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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の内乱
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情報

 機体を乗せ空に飛び立ち少したった頃、サトウ以外の全員が集まり任務についての情報をまとめる。

「でチバ今から行く戦場って」

「山岳地帯ですね」

「状況は」

「友軍が敵の補給部隊に攻撃を仕掛けたのですがその中にエースが混じっていたようなので後退に追い込まれこちらに任務が回ってきたようです」

「つまり尻拭いか、でその友軍は」

「後退しつつも敵を食い止めているみたいです」

「ならその裏に降下して奇襲か」

「ナカイさんが言われたのが一番いいかと」

『俺もそれに賛成っす』

「私も隊長に賛成します」

「私は敵が殺せればなんでもいいわ」

「ならそれで行くか、ついでに聞くと敵って誰」

「ウツギ中佐らしいです」

「聞いてなんだけど知らないな」

 誰なのだろうかそれは。

「えっと資料によれば前戦争で開戦から終戦まで基地防衛をして一度も敵に基地を明け渡すことなく、防衛していたようですよ」

「なんでもいいわよ」

「で撃墜数は」

「20から30機、後今回の内乱では初めは戦争派に所属していましたが、平和派との戦闘直前に降伏、そのまま基地ごと平和派に所属しているみたいです」

「寝返りかよはぁ」

 丸々寝返ったらしい。

「それでこっちの作戦プランを考える上で聞きたいんですが試作型多脚戦車の装備はなんなんですかね」

 それが気になる。

「装備知らないわよ、私にとっては使えればなんでもいいし」

「チバ資料は」

「機密としか書いてないです」

「機密もくそもあるか、装備もわからずやってられるかよ」

『隊長そろそろ降下ポイントっす』

「ああくそ、戦闘配備」

 パイロットスーツは着ているのでヘルメットを被り機体に向かって走る。装備はパイルガンにヒートスティック、それに盾だ。

「584情報は逐次送り続けろ572は降下しつつ射撃して着地場所確保595は上空に命令があるまで待機中尉は」

『私のコールサインはどうなってるのよ』

「576で」

『…ボリッ……ボリッ………了解……』

『降下ポイントに着いたっすよ』

「降下開始」

 機体を大空に投げ出す、自由落下後パラシュートとスラスターで減速、着地するだけだ。

「でかいな」

 試作型多脚戦車も降下を開始している、半端なくでかいために圧巻だ。

『奇襲とはいい選択だな、ばれてなければだが』

「誰」

『君の敵だよ、対空戦闘用意』

「ばれてる572狙えるか」

『やります』

「射撃開始、数減らさないと地面に激突しちまうよ」

 パイルを飛ばすだけの兵器なので上から撃てば射程はほぼ無限だ、一方的には攻撃できるが、着弾まで時間がかかるために当たるかどうかは本人の腕次第だ。

「584敵機の数ならびに友軍は」

『数はわかりません、友軍は動きなし』

「そうかい」

 狙おうとするのだが、まず見つけられない。

『降伏するなら今のうちだぞ』

『大型盾を装備した機体を確認』

『………ね………』

『引き付けてから撃て、さて蜂の巣にされるまで』

 発見できた為に撃つ。だが簡単に回避されてしまう。

『3』

『おねえちゃんの』

『2』

『為に』

『1』

『死ね』

 試作型多脚戦車から多数のミサイルが発射される。

『死ね、死ね、死ね』

 ミサイルにより隙ができ、パラシュートで減速し着地に成功する。

『くそ、あの新兵器を潰せ、他の2機は無視していい』

 無視されるようだ、それは好都合なので、こそこそと戦闘を開始する。

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