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第37話 大聖堂地下の迷宮

王都の大聖堂。

ピレラ総主教から、俺達に直々の頼みがあると言う。


「何でしょう?」


「実は、この大聖堂には、地下空間がありましてな。その奥に、聖者(せいじゃ)奇蹟(きせき)を起こしたと言う(せい)遺物(いぶつ)があるらしいのです。」

(せい)遺物(いぶつ)、ですか?」

「ところが、そこに200年程前に魔物が住みつき、以来そこは迷宮(ダンジョン)と化してしまいました。おかげで、私も含め、生きている者は誰も(せい)遺物(いぶつ)を見たことが無いのです。」

総主教は少し心苦しそうに告げた。

「大聖堂には武装した兵士は入らない慣習だったので、歴代の王にも長い事放置されたままでした。極まれに外国から攻略に来る方々もいるのですが、帰ってきたものはいません。」


「なるほど、その迷宮(ダンジョン)を攻略してくれってことですね?」

「いえ、大変危険なので、調査だけで結構でございます。ユーリ殿のお命あってのものですから。」

「わかりました。出来る限りのことをしましょう。」

俺は総主教の依頼を引き受けることにした。



大聖堂の地下。


大変危険らしいので、一応みんなを地上に置いて行こうとはしたが。


「ユーリ様が行くところわたしありです!」

「サーシャ嬢の言う通りです。私もユーリ殿について参ります。」

「私もです。ユーリさんの隣で戦います!」


結局3人ともついてきてくれた。


「ユーリ様、今度は本物の迷宮(ダンジョン)ですね。」

「そう言えば、王子様の遺言が絵に描いてあったのはこんな感じの地下だったな。」

盾があった場所の地下に比べると、こちらの方がけた違いに規模は大きいが。

「ユーリ殿、この4人だけで戦うの、実は初めてですね。」

「そう言えばそうだな。」

そもそも最近は大軍と戦ってばかりで、あまりモンスターと戦っていなかった。

久しぶりに原点に返った気がする。

「ユーリさん、何だか私たち勇者パーティーみたいですね。」

「そうだな、さしずめ従者パーティーだ。」


「きゃははは!もうユーリ様ったら。」

「くすくす」

「あははははは。」

俺の冗談に皆で笑った。


その時。


ドドドドドドド!


「何かが・・・来る。」

「ユーリ様、オークの大群です!」

モンスターまで大軍かいな。

「50匹はいるようですね。」

「さっきから全然出て来ないと思っていたら、ここで一斉に来ましたね。」

俺達の出方でもうかがっていたのだろうか。

いつものように杖を構えて強化魔法を唱える。

攻撃力(リフレー)上昇(クス)!』

防御力(コンター)上昇(クト)!』

俊敏性(ロブコ)上昇(ースト)!』


サーシャがクロスボウを構えて続けざまに撃つ。

「えいっ!」

バシュ!バシュ!

ギャー!

遠くのオークが何体か倒れる。

次にミーリャさんが投げナイフを乱射し、近づく敵を撃ち倒す。

「はっ!」

ダダダダダダダッ!

半数ほどは倒れるが、残りは至近距離まで近づいてくる。

「おりゃあー!」

ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!


「はあっー!」

ザシュ!ザシュ!

俺とイオナが剣を構え、近づいてくる敵を片っ端から切り裂く。

ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!


目の間の敵を、ひたすら倒す!

「お前で、最後―!!」

ザシュッッ!!


ギャーーー!!



「ふう。全部倒したな。」

「たくさんいましたね。」

「今の戦闘で倒したのは計53匹。内20匹はユーリ殿の戦果です。」

「やっぱりユーリさんはすごいですね!私ももっと頑張ります。」

さて、奥に進もう。


その後も俺達は、襲ってくるオークやトロールを何度か倒した。


「さて、一番奥にたどり着いたぞ。」

「扉がありますね、ユーリ様。」

「向こう側に、聖遺物があるのでしょうか?」

ふと、気付いた。

「・・・あれ?俺達何をすればいいんだっけ?」

「総主教聖下は、確かこの迷宮(ダンジョン)を調査するようにって。」

サーシャの言うとおり、調査だけで、なんか無理するなって言ってた気がするが。

「・・・一番奥、着いたぞ。」

「着きましたね。」

「ユーリさん、扉開けていいですか?」

「いや、俺がやる。」

イオナを制してドアの取っ手に手をかける。

―ん?何だこの違和感は?


―!!

俺はとっさに杖をふるう。

防御(アリーナ)!』(」)

俺達の周りに薄い膜が張った瞬間。


ドォーーーーーーーン!!!


辺りが爆発し、土煙が立ち込めた。

「みんな大丈夫か!?」

「わたしたちは平気です!ユーリ様は?」

もちろんなんともない。


煙が晴れてきたので、俺はあたりを見渡す。

爆発で一面が真っ黒だ。


「ユーリ様のおかげで、みんな傷一つなく助かりました。」

「今までに来たパーティーは、防御魔法が無いのでこの罠を回避することが出来なかったんでしょうね。」

「まさかあんなことが起きるなんて・・・」

迷宮(ダンジョン)だとよくあるらしいな。初見で全員無傷なだけで御の字だ。」

俺は少し縮こまってしまったイオナの髪を優しくなでた。


今の爆発で、扉は完全に吹っ飛んだ。

これでようやく中に進めそうだな。

俺達4人は部屋の中に踏み込んだ。


大きい部屋の中に、何かがいる。

「影・・・?」

「ユーリ様、あれは一体?」

影が、ゆっくりこちらを振り向いた。




お読みいただき、ありがとうございます。


「面白かった!」


「ここが気になる!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品の評価お願いいたしします。


面白かったら☆5つ、つまらなかったら☆1つ、正直な感想でもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです!


何とぞよろしくお願いいたします!


※次回投稿は6月13日(日)午後か夕方を予定しています。

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