決断
「妾が決めなくてはならないのか」
「だろうなこの中で一番偉いんだし」
「そうか妾か」
シルビア王女は悩んでいる。こう言うことは即決めた方がいいのだろうが、決め方なんて人それぞれだ。
「どうすれば、どうすればいいのじゃ」
「ナカイさん少しいいですか」
「何ですかね」
メイドのマージさんから話し掛けられる。
「シルビア王女はこのような大きな決断したことないんですよ、それどころか王女としての仕事だって今回の和平交渉が初なんですよ。ですからナカイさんが決めてください」
「俺が決める、無理無理今の俺は傭兵だし、決めるとしたらクリスだろうよ」
「騎士団に王女の代わりに決定することはできません、それがこの国での決まりなので、傭兵であるあなたに聞いてるんです」
「なんだよその規則、と言うか今はそんな規則に縛られてる場合じゃ」
「ですからあなたに決めてもらおうとしてるんです、こんな事態じゃなかったらあなたになんて頼りませんよ」
「……分かったよ、チバ状況は」
「えっと本隊が出てってるので防衛部隊が少数いるだけみたいですね」
「被害出さないためには潜入したいよね」
「そうなると囮だしつつ少数で忍び込む形に」
「なら俺とサトウで行くか、で残りは囮と通信の確保、案内を頼むか」
「そうですね」
「サトウもいいか」
「了解っす」
ひとまず作戦が纏まり、王女に提案として伝える。
「のうそのとき妾は何をしてるのじゃ」
「ここで待機しててください」
「そうですよ、王女は危険なことをする必要はありません」
「じゃが」
王女が何かを決意する。
「ナカイの作戦で行くのじゃ、じゃが妾もついてくぞ」
「さっきも言ったように、王女がそんな危険なことをする必要はありません」
「妾が行かないとダメなのじゃ」
王女が叫ぶ。
「妾が直接いって第1騎士団を指揮している兄上と話をするのじゃ」
「あれ、今回は国王が」
「国王が指揮してるのは親衛隊のみでそれ以外はヘルムート王子が指揮してます」
「ならなんで王都に」
「兄上は王都から指揮とってるのじゃ、だからそちらに行くのじゃ」
「すまない、頭を冷やしてきた」
クリスが戻ってきた、これで今いる全員が揃った。
「みんな聞くのじゃ、妾はナカイと一緒に王都に忍び込むのじゃ」
「りょ、えっ俺も」




