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第1章 なぜ勇者より無職の俺が色々と格上なのか? 第6話 魔波

ブックマーク50ありがとうございます!!じゃんじゃん投稿していきます!


修正しました。

 今俺の隣には、鎧女が座っている。なぜそんなことになったかって? すこし時を遡ろう。


「私では、エドルは倒しきれないのです。あの問題児のせいで多くの国民が苦しみました。救っていただきありがとうございます」


「だから、そんな強くなかったし礼は要らねぇよ! だからどうか頭だけは上げてくれ!」


 これだ。これが原因で鎧女が隣に座ったのだ。俺がこの発言をしたとき取り巻きの騎士、また鎧女は口を閉じることが出来ていなかった。鎧女曰く、エドルは黒階級の冒険者でありその実力は勇者に並ぶほどであった。その人物をそんな強くないと言ったことは自分の実力が勇者を遥かに超えているということを暗示しているのだ。


 こんなことがあり、鎧女は俺の隣にいるのだ。しかし、クズ(ウッド)のやつ俺のことがうらやましいのかずっと睨みやがる。奥さんがいるのになんてことだ。しかし、


「なんで俺の隣に座る?」


「あなたに興味湧いたのよ」


「あっそ」


 ①めんどくさい。②帰りたい。③眠い。この3つが頭の中に巡っているだけなのだ。すると、


 ‶ファンファンファンファンファンファン!!!!!″


 いきなり鼓膜にヒビが入るくらいの爆音なサイレン音が町中に響いた。


「な、なんなんだ!?」


「この時期に魔波ですの!?」


「魔波?」


 鎧女曰く、魔波とは年に1回決まった時期に発生する魔物の大量発生のことである。毎年決まった時期に発生するので対策を講じて犠牲者は0に近いらしいのだが、今回はいつもの時期とは真逆の時期。対策もなにも出来ておらず、エドルは俺がぶっ飛ばしてまったため今は治療中。エドルの上司である勇者フォルトスは先の魔族との闘いで魔王レオンにボコボコにされたため、エドル同様治療中らしい。この状況の中で、(やるな! レオン)って思ってしまった。そんなことは置いといて、この状況はかなりまずいらしい。


「しゃーないか...」


「え?」


 急に立ち上がり準備体操をし始めたテンリに鎧女は困惑していた。


「いっちょ行ってくるわ、ウッド」


「おう! 目標は?」


「全滅!」


 2人で会話しているとこに鎧女が割り込んできた。


「あ、そ、その...あなたはこの国の勇者ではないので。そのようなことは—————————————」」


「多くの犠牲者がでるのか、それとも犠牲者を最小限にするか。どっちかなんてすぐにわかるだろ」


 俺は鎧女の言葉を遮るように言った。そして鎧女は深く深呼吸をして、


「お力を貸してください!」


 鎧女は俺に頭を下げた。女に頭を下げられてお願いをされている。これは、犠牲者ゼロじゃないと、師匠の顔に泥を塗ってしまうぜ。


「あぁ、任せろ」


 テンリは鎧女の頭に手を置いてギルドを後にした。そのときテンリは、鎧女の顔が真っ赤になっていることは知る由もなかった。



「魔波かぁ。」


 どのくらい来るんだろう。今俺は、外壁の上で周りを見渡しているが魔物の姿が見当たらない。


「あと少しで来ると思いますよ」


 鎧女の声がしたので、横に目を向けると完全武装の鎧女が居た。


「お、おう。あんた本当に女か?」


「お、女よ!!」


 頬を膨らませながらぷんすかしていた。何だその反応! ギャップ萌えしていると、


‶ゴォオオオオオオオオオオオオン!!!″


「来た」


 おいおい、なんなんだあの数.......。ざっと1万はいるぞ! 横の鎧女を見ると絶望の顔をして、膝をついていた。


「お、おい! どうした!?」


「あ、あんな数例年の10倍以上ある...」


 おいおい、まじかよ。周りを見渡すと騎士たちが次々と膝をついて嘆いていた。


「おい、鎧女! 俺は強い友人を持っている! そいつらを呼ぶが、あんたが俺の見る目は絶対に変わる。だからここでさよならする可能性が高い。だが、その友人たちにむかって攻撃だけはしないでくれ! お願いだ」


「わ、わかりました」


「ありがとう」


「さぁーって、おでましだぜ! 白竜(ハク)黒竜(コク)!!」


 俺は『友輪契約』を発動した。


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