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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の内乱
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市街地3

 探索が大半終わる。

「しかしなんと言うか」

 見つけた、手がかりらしきテントを拡大する。そこには大鍋に入ったスープがあった。

「避難してきた所を襲ったみたいじゃないか」

『隊長、探索ほぼ終了しました』

「了解、で結果は」

『何も』

「ならスカか、576撤収するぞ」

『敵発見』

「っ、何機」

『銃を持った歩兵が多数』

「歩兵だって、584確認頼む」

『了解』

「576攻撃はするな」

『………………了解』

 中尉がいるポイントまで移動する。そこは戦闘に巻き込まれ廃墟となったビルだ。

『確認しました、歩兵10名以上、熱探知により建物の中にそれ以上の人がいる模様です』

「歩兵って」

 戦車相手に歩兵では勝てないのがこの世界の常識だ、だがかなりの人数を失った上でワナ等を使えば勝てないことはないのだが効率が悪い。

『確認』

「確認したがあれは歩兵と言うよりは何だ」

 その歩兵らしき人物を拡大する、アサルトライフルは持っているのだが破れかかった服を着て、今にも倒れそうに見える。他の歩兵も似たようなものだ。中には子供もいる。

「避難民だよなこれ」

『そうですね』

「避難してるはずだろ」

『そう言ってましたね』

「くそっ、572周辺警戒投降を呼び掛ける」

『了解』

『571それは許可できない、敵は殺さないと』

「576ぶざけるなこれが、敵か」

『武器をもってば敵か味方しかいないわ、そしてここには味方はいない』

 中尉の戦車がビルに向けて砲を向ける。その射線に割り込む。

『何で邪魔するのよ』

「こいつらは敵に見えない」

『ならどうして572に周辺警戒を』

「それは」

 彼がワナの可能性があるからだ。例えばだが彼らに呼び掛け、信用させようとコックピットハッチを開けて狙撃を受けるなんかが考えられる。そんなことを考え、周辺警戒を命令した俺には何も言い返せない。

『あなたごと撃つわ』

「1度だけ1度だけ、投降を呼び掛ける、撃つな、これは隊長命令だ」

『なら上官として私はその命令には』

 外部スピーカーに繋ぎ、叫ぶ。

「死にたくなければ投降しろ、武器を捨てるんだ早くしろ」

 彼らは武器を手放す、それで安心しきる。

『隊長敵』

 不意に衝撃、そしてビルの中からロケットランチャーを担いだ兵士が。モニター越しにだが目が合う。その目は怒りに燃えていた、例え自分が死のうとも誰かを道連れにしようとしているようだ。だがそれは叶わずじまいに終わる、なぜならビルが吹き飛ばされたためだ。

『周辺に反応なし』

『571ロケットランチャーが被弾しましたが無事ですか』

「ああ無事だ、無事だよ」

『595回収』

『了解っす』

「捕虜も頼む」

『わかってるっすよ』

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