第二十六話 夜は野獣が現れて?
何とか岸に無事にたどり着いた。きつい。正直に言ってきつい。それなのに中宮会長は平然としている。
「お~い!!」
木山が走ってきていた。
「二人ともよかったです」
「木山か。みんなは大丈夫だったのか?」
「はい、ふたりだけ落ちたですよ」
そっか、それならいいか。それにしてもよく木山ここがわかったな。
「記者の勘ですよ。それで、中宮会長との二人っきりはどうでした?」
いやらしい顔で聞いてきた。思い出されるのはあんなことやこんなことっていかんいかん。
「そんな場合じゃなかったよ」
「なんだ残念ですね。面白くないですよ」
「面白いほうがいいのかよ」
「はい」
即答したよ木山の奴。
「お~い!!」
「あ、みんな来たみたいです」
木山の言うとおりみんな来ていた。
「悠大丈夫!!」
「大丈夫だ。だから抱きつくな莉子!!」
「え~」
え~じゃないよ。え~じゃ。
「たく、心配かけやがって」
「三上…………」
そうか、三上も心配してくれたのか。
「ああ、悪――」
「そして、羨ましいんだよこのバカやろう!! 穴に落ちて死んでたら良かったんだ」
違ったいつも通りだ。
「暗い洞窟で中宮会長と2人っきり…………ヤったのか! ヤったのか!?」
「何もしてねえよ!! 勝手なこと言うなよ!!」
「くはっ!!」
一発殴っておく。これでうざいのが消えたはずだ。
「悠……」
「ん? どうした莉子?」
「本当にヤってないの」
あの莉子さん。黒いオーラが出てるんですが? 物凄く怖いんですが。
「ヤってないってか出来るかー!!!」
「そっか、悠だし大丈夫だね」
それはどういう意味だ莉子。
「そのままの意味」
「お前な」
まあ、その通りなんだけど。
「まあ、とりあえず別荘に戻ろうよ。ここじゃなんだし、二人はお風呂入ったほうがいいでしょ」
栗原の提案どおりにしたほうが得策だな。
「わかった。行こう」
別荘へと向かう。本当思い返すと僕散々な目にあってるなこのバカンス。誰かの作為を感じるのだが。
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別荘で僕はゆっくりしていた。食事は栗原が作ってくれているし。僕はいまやることがない。
「それにしてもなんだろうな。誰かの作為を感じるのだが」
「作者じゃないですか?」
僕の呟きに木山がそんなことを言った。
「メタな発言はするなよ」
「しかし、誰かの作為なら作者以外考えられないですよ?」
「確かにそうなんだけど」
あの作者がそんなことするかね? しそうなんだが一回でやめそうなんだよな。二回もやらないよそれだけは確実に言える。
「そうですか」
「たぶんな」
あくまで気がするだけだし。
「まあ、ただの不運とかありえますよ」
「それにしては誰かの作為を感じるんだよな~」
「そうですか。まあ、気をつけるです」
「ああ、わかってる」
さてと、そろそろ栗原が夕食を作り終えるころだろうな。そう思ってカウンターを見ると。
「ブッ!!?」
思わず噴出してしまった。
「ん? どうした?」
僕の目の前には中宮会長がいた。だが、それだけなら噴き出したりはしない。問題があった中宮会長の格好に。
「な、何て格好してんですか!?」
中宮会長の格好はエプロン。そう、エプロンのみ。つまり裸エプロンという格好なのだ。それが料理していたのだ噴き出さない方がおかしい。栗原はというとソファーに座ってくつろいでいた。
「おかしいか?」
「おかしいでしょう!! 服はどうしたんですか!!」
「洗濯中でない。明日には届くはずだ。それまでないからなこれを着ている」
いやいやいや。服ないから裸エプロンっておい。明らかにおかしいだろう。
「何か問題でもあるか?」
「大有りです」
「どこがだ?」
…………駄目だこりゃ。とりあえず退場願おう。
「木山頼む」
「貸し一ですよ」
「わかった」
木山が中宮会長を連れて行った。ふう、これで大丈夫だ。被害者は三上一人だけだし。死因鼻血による出血死。
「よくねえよ!!」
「チッ、生きてたのかよ」
「生きてるよ!!」
まあ、いいや。さてと、栗原が残りをやってくれたようで夕食は完成したようだ。
「じゃあ、食べるとしようか」
夕食をおいしくいただいたあと僕は疲労により部屋に戻り眠ってしまった。
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「ん?」
なんだ。誰かがいるような気配が。この感じ前にもあったような。
「…………」
「…………」
うん、侵入者がいた。
「…………莉子、なにやってるんだ」
さて、目の前には下着姿の莉子がいた。律儀に鍵はかけられている上に
「夜這い」
「…………」
ああ、もう、コイツはなんでいつもいつもこうなんだよ。
「とりあえず――おい」
「ん、なに?」
莉子め、しらばっくれるな。僕もさっき気がついたんだが今完全に拘束されている。おいおい、前回と違ってかなり用意周到じゃねえか。
「これはずせ」
手を動かして縄と示す。
「いや」
即答したよコイツ。てか、このままでは大変なことになる。さて、どうする。運良く誰かが来る……はないな。そんな小説みたいなことはないな絶対に。
「さ~て」
本格的にやばいぞこれ。
莉子の手が生き物のように俺の体の上を這う。なんとも言えない感覚が脳を刺激する。
「ふふふ、どう? 気持ちいい?」
「ふざけるなやめ――むぐ!?」
莉子に口付けされてふさがれた。無理矢理莉子の舌が中に入ってくる。
「んんんんん!!」
「んっんっん」
そして何かを流し込まれた。
「むぐ!?」
「ぷは~。ふっふっふ~」
「莉子なに飲ませた!!」
なんか知らんが体の感覚がなくなってきた。というか体が痺れて動かん。こいつ何飲ませやがった!!
「とある伝手を使って手に入れた痺れ薬」
なんだその伝手って! てか、マジやばい。
「さて、じゃ、動けなくなったところでいくよ~」
莉子が僕のズボンとシャツを脱がせる。動けない僕は抵抗すら出来ない。
「ふふふ~」
莉子が笑っている。誰でもいいから誰か入ってきてくれ。じゃないと大変なことになる。作者でもいい。
(よんだ?)
作者早く何とかしろ。
(といってもねほら、お客さん期待してると思うんだよ)
何をだよ!
(だからさ、一発やっちゃえばいいじゃないの。弊害はないんだし)
気楽に言うなよ!! あるよ。弊害めっちゃあるよ!!
「悠?」
やばい、変な妄想としゃべってた。いかん現実逃避は死に繋がる。
「大丈夫? まあ、大丈夫じゃなくてもやるけど」
莉子が僕の体にべったりと張り付く。そして、胸を舐める。
「うっ」
「ふふふ、良い反応だね」
舐め続ける莉子。その感覚は僕の脳を刺激して反応させる。
「ふふ、悠のここ大きくなってるよ」
莉子は僕のあそこを弄る。
「くあっ」
「ふふふ」
もう、どうしようもない。そう、僕は悟った。だから、僕は意識を手放した。
やばい、ストックが切れてきた。というか切れた。これからは不定期更新になるかも。なるべく、ならないようにがんばるけど。もしものときは申し訳ありません。




