増援
機体を戻し、小隊員が全員艦長室に集められる。
「支援感謝する、君たちに新しい任務が仮設本部から届いた」
「はぁ」
「あなた方はこれから来る輸送機に搭乗後、占領された本部に威力偵察をかけて欲しいとのことよ」
「補給などは」
「パイロット1人と戦車が1機、輸送機が1機、野戦セットが1式のみよ」
「それならなんとか」
「先に謝っておこうすまない」
「へっなんか更にあるんですか」
「敵に奪取されることを恐れてなのか、新装備の使用は厳禁なのよ」
「交渉はできる限りしたんだがな、それに我々はこのまま仮設本部に向かって欲しいとのことで、君たち単独の任務だ」
格納庫に4人で向かう。
「無理だよな」
「無理っすね」
「無理ですよね」
「トワは」
「任務なので、ですが大変困難なのはわかります」
「何が新装備が使えないだ、あっても無理だよ」
ため息を付きながら歩く。
「おいナカイ新しい任務」
「死んでこいだってよ」
「本当かよ」
「直接は言われなかったけどな、一応占領された本部への威力偵察だってよ」
「装備は」
「新装備抜き」
「露骨だな」
「露骨すぎるから手を抜きたいくらいだよ、とそう言えばキクチは」
「部屋に閉じ籠ってる、一応警備をつけてあの捕虜の女の子とか友達とかと一緒だからそのうちよくなるだろう」
「そうかならいいや」
「そうだナカイ、お前あんな任務だが、いや、だからこそ、ちゃんと生きて帰ってこいよ」
「ああ、お前もな」
格納庫につく。タドコロがいた。
「機体の整備は完璧だ、だからちゃんと帰ってこいよ」
「そう簡単には死なないさ、全員搭乗後、現地点で待機」
「「「了解」」」
機体に乗り込み、外で待機する。戦艦が離れていくのでそれを見送る。
「そんじゃ待機」
『いえもう来たようです』
こちらに向かってくる輸送機が1機。
「全員道を開けろ」
目の前に降りてくる。
「さてともう1人の死ににいく仲間はどんな人かな」
そしてその補充兵から通信が入る。
『ナカイ特務少尉さん、シノダです、これからよろしくぅ~』




