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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の潜入
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歓迎5

 システムに異常は無いが両腕が動かない。

「G2支援してくれ足しか動かない」

『了解そろそろ着きます』

 そう言うと上からトワ機が降りてくる。

『着きました』

「……よく上から来たよな」

『機体の機動がいいので、時間短縮にもなるので』

 たぶん同じことをしたらすぐに地面に叩きつけられそうな気しかしないが気にしている時間はなさそうだ。トワ機に送られている、マップに従い移動する。

「しかしいきなりテロに巻き込まれるとは」

『けど大分落ち着きましたし、もう攻撃はないのでは』

「だといいんだけどさ」

 機体を使い辺りを見渡すそこら中壊れたりしており、もとの様子はわからないがひどい有り様だった。しかもまだミサイルは飛んでいるし。

『ミサイル撃墜、確認できる範囲に稼働するものなし』

「了解なら安全に移動できるな」

『弾が切れた為に装備を破棄します』

「さすがに町中に捨てるのは不味いだろ」

『了解』

 町中を移動する都市部なのに静かだ、さっきまで騒がしかったからなおさら静かに感じる。

『こちらG3都市部より脱出完了しました』

「了解そちらに急ぎ向かう、安全な箇所で合流したいからそちらで合流箇所を決め安全確保」

『分かりました』

『おいお前シルビア様まで野営さ』

 無理矢理通信を切る。

「テロに追われたんだし1泊位いいだろ別に」

『こちらは常にこんな感じですので急ぎ合流してください、本当に』

「了解、だそうだから警戒しつつ急ぐぞ」

『ですがこのまま行くとテロリストまでつれてってしまうのでは』

「仕方ないだろ一晩罠はって休憩しないと持たないし、それにこんな被害なら正規軍が来るだろ」

『ですが今来てないのはおかしいのでは空港にも部隊がありましたし』

「それは……そっちはテロリストの本隊が襲撃して余裕がないとか、まあどうでもいいがひとまず休みたいよ」

 だがそうは言うものの自分自身も本隊が来ないのはおかしく感じている、さすがに王女が大切なら戦車の1、2機位無理矢理送っても良さそうなのに。だが来ないものはしょうがない。

「はぁせっかく来たのに歓迎がこれだけは嫌だよな」

 休暇のような任務のはずなのに戦場に送り込まれているからため息が出まくる。

『G1こちら5N1だ警官隊が全ての兵器を制圧した、その事ではな』

『G1更に更に熱源を確認』

「またかよ、次はなんだついに戦車か」

『いえ小型迫撃砲です』

「何でそんなもん出て来んだよ」

『着弾します回避を』

「無理」

 そこら中に雨のように降り注ぐ砲弾。

「弾頭は」

 機体周辺の熱量が上がる。町が暑くなっていく。

『白りん弾です』

 最悪だった手軽に使用でき、しかもりんを撒き散らしどんなものでも燃やしてしまう兵器だ。しかしとんでもなく有効ではある。兵士と民間人などを区別できないが。戦車のなかで蒸し焼きになってしまうことはないだろう、だが町に被害が広がる、外に出ていた人を燃やし、人々が逃げ込んだ建物も燃やす。何も加工していない車も燃え、ガソリンに引火して爆発、更に被害が広がる。気分が悪くなる、他にどんなことが起こらなくても同じ気分だろうが、そのなかでも最悪だ。

「……………G2被害は」

『ありません』

「そうか、そうかよ」

 コックピットの壁面を叩きつける。

「G3被害は」

『ありません、ですが町の方で黒煙が』

「今被害のど真ん中だ、そちらに今すぐ向かうこれならテロリストにつけられる訳がない」

『その為に貴様らが起こしたんじゃないのか』

「こんなことするかよ、俺がテロリストになったってするかよ」

 叫ぶ、喉がいたくなるまで叫ぶ。だがそうしても何も変わらず炎の中で機体を進めていく。

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