人である、ローズモンド様との関係改善に全力を注ぐ

 →義兄:闇深め。とりあえずほどほどの距離感を保つ。

 →先生:なんとかする。


 ということで、千里の道も一歩から。まずは愛しのシャルロット様と王太子の関係改善ですね。ランチの時間にド直球でシャルロット様に聞いてみることにした。


「シャルロット様はせっかく王太子殿下とご一緒の学園に通ってらっしゃるのに、ご一緒されている時間があまりないように感じられるのですが、寂しくはないのですか?」


すると、鈴がなるような声で(ホント鈴みたいなの!超カワイイの!)


「まぁ、マリー。王太子殿下は学校生活に加えて帝王学も別途受けていらっしゃるので大変にお忙しい身空ですのよ。私などがわがままでお時間を割いていただいてよいお方ではなくってご遠慮しておりますの」


とお答えになるの。うーん。これは、あかん。会わない時間がないことが当たり前になっている。これじゃあお互いのことを知ることもできないし愛情なんて育たないわ。


 悪役令嬢にならないシャルロットはまさに、淑女の鑑で王太子とのお付き合いも節度ある健全なものってことですか。あげ過ぎは良くないと思ってお花に水をあげないようなものだ。ある程度はやっぱりしっかりたっぷりお水を上げる必要はある。ということは、もっと会って話す機会を作ってあげたらいいんじゃないかしら。好きの反対は嫌いじゃない無関心だっていうしね。王子。。。無関心じゃねぇか(涙)



「ロベール先輩、可愛い後輩のマリーちゃんからものは相談なんですが」

「自分で可愛い後輩とかいうなよ」

「あのですね、執行委員会の皆様はなかなかにお忙しい身空の方が多いじゃないですか。

 で、普段からコミュニケーショのが不足しているとやはり色々な判断をしないといけない時にコミュニケーションロスが生じたら良くないんじゃないかなって思うんです。」

「ふむ。そこまでは別に普通の内容だな。つまり何が言いたい」

「つまりですね、執行委員会の皆様が仲良くなるように執行委員会でランチの会を企画したらどうかなと思うんです。毎日でなくても週に何回は一緒にランチするっていう」

「ほぅ。放課後に実施していた会議をランチオンにすれば捗るし一石二鳥というわけか。良さそうだな。早速持ちかけてみよう」


ということで委員長のロベール先輩にまずは最初の一歩を吹き込んでみた!そうしたら、意外と早く動いてくれて翌々日のランチから、試験的にということで執行委員会のメンバー面々で集まってお昼を食べることになった。


「おい、マリー。お前は言い出しっぺだから書記としてランチオンに参加しろよ」

「えっ!?き、きいて無いですよ!」

「そりゃ言ってないからな」

「えぇ〜〜〜〜(極力攻略対象に会わないための計画なのにぃぃぃぃ〜〜〜)」

「議事録はこのフォーマットで出すように」


ーー恐るべし、ゲームの強制力。これだから侮れないんだ。


 ロベール先輩はゲームの攻略対象ではないんだけれど、ミルクティー色した柔らかそうな髪とエメラルドグリーンの綺麗な瞳がとにかく目立つ猛烈なイケメン。公爵家の嫡男で現宰相閣下の子息なので、末は宰相有力候補として期待されている。生徒会でも生徒会長を最終学年で務めていて、なんで攻略対象じゃ無いんだろう?でも隠れキャラじゃ無いしな。と思ったけど、この性格の悪さと人使いの荒さだったらまぁ入ってなくてもさもありなんですよ。これはなるほどビジネスライク。恋の匂いがしない。


 合理的なことはすぐに即断即決、まずはやってみるのアジャイルスタンスなんで助かった!


「まぁ、マリー。こっちにいらして。今日のランチは初めてということで食堂の個室を貸し切って実施するようよ。わたくしのお隣にいらっしゃいな」

「シャルロット様のお隣というと上座すぎて恐縮ですぅ」

「うふふ、学園にいる間は身分の垣根を取り払い皆で親睦を深め交友の幅を広げることが大前提ですもの。こちらにいらして」


ーー小首を少し傾げてこちらを上目遣いで見てくるシャルロット様…ゴフッ!!!やば可愛いんですけど!!!


 あ、王太子ちらっとこちら見てる。


「ありがとうございます。でも婚約者の殿下を差し置いてお隣などとはやはり。もし殿下がシャルロット様のお隣に座られるのでしたら安心して侍りますわ」

「あらあら。殿下、もしよろしければお隣でご参加くださりませんか?」


 お。例の小首クイッ、上目遣いキラリン⭐︎やってるやってる。

 おお?ちょっと耳赤くなったね。いいねいいね。この破壊力をきちんと理解できないと人として終わってると思うよ。よかった、国を背負って立つ君が人間的な感覚がある人で。


 ということで、週に話す議題がある時はランチ会が開かれることになって、その度に王太子とシャルロットは隣の席になってにこやかにお話しするようになった。今までほぼ会話もなく、婚約者としての正式な交流会は3ヶ月に一回王宮の妃教育の後にお茶会とかだけだったというのだから、美味しくご飯食べながらお話しできるだけでもかなり前進じゃないか??

もしよろしければ★評価をお願いします!

シャルロットだけじゃなくて、周りの可愛い少女たちにも少しずつスポットライトを当てていけたらなと思います。

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