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馬鹿王女から婚約破棄された公爵令息が外国でほどほどの幸せのために元婚約者を処刑をする話  作者: 山田 勝


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1/3

プロローグにしてエピローグ

「ちょっと、私は女王よ!だって仕方ないじゃない。払えないのだもの!」



 私の前に太った何かがいる。


「私は音に聞こえたダーク王国女王メリッサよ!」


 私はダキア王国に雇われ執行官として祖国ダーク王国の王宮に赴いた。メリッサ女王か・・

 この女は私の元婚約者だった。10年前か・・・


 この王国に精通している私が執行官に選ばれたのだ。

 この王国は現在デフォルト状態だ。しかも、ダキア王女からネックレスや宝石を借りパクをしている。


 果ては、我が王女殿下の名を使って高価なネックレスを作らせている。支払いは王女殿下に。

 つまり、詐欺だ。




 メリッサは私を認識していない。


 ツバを飛ばしながら叫び。バタバタと暴れている。


 その隣には見覚えがある。男性が化粧をしている。男爵令息ダミアンか。またプルプル震えてメリッサの後ろに隠れている。



 王宮は女だらけだ。

 男はいるが美男子か頼りにならなそうな奴しかいない。


 そう、ここは女にしか相続が認められていない王国だった・・・

 大陸でも珍しい女系国家。


 だが、過度な実力主義が原因だった。


 何故なら、息子は選べないが婿は選べる。


 娘に優秀な婿を迎えて家門をもり立てようと流行になったからだ。


 それがいつしか女にも相続がある。から、女だけに相続があるに変わったのだ。

 原因は女を家を継ぐ道具として扱ったのだから、皮肉なものである。


「アルベート殿、これからどうなさいますか?」


 回想が長くなった。

 護衛騎士団長が私に話しかけた。


 しかし、女王は私の名で反応した。



「アルベート?・・・貴方、アルベートね!分かったわ!結婚してあげるから何とかしなさい!」

「メリッサ様!僕は?」

「「「僕たちは??」」」


 王配いっぱいいるな。

 私は既に決まっている案を如何にもその場で考えている風を装って述べた。



「・・・う~ん。騎士団長殿、王族と女王の配偶者は全員奴隷として売却するから拘束して、6歳以下は孤児院でいいや」


「では、女王自身は?」


「そうだね。財産のありかを拷問で吐かせた後、市場で裸にして豚のようには這いつくばらせて、醜さと哀れさを演出して縛り首でいいよ。縛り首はロープに首をかけて、ゆっくり引きながら苦しませて殺す事」


「・・・了解しました」


「嘘よね!だって仕方なかったですもの!」



 仕方なかった・・・か。


「私も仕方ない。だって、娘達の為だもの」


「何を言っているのよ!」



 私がこの汚れ役を引き受けたのは、娘達のためだ。

 これは、過去に遡って説明をせねばならない。






 ☆☆☆10年前



「アルベート、婚約を破棄するわ!真実の愛の相手ダミアンを虐めたわね!」

「メリッサ様、私は婚約者のいる婦女子に近づくなと申し上げただけです」

「キィ、俺の女と言いたいわけね。悪しき男尊女卑主義者ね!」



 この国で男尊女卑と言われたら、社会的死を意味する。


 私はこの国の公爵令息だった。

 王女殿下の後ろには金髪の男爵令息ダミアンがいる。身をかがめてプルプル震えている・・・


 大勢の着飾った女男がいる王宮の広間で断罪をされた。

 これで私の人生は終わった・・・



 すぐに公爵家に帰った。しかし、公爵は私を役立たずと言う。

 公爵は義母だ。


「王家と縁を結びたくて縁組をしたのに・・・今日で親子の縁を切るわ。書類を出しておきなさい」



 自分で縁切りの書類を出すのか・・・そう言えば、この公爵家の事務は私と・・・


「アルベート、私がやっておくから外国に行きなさい」

「はい、義父上」


 義父上がやってくれると言う。

 しかも、義父上は旅費も用立ててくれた。


「少しずつ貯めたお金だ。これで自由になりなさい」

「ありがとうございます」


 私の実家はもう姉上が継いでいる。私が帰っても、冷えたスープを飲む境遇に陥る。


 この国は男に価値はない。

 肉体労働者や兵士になって薄給で働くしかない。



「そうだ、男尊女卑と言われる国に行って見よう」


 私はこうして、男尊女卑の遺風が残るダキア王国に参ったのです。


 しかし、ここでは・・・・


 男の仕事は祖国の二倍くらいだ。いや、男女差がないが・・・



 紹介状のない私は冒険者ギルドに登録するしかありませんでした。

 そこで貴族の家の使用人募集が張り出されていました。


 皆、見向きもしません。


「あのこのクエストに募集したいのですが」

「分かった。庭師や力仕事を募集だ」


 これが運命の人と出会うきっかけとは思いもしませんでした。

 この国では表向きは綺麗事のレディーファーストだが、実際は真逆である国なのです。





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